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酒都西条の地で、吹奏楽と作曲・編曲(……と、ちょこっと仕事)に勤しむラッパ吹き根魚のブログ
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♪ #59: Appreciation / 槇原敬之



前回の記事のアップ日、12月31日だってさ。


2017年の。


1年以上ほったらかしにしてました。
その間ものぞきに来ていただいた方、どうもすみませんでした。

昨年4月に雇用形態が変わり、人生初のボーナスがもらえる身分になったのですが、
その分仕事も増えて忙しくなったせい……とは言いたくないのですが、
なんとなく億劫になってしまってました。

昨年は西日本豪雨でおれの生まれ育った町も甚大な被害を受け、
幼いころから慣れ親しんだ景色が一変、言葉を失うような壊滅的状況になってしまいました。
幸いおれの実家や姉一家の家は直接的な被害はほぼなかったようですが、
こんな形で自分の地元が全国ニュースのトップで連日報道されることになろうとは夢にも思っておらず、
改めて自然の前には人間がいかに無力かを見せつけられるばかりでした。
今もまだ避難生活を余儀なくされている方も多く、
そのような方にとってはまだまだあの災害の起きた日から時は止まったままなのかもしれません。
とはいえ、少しずつではありますが復旧に向けたニュースも耳にするようになっています。
失ったものは多いし完全に元に戻ることは叶わぬことでしょうが、
全ての人がまた前を向いて笑える日が来ることを願うばかりです。


あと昨年残念だったニュースといえば、なんといってもトップリードの解散、
というよりトップリード新妻の不祥事です。
何やってんだよ全く…。



さて、例年通り今年も2019年度課題曲のフルスコア集とCDの注文をし、
先日吹連HP上で冒頭1分の試聴ができるようになりましたが、
2019年はかなり久々に当たり年なニオイがプンプンしますよ。
冒頭1分の試聴段階で「なんかつまらなそうだな」と感じる曲が1曲もなかったのはいつぶりだろうか。
少なくとも2010年代では初めてですね。
個人的に現時点で最後の当たり年は2006年度(架空、一章、パルセイション、海へ、密度)だと思ってるので、かなり久々の感覚です。
スコアとCDが届いて全部聴けたときにどう思ってることでしょうか。

でもホントにここ数年、1分試聴を聴いても「ふぅん…」以上の感想がなく、
スコアとCDが届いて改めて全部聴いても「なるほどね…」となり、
スコア眺めながら聴くなんてのはその一回こっきりって曲も多かっただけに(特に行進曲)、
「もう当たり年は来ないんじゃないかも」なんて感じることもあったので本当に嬉しいし、今すごく楽しみです。
応募料1万円ぶんどるようになった効果かしら(笑)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、平成が終わります。
ちなみにおれは平成と同い年。平成を愛し、平成に愛された男です。

というわけで、ありがとうそしてさようなら平成スペシャル企画!
平成の30年間を前中後の10年ごとにわけ、
それぞれの期間での課題曲を振り返ってみようと思います。
ただまあ、全部振り返ると大変なので、
3期ごとに個人的に好きな課題曲トップ10を選定してみようと思います。
(星マークは独断による難易度)




【前期: 平成1年(1989)~10年(1998)】 〔全41曲〕



それ以前も毎年委嘱作品以外の課題曲は公募で選出されていたが、
平成2年(1990)に朝日作曲賞の作曲コンクールが設けられ、
翌平成3年(1991)以降の公募入選による課題曲は全てこのコンクールで選ばれるようになった。

また、課題曲4曲すべてが全部門選択可能になった1978年から長らく続いてきた、
非マーチ曲2~3曲(A、B(、C))とマーチ1~2曲((C、)D)という組み合わせが平成4年(1992)で一旦終了し、
翌平成5年(1993)からはマーチ(奇数年)と非マーチ曲(偶数年)を隔年で交互に配置するというシステムに変更された。(平成19年(2007)まで)
それに伴い、ABC(アルファベット)表記だった課題曲のナンバリングは平成4年(1992)で廃止となり、
平成5年(1993)からは現在のⅠⅡⅢ(ローマ数字)表記に変更された。

上記のように、課題曲のシステム部分で大幅な変更がいくつかあった時期。
また、特にこの期間の後半の偶数年は、課題曲史上でも屈指の長い曲が集中しており、
その高い難易度とも相まって、以降の課題曲公募要項に影響を及ぼした(演奏時間の短縮化、難易度の抑制)とされる。

いわゆる駄作、凡作と感じるような曲もほとんどなく、
個人的には、昭和時代も含め課題曲史上一番の黄金期はこの時期だと思ってます。



〔1位〕 1992年 課題曲B: 吹奏楽のためのフューチュリズム (阿部勇一  /  ★★★★☆)

