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酒都西条の地で、吹奏楽と作曲・編曲(……と、ちょこっと仕事)に勤しむラッパ吹き根魚のブログ
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♪ #60: 新しいドア / 槇原敬之



本日仕事帰りに吉野家に大行列が出来ていて、
何かと思ったらソフバンかどっかのキャンペーンらしい。
食物に対して「たかだか」って表現は使いたくはないのですが、
普通に買ってもたかだか数百円の牛丼目当てに、
一体何十分何時間待つことになるの?って思っちゃう大行列。
そりゃ無料は魅力的だろうけど、それと引き換えにどれだけ無為な時間を過ごすことになるかというところに考えが向かないのかなぁって、
なんだか哀れな気持ちになってしまいました。
ていうかロードサイドの店舗だから単純に渋滞して迷惑だし。

1月の中頃にもこんなことがありました。
帰りにマックスバリュ寄ったらまだ明るい夕方だってのに、駐車場は異常に車で溢れ、駐輪場にも大量の人が群れている。
一体何の騒ぎかと思ったら、何のことはない、みんなポケモンGOしてやがんの。
邪魔なんだよ、クソゲーマーどもが。
駐輪場に群がるバカ共を「邪魔なんじゃボケ!」とか言いながら
急発進急停止を繰り返しながらかき分けてました。
別にいい大人がゲームやろうが個人の趣味なのでどうこう言うつもりはないですが、
せめてルールとモラルは守ってやってくれませんかね。
ていうかおれだったら、たとえ自分がポケモンGOやってたとしても
いい大人があんな公共の場でスマホ持って居もしないポケモン捕まえるゲームに興じてるなんて
傍から見てどんだけ風が悪いか考えちゃってとてもじゃないけど無理。
他人からの評価を必要以上に気にしてしまうおれにとっては、
自分が周りからどう見られてるのかに対して無神経な人って精神的に強いなと思います。もちろんイヤミです。
そういう人になりたいとは思わない。

愚痴終了。



さて、2019年です。

今年は年明け早々ショッキングな報せがありまして、
自分の考え方や今後の人生について色々と考えさせられる機会になりました。
とりあえず言えるのは、姉が無事結婚してくれたことで安心しきって
もう結婚のケの字も考えようとしていないおれは親不孝だということ。



さて、本日帰宅すると注文していた2019年度課題曲のフルスコア集とCDが届いておりました。
早速それぞれ5回ほど聴いてみての印象を一言二言。
あくまで個人的な印象で書いてますのでご了承を。



Ⅰ:「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲 (林大地)

いや、かっこいいね。好き。
もともと存在する童謡や民謡の旋律を使った変奏曲的な課題曲はこれまでに以下のものがある

1978年B カント (さくらさくら)
1978年C ポップス変奏曲「かぞえうた」 (数え歌)
1979年C 幻想曲「幼い日の想い出」 (ずいずいずっころばし)
1980年C 北海の大漁歌 (ソーラン節)
1981年B 東北地方の民謡によるコラージュ (南部牛追唄、荘内おばこ、津軽じょんがら節、南部二上り甚句、ほか)
1991年B コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象 (谷茶前)
1993年Ⅱ スター・パズル・マーチ (きらきら星、スターウォーズのテーマ、星に願いを、ムーンリバー、組曲「惑星」より「火星」、七人の刑事)
2003年Ⅱ イギリス民謡による行進曲 (グリーンスリーブス、アニーローリー、埴生の宿)
2009年Ⅰ 16世紀のシャンソンによる変奏曲 (若い娘〔原題:Une jeune fillette〕)
2014年Ⅲ 「斎太郎節」の主題による幻想 (斎太郎節)