阿部氏のごくごく初期、というか出版されている中ではいちばん最初の作品なのではないでしょうか。
おれがまだウィンドで企画を担当する前、
当時の企画担当者から定期で採り上げる過去の課題曲で何かいいのないかなと相談され、
「フューチュリズムやりましょう!」と強く推し、実際に演奏したこともある。
多調かつ変拍子(規則的だけど)というややクセのある曲だが、
独特の拍感や旋律とバッキングの絡み、中間部の美しい歌い上げなど、
聴くだけでなく演奏していても楽しい曲。キツかったけどね。


〔2位〕 1994年 課題曲Ⅱ: パルス・モーションⅡ (川崎美保  /  ★★★★☆)

これも実際にウィンド時代に演奏したことがある。
こちらは自分が企画として採り上げた曲だったが、まあパートによって難易度や目立ち具合の格差が著しい譜面だった。
当時の感想にも書いたが、コンクールの場でチョイスするにはコワすぎる曲。
聴く分には楽しい曲だが、典型的な地雷曲。


〔3位〕 1989年 課題曲A: 風と炎の踊り (小長谷宗一  /  ★★★☆☆)

おれが生まれた年の課題曲。
4分ないくらいの短い曲なので、前半の「風」はともかく、後半の「炎」の踊りが一瞬で終わる。
5分とは言わないが、せめて4分半くらいにして、
炎の部分をもう少し長くとってくれたらなぁと思わないでもない。
低音、打楽器パートが楽しそうな曲。
旋律の絡みが非常に複雑で、スコア見ながら聴くとすごく楽しめる。
トランペット的には2回ある丸裸のソロが絶妙にイヤな跳躍で恐ろしい。


〔4位〕 1992年 課題曲A: ネレイデス (田中賢  /  ★★★★☆)

タイトルにネレイデスとある通り、水を思わせる表現が緻密で多彩な曲。
水面が揺れたり突如飛沫を上げたり、波紋が次第に間隔を広げ落ち着いていく様子などの描写が異様に作りこまれている、紛れもないプロの仕事。
8位のカタロニアもそうだが、昔の課題曲にはSサックスが標準編成に組み込まれているものが時々あり、
この曲も特に前半の緩部はサックスパートの豊かな表現力にかかっている。
3分半少々の短い小品(しかも前半2分弱はほとんどソリスティックな印象)ながら、短さやそれによる物足りなさを全く感じさせない極めて充実した内容。
とはいえ難易度はかなり高く、後半速くなってからはスコアも結構黒くなる。
動きが細かくダイナミクスレンジも要求されるので、確かな技術やパワーがないと曲にならない。


〔5位〕 1998年 課題曲Ⅰ: 童夢 (松尾善雄  /  ★★☆☆☆)

課題曲に採用回数単独1位の松尾氏(実に7曲!うち朝日作曲賞2回、朝日作曲賞(Ⅴ枠)1回)の作品。
2019年の課題曲Ⅰ(朝日作曲賞)は「あんたがたどこさ」をモチーフにした曲だが、
この童夢も作曲者コメントで「あんたがたどこさ」のリズムや歌い方に言及されている。
ちなみにこちらも課題曲Ⅰで朝日作曲賞だ。
実は中3のときにコンクール自由曲として演奏したことがあり、
それまで学校になかったハーマンミュートを買うきっかけとなった曲である。
予算の都合なのか各パート1つずつの3つだけだったが。
ちなみにこの曲も、この2年前の同氏による『クロマティック・プリズム』も、
トランペットはストレート、カップ、ハーマンという3種のミュートを全部使う。ミュートマニア歓喜。
ソロがあるパートがかなり多いくらいで技術的にはそこまで難しいわけではないが、
特に終盤はパワー、スタミナ切れを起こしやすく、とても疲れる。
クロマティック同様、低音、打楽器パートまで含めどのパートも楽しめる曲。


〔6位〕 1996年 課題曲Ⅳ: はるか、大地へ (上岡洋一  /  ★★★☆☆)

演奏時間というのは、団体ごとの細かいテンポ設定の違いによって多少は上下するものだが、
課題曲においては、そのトップ3はほぼ間違いなく饗応夫人、雲のコラージュ、そしてこのはるか、大地へである。
これらの中で順位の変動はあるだろうが、トップ3はほぼ確実にこの3曲である。
雄大な大地を思わせるのびやかでちょっとセツナ系の旋律が印象的だが、
主旋律より対旋律、バッキングの方が難しい曲で、
曲想のわかりやすさ親しみやすさに比して意外と手ごわい曲だったりする。


〔7位〕 1989年 課題曲B: WISH for wind orchestra (田嶋勉  /  ★★★☆☆)

課題曲にこれまで4回(非マーチ2曲、マーチ2曲)採用されている田嶋氏による最初の課題曲。
切迫した変拍子の中間部を、涙を誘うように歌い上げられるバラードでサンドした3部構成。
課題曲の田嶋作品としては飛びぬけて若いころの作品だけあって(次が2004のエアーズ)、粗さもを感じる部分もあるのだが、
このバラードのセツナ具合が実に好みで、個人的にはマーチ含めこの曲が一番好きだったりする。
間に8分休符を挟んだスタッカートつきの8分音符2つがスラーで繋がれている、という
地味に解釈、表現の難しい記譜が出てくる。


〔8位〕 1990年 課題曲C: マーチ「カタロニアの栄光」 (間宮芳生  /  ★★★★☆)

民俗音楽研究家である間宮氏の本領が存分に発揮された作品。
リディア旋法、ミクソリディア旋法などの教会旋法が使用され、異国感マックスの不協和音が妖しい魅力を放っている。
トランペットが酷使される曲の代表格で、オクターブを超える跳躍が平気で書かれており、
特に3rdは2拍の間で(9度上昇→オクターブ上昇)と、跳躍連続技、都合2オクターブ以上もの上昇を強いられる箇所もある。
ハイトーンも大概だが、そもそも課題曲でトランペットにローFなんか要求するかね…。


〔9位〕 1991年 課題曲A: 吹奏楽のための「斜影の遺跡」 (河出智希  /  ★★★★★)

記念すべき第1回の朝日作曲賞受賞曲にして、
これまでの同賞受賞曲の中で最難度の曲。譚詩より難しいと思う。
現代曲なんだけど、ロックのような推進力とエネルギーに満ち溢れた曲なので
比較的に聴きやすい部類の曲だと思う。
とは言え演奏する側にとってはとんでもない曲なのは間違いなく、
異国情緒感じる不協和音、細かい刻み、超速テンポ、ハイトーンなどなど、
難しい要素てんこ盛りの屈指の難関課題曲。
あと、この曲の最後の最後にあるトランペットソロは、
トランペットソロとしては個人的には課題曲史上一番難しいと断言できる。
わずか2小節のソロとは言え丸裸だし、
このクソ難しい曲の本当に最後の最後なのでプレッシャーも半端ないし、
何より譜面(目)と音源(耳)の印象が一致しないのでまず理解が追い付かない。
これまで何度も聴きながらスコアを追っているが、
その速いテンポとも相まって、一度もスッキリできたことがないのだ。

余談だが、この曲の英題は、『Stones in Time』である。
英題も作曲者自身がつけるのだが、なんだかわかるようなわからないような意訳だなあといつも思う。
邦題の「斜影」の意味するところは?などもそうだが、
こういう、「本意は作曲者のみぞ知る」みたいな背景を勝手に想像するのが好きだし楽しい。


〔10位〕 1997年 課題曲Ⅲ: 五月の風 (真島俊夫  /  ★★★☆☆)

この年の他のマーチ(ライジング・サン、夢と勇気…、ラ・マルシュ)がどれも若干クセのあるマーチだったせいか、
課題曲ではやや敬遠されがちなハチロクマーチにも拘らず、驚異的な人気を誇った曲。
あまりにも完成度と吹きやすさ親しみやすさのバランスが素晴らしかったためか、
このマーチの登場以降、
課題曲のハチロクマーチは常にこの曲と比較される運命を背負わされるようになった。
簡単に言えば、この曲と同じくらい好き、あるいは質が高いと感じたなら、
その時点でその曲はその人にとって当たり認定される。といった具合に。
それほど、課題曲のハチロクマーチの代表格と言える存在になっている曲。
ちなみに真島氏はこの曲含め課題曲には3回選ばれているが、
意外にもすべて公募入選による選出で、委嘱は一度もなかった。
もう少し存命であれば、もしかしたら数年後に委嘱されていたのかもしれないが…。




【中期: 平成11年(1999)~20年(2008)】 〔全46曲〕



課題曲システムに大きな変化があったのは平成15年(2003)。
この年から吹奏楽の発展を意図した(要は難しい現代曲の)課題曲Ⅴが新設されて選択肢が5曲になった。
とは言えこの時代の課題曲Ⅴはまだ大学・職場・一般部門限定の通称「18禁」であったため、
全国の吹奏楽演奏者の大部分を占める中高生には縁がなく、
曲名や内容はおろか、存在自体知らなかったという人も珍しくなかっただろう。
特に創設初年度の課題曲Ⅴである『列車で行こう』は、
地区予選まで広げても全国で演奏した団体はわずか数団体のみという(詳しい数字はわからないが、5団体もいなかったように思う)少なさ。
その後年を経るごとに徐々にⅤに挑む団体は増えていき、
最初からⅤ以外は興味ねぇと言わんばかりのチャレンジング精神溢れる団体もちょこちょこ見られるようになった。