こうして見ると結構多いことがわかる。特に80年前後に多い。
他にも、

1980年A 吹奏楽のための花祭り
2000年Ⅱ をどり唄

このあたりは旋律自体はどこまで元ネタがあるのかは詳しくないが、
元ネタにあたる伝統芸能は存在する。

こうして見ると、この系統の課題曲は結構当たり外れが激しい。
というかイマイチなのが多い。
その中にあってこの曲は出色と言ってもいいんじゃないでしょうか。
中間部は、課題曲ではないですがちょっと『落夏流穂』に近い香りを感じてしんみりします。
打楽器奏者らしい打楽器への思い入れというか書きっぷりも好印象。
難易度的にも曲想的にも敬遠されそうな要素はないので、
演奏時間の点で選ばれやすいマーチ相手にも(選択団体数的な意味で)結構いい勝負するんじゃないかと予想します。


Ⅱ:マーチ「エイプリル・リーフ」 (近藤悠介)

ごくごくオーソドックスな課題曲マーチ。
一応言っておくが、おれは「よくあるオーソドックスな課題曲マーチ系統」というだけで
「この曲はイマイチ」とか判断することはない。
あくまで自分が好きか嫌いかだ。
その証拠に前回記事でブルースカイとか虹色の風とかがランクインしてたでしょ?
この曲はTrioまでは結構いい雰囲気かなと思ったが、Trio以降でちょっと失速したかなぁと思う。
Trioはちょっと「ゆかいな仲間の行進曲」のTrioに雰囲気が似てる気がする。
ていうかかなり似てる……よね?これいいのか?


Ⅲ:行進曲「春」 (福島弘和)

いいね。こういう2拍子で比較的落ち着いたテンポのブリテッィシュスタイルのマーチ好きです。
裏打ちがある部分と前打ちのみになる部分が入り混じってて、
前打ちのみの部分は前述のイギリス風マーチの持つ重厚さや荘厳さが、
裏打ちが入ってくると軽やかで爽やかな「春」っぽさが、それぞれ感じられる。
2012年の「よろこびへ歩き出せ」にちょっと近い雰囲気というか、
行進曲ながらあまり鳴らす感じの曲ではなく、横方向への躍動感とでも言いましょうか、
どちらかというとずっとシックなムードで進むタイプの曲です。

でもやっぱり福島氏にはマーチじゃなく非マーチを書いてほしかった思いはありますね。
「稲穂の波」とか「道祖神の詩」の頃はまだ全然駆け出し時代だったでしょうし、
あれから多くの曲を書き第一線に立った今、委嘱されるほどの存在になった福島氏にとっても、
課題曲というのはある種「原点」でしょうから、
そこに今の氏がどんな曲を書いてきてくれるのか、楽しみではありましたから。
までも福島氏なら年齢的にもこの先何回か課題曲委嘱は回ってくるでしょうから、
次回以降も楽しみに待っていたいところです。


Ⅳ:行進曲「道標の先に」 (岡田康汰)

こっちのマーチは1分試聴の時の期待感そのままに最後まで行ってくれた。
単におれがハチロクマーチが好きなせいかもしれないが。
Trio以降もハチロクマーチ特有の推進力を保ったまま進んでいく。
マーチでは特にTrio以降に感じがちな旋律の無理矢理感もなく、作曲者のメロディメイカー的センスを感じる。

ただ一つ気になったのは、
曲の冒頭あるいは前奏で使用された印象的なフレーズ、パッセージを
ラストでもっかい登場させるパターンのマーチがあるじゃないですか。
課題曲でいえば、「夢と勇気、憧れ、希望」とか「ラ・マルシュ」とか「ブルースカイ」とか「光と風の通り道」とか「青空と太陽」とか、ああいうヤツ。
で、この曲もその系統なんですけど、
この曲に関してはそこの部分がなんか蛇足に感じるんですよね。
一旦終わりそうな雰囲気を見せてから改めてそのフレーズに入るので、ちょっと違和感が…。


Ⅴ:ビスマス・サイケデリアⅠ (日景貴文)

事前情報なしでこの曲聞かされたら、絶対田村文生作品だと思ってたに違いない。
作曲者が田村文生に影響を受けているのかは知りませんが、
もうハンパじゃないくらいの田村臭。
ていうか日景貴文と書いて「たむらふみお」と読むんですか?ってレベル。
もしくは諏訪雅彦(本名:佐藤正)パターンとか。

そんなわけでワタクシが今日ご紹介する説はコチラ!