この期間は最後の平成20年(2008)を除き、
マーチと非マーチが隔年で採用されていたので、
同じ年に4曲か5曲の行進曲、ないしは非マーチの曲が選択肢として配置されていたことになる。
現在のような、「一つの年にマーチと非マーチが2曲ずつ(と超難度の現代曲が1曲)」という形式より、
「選択肢が4つあるなら1曲はこういう曲があってもいいだろう」といったような、
冒険的な選曲(演奏者の段階でなく、公募審査の段階での選曲という意味)がしやすいのは明白で、
特に行進曲においては、現状のシステムより個性的、尖った曲がちょこちょこ選ばれていた印象。
一方で非マーチ曲に関しても、非常に粒ぞろいというか、上質の曲が揃っており、
偶数年はほぼ全て当たり年といっても差し支えない、恐るべき時期だった。

ちなみに、もしも川村昌樹氏の『風の島 ~吹奏楽のための詩曲~』が平成12年(2000)の課題曲になっていたならば、この期間どころか全課題曲の中でこの曲が1位である。



〔1位〕 2008年 課題曲Ⅳ: 天馬の道 ~吹奏楽のために~ (片岡寛晶  /  ★★★★☆)

上記現状のシステムに移行した初年度の課題曲。
和風なのか異国感なのかそれとも無国籍風なのか、ハッキリどれともいえない不思議な響きを感じさせる曲。
全編にわたって好きなのだが、その中でも個人的お気に入りは、
テンポ速い部分の、最初木管で演奏されていた主旋律がその後もっかい出てくるときに
今度は金管群のエネルギッシュで躍動感に溢れたカウンター旋律が一見主旋律に聴こえるところ。
ティンパニの合いの手も実に効果的でいちいちカッコいい!
場面転換が豊富かつハッキリしており、人によっては散漫、中途半端と感じるかもしれない。
打楽器専攻の作曲者らしく、打楽器の使い方や書き込みに並々ならぬこだわりが感じられ、
地味に打楽器パートがとても重要な役割を担っている。


〔2位〕 2006年 課題曲Ⅱ: 吹奏楽のための一章 (堀内俊男  /  ★★★★☆)

広島県東南部の某県立高校に在籍していた(当時)先生による作品。
(特にⅤ枠以外は)標題音楽が多い課題曲の中にあって、珍しいガチガチの絶対音楽。
でもカタクルシイ感じではなく、おもちゃ箱をひっくり返したような実に楽しい世界観で、
モチーフとしていろいろ変形、展開される「ッタラタッタッタンタン」の細かな音型も、
ちょっとコミカルで可愛らしい印象を与える。
かなり短い周期で(事実上の)転調を重ねており、そのせいで臨時記号の嵐。
普通はあまり見られない音と臨時記号の組み合わせ(Aに♯とか)だったり、
鳴る音自体は同じだけど、同じ箇所なのにパートによって記譜を変えて書かれて(F♯とG♭など)いたりと、
音楽上の都合ながら嫌らしい要素満載の曲。

この曲はおれが高校2年の時の課題曲なのだが、
当時通っていた高校がコンクール会場から近いこともあって、
自分たちの本番が終わった後の日程は、部員たち総出でスタッフとして駆り出されていた。
力のある男手は高校吹奏楽界では貴重なので必ず搬入口か搬出口に配置されていたのだが、
おかげで聴こうと思えばすぐ舞台袖に行って他団体の演奏を聴けたのである。
なので当時会場でこの曲を演奏する団体をかなり聴いたのだが、
短い序奏の後、テンポが速くなったとこのミュートラッパのあのフレーズを完全にきれいに吹けていた団体は一つもいなかったと記憶している。
その少しあとのホルン1stの信号ラッパのようなファンファーレも同様で、
こういった落とし穴が随所に登場するチョコザイな曲だったように思う。
でもなんだかんだで吹いてても楽しそうな曲ではあるとも感じる。
何度か出てくる、メインテーマのカウンターとなるトランペットによるファンファーレも
王道のカッコよさ。まさにトランペットの面目躍如といった感じ。
短いスパンでフレーズ同士が複雑に絡み合っているのでアナリーゼも曲作りも難しい曲だが、
何も考えずスコアを眺めるぶんには非常に面白い曲である。


〔3位〕 2002年 課題曲Ⅱ: 追想 ~ある遠い日の~ (岡田宏  /  ★★★★☆)

「poco rit.」の登場回数は課題曲史上おそらく一番多いのでは?
そういうテンポの揺らぎにより、繊細さ、心の揺れ動き、記憶の扉を開くような不安定で儚げな様子を描写しているのだろうか。
とにかく、不用意に触れるとハラハラと形を失い姿をなくしてしまうような、
とってもデリケートな緊張感が終始支配する作品。
課題曲にも泣きメロは数あれど、
この曲の、特に前半と後半に調を変えて2回出てくる、テンポが速い部分の旋律は
その中でも最もセンスを感じるものの一つだと思っている。
この音の次にこの音、そしてその次にこの音、という選択が常に最善手というか(それはいわゆる「完成度が高い」のだろうが、そういう表現ともまた違う気がする)、
聴き手の心をダイレクトに的確に突いてくるように思うのだ。
前に書いたことある気がするけど、そのテンポ速い箇所は、校正の参考演奏くらい落ち着いたテンポの方が絶対いいと思う。
楽譜通りのテンポだと忙しない印象で、
アルバムを開いて在りし日の出来事に想いを馳せるというより、
高層ビルから落ちちゃって地面に激突するまで走馬燈がサーっと流れていくような(あくまで例えです)音楽に聞こえちゃう気がしてなんとも…。


〔4位〕 2006年 課題曲Ⅰ: 架空の伝説のための前奏曲 (山内雅弘  /  ★★★★☆)

世の中可愛いは正義とか言われてるけど、やっぱり無条件でカッコいいも正義だよ。
形態としては前奏曲というより完全に序曲なのだが、そんなのどうでもいい。
「前奏曲」という語感のワクワク感、タイトルからにじみ出る厨っぽさも逆にカッコいい。
この曲はプロローグのウッドブロック+シロホンの乾いた硬質な響きや、
テンポ速くなってからのあのメインテーマなんかが印象的ではあるが、
個人的には中間部が一番好きだったりする。
中間部入ってすぐにAサックスとクラで奏でられるあのフレーズ、
ベタと言われようが、あのわざとらしいほどの泣きメロがタマランのですよ。
そのあと盛り上がって中間部のヤマでもっかいそのフレーズが再現される箇所で
トランペットとホルンにより放たれるカウンターがまた助演男優賞レベルに素敵でタマラン。
この平成中期の課題曲Ⅴを除いた曲の中では技術的な難易度が一番高い曲だと思う。


〔5位〕 2007年 課題曲Ⅳ: マーチ「ブルースカイ」 (高木登古  /  ★☆☆☆☆)

Trioの旋律が『パフ』に似ていると一部で話題になったマーチ。
中高生にも親しみやすい旋律、3分ないくらいの短い演奏時間、手ごろに取り組める難易度、
『K点を越えて』の流れを汲むお手本のような低グレード帯課題曲マーチである。
旋律は第1マーチも第2マーチもカッコいいというよりメロディアス寄りで、
爽やかで透き通った印象を強く与える。
テンポは少々速いものの、マーチ入門編として紹介してもいい良心的な譜面の割に、
意外と何度聴いても飽きないというのは地味に凄い。
曲とは関係ないが、当時作曲者のHPのプロフィール紹介で見た、
作曲者の名前の由来(登古でトウコ、男性)を見てすげえなあと唸った記憶がある。


〔6位〕 2000年 課題曲Ⅲ: 胎動の時代  ー 吹奏楽のために (池辺晋一郎  /  ★★★☆☆)

形だけ完成させるなら委嘱枠の曲にしては技術的にも曲想的にも割と取り組みやすい部類の曲だと思うけど、
後半の速い部分含めて終始緊張感をピンと張りつめていないので精神的にキツそう。
ソロが多いのと、全体的に音が薄く書かれているのが敬遠されがちなポイントかな。
後半速い部分の伴奏3連符は自分が吹く側だと考えると嫌になる。
典型的なスルメ曲で、聴けば聴くほどどんどん新たな発見ができて楽しい曲。


〔7位〕 2006年 課題曲Ⅴ: 風の密度 (金井勇  /  ★★★★★)

個人的にこれまでのⅤ枠で一番好きな曲。
現代曲らしく意味不明なんだけど、なぜか妙な味わいがあって好きなのだ。
旋律同士の絡みはなく、1本の旋律を分割し楽器・パートごとに細かく受け渡して繋げていくという、
一見単純ながら実はとんでもなくハイレベルなことを要求してくる。
上へ下へと結構変な跳躍が連発するし、臨時記号だらけだし、
受け渡しが不自然に聞こえないよう奏者全員で足並みを完璧にそろえて初めて形になる曲。
打楽器が地味でなく普通に重責を担う。


〔8位〕 2004年 課題曲Ⅳ: 鳥たちの神話 (藤井修  /  ★★★☆☆)

場面転換がはっきりしており、それぞれに違った鳥の様子が見える楽しい曲。
最初と最後の讃歌っぽいコラールや、
前半少し経ったところの高温木管主体の、森の中の囀りみたいな箇所も美しいしかわいらしいが、
この曲はやっぱり何と言っても後半の、
マリオの地下ステージみたいな低音の轟きで幕を開ける箇所でしょう。
巨大な怪鳥の出現を思わせるあそこからの展開は、血沸き肉踊り、エキサイトすること請け合いだ。
一見リズムがとり難そうな譜割りだが、実際にはそこまでの難しさではないと思う。
ただ、底知れないパワーとスタミナは絶対必要でしょうね。
トランペットなど全く休みなく吹きまくった後そのまま終盤のコラールに突入ですから。
冒頭のユニゾンコラールも含め、トランペットの負担とプレッシャーが半端じゃない曲。