「7/8拍子でミュートトランペットを含む管楽器群が吹き鳴らしてる後ろで、
カウベル、タムタム(withトライアングルのビーター)、ボンゴ(with木製スティック)、チュブラーベルがワチャワチャ演奏されていたら、田村文生の曲っぽく聞こえちゃう説」


まあ冗談はさておき、マジで世界観が田村インスパイア、いや、もはやオマージュの域。
そのせいか知らないけど、田村作品好きなおれはこの曲好きだわ。
Ⅴ枠の曲にしては雰囲気が「陰」より「陽」寄りの曲だと思うし(個人的な感覚では2010年のスケルツォ以来かも)、
現代曲としては、田村チックな和声のどぎつさの割にはかなり聴きやすい曲ではないでしょうか。
もちろんスコアのイカツさは並大抵ではないし、
数回流し見ただけではまだ全然追いきれないほど濃く手ごわいゲンダイオンガクなのですが、
Ⅴ枠の曲としては久しぶりに「これは絶対読み込んでみよう」と思える曲でした。


あくまで個人的なコメントですが、こんな感じでしょうか。
あと個人的な点で、今年の課題曲は地味に初めてのことがありまして、
委嘱の福島氏を除き、公募で選ばれた4作品の作曲者がなんと全員おれより年下です。
これは地味にショック。おれもうそんな年とっちゃったの?今年で30だもんなぁ。
ていうか、委嘱枠はたちまち置いといて、公募入選者が全員20代ってのも課題曲史上初なんじゃないかなぁ。
昔よくあった、課題曲4曲中公募入選枠が1枠か2枠しかないみたいな年は除いてだけど。
いや、調べたわけじゃないので普通にあるかもだけど、
少なくともおれが現役で追いだしてから(2002年度以降)はなかったはず。
フレッシュでいいじゃないですか。
Ⅰの作曲者は普通にⅤとかⅣの作曲者とお知り合いだと呟いてた気がするし(尚美関係)、意気投合してそう。
ていうか尚美関係者すごいな!



ところで、2020年の課題曲の委嘱枠は宮川彬良氏に決まったらしいです。
これは非常に楽しみですね。
個人的にもいつか委嘱枠で来てほしかった作曲家の一人でしたから。

本人のメディア露出度のせいもあるのか、比較的ポップス色も強い作曲家ではありますけど、
ガチガチのクラシカルなのも書きますから。
課題曲ということでそっちで来るのか、
それとも課題曲というイメージを打ち破るハッチャケ系で来るのか、震えて待ちましょう。


で、前回記事で書いた当たり年うんぬんの件ですが、
おれ的には2010年代では一番の当たりかなーとは思います。
絶対的評価では悩むところですが、2010年代に限れば相対的には一番かな。
やっぱり各賞1位の曲(Ⅰ枠とⅤ枠)の出来がいいと一気に映えてくる感じはしますね。
5曲1組のパッケージが全体的に引き締まるというか。
あと、「この1曲さえ良ければなあ」のパターンの「この1曲」がマーチならまだしも、
非マーチがそれに該当しちゃうと一気に残念になるというのもあるあるかと。
やっぱり非マーチが1曲でもこけるとデカいよ。
(2010年度がそのパターン。うちなーのとこが良ければこの年は全体的にかなり良かったのでは。)

2010年度以外で全体的にいい線行ってる(逆に言えば惜しい)と思うのは、
2012年度(さくらのうた、よろこびへ…、じゅげむ、希望の空、香り立つ刹那。じゅげむが期待外れだった)かな。
2016年度は全部門枠の非マーチが2曲とも(スペインの市場、ある英雄の記憶)素晴らしい出来だったと思うが、
マーチがあんまりだったのとⅤ枠の印象が薄すぎて…。


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1989/09/16
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