〔9位〕 2003年 課題曲Ⅲ: 行進曲「虹色の風」 (松尾善雄  /  ★☆☆☆☆)

ブルースカイと同様、入門編にも使える低グレード帯課題曲マーチ。
改めて見ると、意外と演奏時間が4分近くあることに驚く。
何の変哲もないマーチと言えばそうかもしれないが、
旋律、オブリガード、リズムそれぞれに無駄がなくスッキリしているぶん、
舐めてかかると粗が丸見えになってガタガタになる危険性も持っている。

余談だが、平成15年(2003)の課題曲は、
マーチのみの年としては史上最も難易度バランスがとれ、
タイプの違うバリエーション豊かなマーチが揃った曲構成になっていると思う。

Ⅰ:ウィナーズ……2拍子のコンサートマーチ。短調。旋律が複雑に絡み合う、上位バンドにとっても練習し甲斐のある難曲。
Ⅱ:イギリス民謡による行進曲……2拍子マーチ。歌モノ系でややアンニュイ。歩こうと思えば歩ける。あー、いかにも高橋宏樹がやりそうなネタだなってテーマ。ほどほどのグレード。
Ⅲ:虹色の風……2拍子の歩けるマーチ。明快でリズミック系。非常に取っつきやすい曲想で落ち着いたテンポ。
Ⅳ:ベストフレンド……4拍子マーチ。流れるようなメロディアス系。速いが歩こうと思えば歩ける。オブリガード楽しい。取り組みやすいグレードながら、4拍子の歩ける課題曲マーチとしては史上屈指の完成度。
Ⅴ:列車で行こう……4拍子マーチ。超難度でリズミック系とメロディアス系が混在。歩こうと思えば歩ける。パートによって難易度が大きく変動、最高難度は多分トランペット1st。

欲を言えばⅡかⅢのどっちかがハチロクマーチだったら最高だったかな。
でもマーチのみの年としては一番の当たり年だったと思う。
いや、平成11年(1999)の4曲(グリーンフォレスト、レイディアント、エンブレムズ、K点)もかなりバランスが絶妙で甲乙つけがたいな……。


〔10位〕 2004年 課題曲Ⅴ: サード (田渕浩二  /  ★★★★★)

課題曲Ⅴ創設後、非マーチとしては最初の曲。
ゆえにまだ最近のⅤ枠ほどはゲンダイオンガクという感じではなく、まだ多少は理解できる曲想に落ち着いている。
一聴するとⅤ枠にしてはそこまで難しくなさそうな印象を受けるが、
この曲の難しいところは、奏者一人ひとりがソリストにならなければならない点にある。
もちろん事実上そうということではなく、そういう風に演奏すべき曲であるということだが。
そういう意味では、平成8年(1996)の『管楽器のためのソナタ』に近いといえる。
もともとピアノ曲として作ったものを吹奏楽編成に書き換えたようなのでそうなったのだろうが、
音も薄くて緊張感MAX。現代曲なだけに多調で書かれているが、
旋律が繊細で美しいだけに濁らず聴かせるのが余計に難しく、極めて地道かつ緻密に音作りをしなくてはいけない。




【後期: 平成21年(2009)~30年(2018)】 〔全50曲〕



平成21年(2009)から、それまでは大職一部門しか選べなかった課題曲Ⅴが
高校の部に対しても門戸が開かれるようになった。
解禁初年度の課題曲Ⅴが現代曲としては比較的取り組みやすいレベルの曲だったこともあり、
待ってましたと言わんばかりに、全国の高校、特に上位バンドを中心にこぞって採り上げ、
以降の年も、結構低くない割合の高校がⅤに取り組んでいる。
特に若い世代が昔に比べると現代曲に触れる、演奏する機会が増えたのは、
そういった曲の増加というだけでなく、こういった課題曲のシステムも大きく寄与している。

ただ個人的には、課題曲全体の質としては下降気味と感じる期間でもある。
特に非マーチの曲に、これまでほど出色の作品がないなという印象がある。
だいたい2年ごとに1枠ある有名作曲家への委嘱作品も、
この期間のものは地味だったり尖りすぎてあんまり馴染めなかったり、
この人にしちゃ期待外れだなと感じてしまったりするものが多いとも思う。
結果的に、この期間の課題曲はマーチ含め、好きな曲とそうでない曲の差が大きい傾向がある。




〔1位〕 2016年 課題曲Ⅲ: ある英雄の記憶 ~「虹の国と氷の国」より (西村友  /  ★★★★☆)

これはカッコいい。問答無用のカッコよさ。
実にヒロイックで分かりやすく、華もあるタイプの課題曲。
幼稚園で園児が作ったオリジナルストーリーの劇に、
「こんないいストーリーの劇に既存の曲をあてるのは勿体ない。じゃあいっそ俺が曲を作る」
なんつって書いた曲を、その後4分少々の吹奏楽曲にまとめて公募入選とか、
なんかもうその経緯で1時間の番組作れそうだわ。ていうか見たい。
低音、打楽器パートも満遍なく楽しそうな曲だが、
ラッパ吹きとしてはやっぱり終盤の『Soar!』からだよね。
ここはもう自分こそ最高のソリストなんだと自惚れて吹くくらいじゃないとウソだね。
そのままの勢いで最後まで突っ走り、最後の3連符(低音だけだけど)でカッコよく締める。
言葉はいらない。ただシビれるのみ。
とは言え特に後半テンポが再び速くなってからは、トランペット基本ずっと吹きっぱなしなのでかなりキツイんだろうな。


〔2位〕 2014年 課題曲Ⅱ: 行進曲「勇気のトビラ」 (高橋宏樹  /  ★★☆☆☆)

個人的には課題曲マーチ史上一番好きまである。(実際にはかなり悩むが)
何と言っても、「歩こうと思えばまあ」ではなく「当たり前に歩けるマーチ」でこれってのがデカい。
コンサートマーチならある程度テンポ的、表現的自由度もあるけど、
歩くためのマーチでダサさを感じさせず耳心地のよい、かつどんなバンドでも取り組める曲を書こうと思ったらどれだけ大変か想像に難くない。
(別にコンサートマーチのほうが書くのは簡単だよねとか言いたいわけではないですよ)
あと、この曲を初めて聴いたとき、「ああ、実に高橋宏樹だな」って思ったんだけど、これも凄いことで、
この若さで既に自分のスタイルを確立しているともいえる。
個人的に高橋宏樹は、100点はないけど安定して85点を叩き出すタイプだと思っており、
例えば7月ごろに発表される次年度の課題曲5曲の中にこの人の名前があれば、
「あ、とりあえずこの曲は大丈夫だな」と思える存在。
まさに安心と信頼の高橋宏樹作品といえる。

ちなみに高橋氏の課題曲作品はこれまでに4曲ですべて行進曲。
2003年 Ⅱ 『イギリス民謡による行進曲』(2/4拍子マーチ)
2005年 Ⅲ 『ストリート・パフォーマーズ・マーチ』(4/4拍子マーチ)
2010年 Ⅱ 『オーディナリー・マーチ』(2/2拍子マーチ)
2014年 Ⅱ 『行進曲「勇気のトビラ」』(6/8拍子マーチ)
見事に拍子グランドスラム達成。一般的にマーチの拍子はこの4パターンなので、
高橋氏のことだから恐らく(間違いなく)狙ってやったんでしょうね。



〔3位〕 2010年 課題曲Ⅰ: 迷走するサラバンド (広瀬正憲  /  ★★★★☆)

これはかなりのスルメ曲だと感じる。
この曲が出た当時は実はあまり真面目に聴いておらず、数年経ってから面白さに気付いたのだ。
主部はテンポがかなり速く、その中で3連符を執拗に要求される(しかも同じ音が多いので慣れるまで合奏中に迷子になること請け合い)ので、
ある程度音楽的偏差値の高い団体でないと形にすらならない。
また主部は5拍子なのだが、これが3+2になったり2+3になったりで指揮も大変そう。
モチーフの変容(迷走)はさすがに多彩で美しいものがあるが、
そこに至るまでには数多くの演奏者による迷走は避けて通れないだろう。


〔4位〕 2012年 課題曲Ⅳ: 行進曲「希望の空」 (和田信  /  ★★☆☆☆)

この曲を聴いた当初、個人的には『五月の風』を超えるハチロクマーチ来たんじゃない?と思ったものだ。
明朗でシンプルな曲想だが、よくある課題曲マーチとは違う安定感をも感じさせる佳作。
この曲に関してはティンパニがオプション扱いなのが謎で、まあ打楽器パートの割り当ての都合なんだろうが、
それにしちゃ大阪市音(当時)による参考演奏では、
小編成で書かれている曲は小編成で演奏する(オプションパートは抜いて演奏する)という
参考演奏収録時の従来のルールを破ってティンパニ入れて演奏してたもんなぁ。
そりゃティンパニないとTrio明けブリッジから最後のマーチに移る時のあそこサマにならないけど、それならなぜ……と。


〔5位〕 2017年 課題曲Ⅱ: マーチ・シャイニング・ロード (木内涼  /  ★★☆☆☆)

最初に聴いたときはよくある課題曲マーチのうちのひとつとしか感じなかったが、
何度か聴くうちに実はなかなか侮れないクオリティの曲だと感じるようになった。
具体的に何故そうなのかはわからないが、
和音進行だったり展開が極めて自然なのかなとか思ったり。
どちらかと言えば薄めに書かれているが、その分無駄がなくスッキリとした印象を与える。
また、リズム的対位法というか、絡み合う旋律同士の性格の違いがクッキリしていて互いに引き立てあって聞こえるのも好印象。
さわやかで親しみやすい曲想も素晴らしく、全部門に通用する良いマーチだと思う。


〔6位〕 2017年 課題曲Ⅰ: スケルツァンド (江原大介  /  ★★★☆☆)

これもどちらかと言えば自分的にスルメタイプだった。
初めて聴いたときは、「あれ、もう終わり?」と少し物足りなさを覚えたのだが、
1年以上経って真面目に聴くと楽しさに気付いた。
物足りないととるか無駄がないととるかは相変わらず微妙だけど、
スッキリ整理された書きぶりは潔さを感じる。
あと、江原氏がこういうタイプの曲を書くのは少し意外だった。


〔7位〕 2009年 課題曲Ⅱ: コミカル★パレード (島田尚美  /  ★★★☆☆)

これはウィンド入団直後のコンクールで実際に吹いた曲。
その時は特に思わなかったのだが、結構独特なマーチだし、実はなかなか難しい部類の曲だなと。
割と薄い書き方がされているし、動きが複雑に絡まりあったり、
主旋律にあたるパートが頻繁に入れ替わったりする箇所もあるので
パート間のバランス調整に難儀しそう。
テンポに関しても、リズミックで細かい音符での動きも多い第1マーチ(および再現部)は走りやすく、
レガートでのびやかな旋律のTrioは間延びしやすい譜面になっている。
よくある課題曲マーチとは似ているようで一線を画す、小洒落た雰囲気のマーチと言える。


〔8位〕 2016年 課題曲Ⅰ: マーチ・スカイブルー・ドリーム (矢藤学  /  ★★☆☆☆)

全国に数多存在する日曜作曲家たちの希望の星。
作曲者のホームページの熱心な読者だったおれも祝福の気持ちでいっぱいだった。

だったのだが、この曲の採用により作曲者によるホームページが一時閉鎖され、
この曲が課題曲として役目を終えたころに復活したものの内容が大幅削減されており、
それまでの記事内容がすべて消されていたのが残念でならない。
しかも復活後の記事は主に自作曲の紹介くらいで、従来のようなマイナー曲の解説とか
マニアックな視点による考察とか、そういうのは一切なくなってしまった。
作曲者と無関係の人間からすると、こんなことになるくらいなら入選して有名になってほしくなかったなと本気で思ってしまう。
響宴の無名作曲家による作品紹介記事とか、歴代課題曲から理想の組み合わせを考える記事とか、
天馬の道の速い部分は本当に3拍子でよいのか検証する記事とか、
をどり唄の最後の和声について考察する記事とか(これに関しては初めてをどり唄を聴いたときに最後の和声に違和感を持った記憶があるのですごく興味深く読んだものだ)、
その他にも色々興味深く読ませてもらい、とても楽しくそして勉強になったのだが…。


〔9位〕 2018年 課題曲Ⅱ: マーチ・ワンダフル・ヴォヤージュ (一ノ瀬季生  /  ★★☆☆☆)

最初聴いたときは、なんとなく時代を感じる音がするなと感じた記憶がある。
決して古臭いなというマイナスイメージとかではないのだが、なんとなく。
Trio後のブリッジが少し平坦な印象で、そのせいで第2マーチが3連続で演奏されているように聞こえてしまうのが少し勿体ない気がする。
旋律自体は少しずつ変化を見せてはいるのだが…。


〔10位〕 2014年 課題曲Ⅰ: 最果ての城のゼビア (中西英介  /  ★★★★☆)

ぶっちゃけ中間部の速い部分を聴きたいがために聴いている(!)
とは言いすぎだが、それだけそこが際立った出来であるということだ。
「映画の予告編のような」と作曲者が語る通り、音楽がブツ切りに聞こえる感じは否めないが、
それにしても人気なかったなぁ。
まあ取っつきづらさに加えてチョコザイな譜面で難しかったせいもあるのかな。
旋律がハッキリとしてなくいろんなパートのいろんなフレーズが組み合わさって初めて1本の旋律に聴こえるタイプの曲な分、
何曲か候補残してある程度練習して合奏して、
最終的にどれやるか決めるような団体には選ばれづらかったのかもね。

クラシック界、吹奏楽界ではだいたい批判的なニュアンスで使われる「ゲーム音楽風」音楽で(個人的には、「ゲーム音楽の何が悪い!」)、
タイトルとも相まって西洋ファンタジー的な世界観なのかと思いきや…?

詳しくは、作曲者自らが曲の背景について詳細に書き綴っているサイトがあるので、
興味を持たれた方は是非一読されることをお勧めします。
こうした実際の作曲者によるコラムは、課題曲マニアとしてはとても嬉しいもので、
他の先生方もどんどん公開してくれるといいなあと思っている。




以上、これにて平成終了記念企画は終わりです。
次の投稿はいつになるやら。

辞めはしませんのでどうかたまに覗きに来てやってください。

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