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♪ #55: Horizon / アクアマリン
なんか東広島ウィンドの出欠確認票が、検索したら普通にネット上に流出してんだけど。(←エゴサーチしていてたまたま見つけました)
個人名ガッツリプライバシーガッツリのデータだし、これはさすがにダメだろう。
以前にも何回かこういうのあったけど、これ管理上の何がどうなってんのかね。
漫画のジャンルの一つに、「料理マンガ」というものがあります。
昔で言うところの、『美味しんぼ』とか『ミスター味っ子』とか『クッキングパパ』みたいなの。
『孤独のグルメ』とか『ワカコ酒』みたいなのも含めて「グルメ漫画」と言ってもいいでしょうか。
最近はこのジャンルの中で恐ろしいほど細分化が進んでいるんですねー。
弁当に特化した漫画、ハンバーガーに特化した漫画、果ては修行僧の食事に特化した漫画なんてのもあり、
どこまでニッチな層を責めるんだと言いたくなるようなのもチラホラ。
(ある意味では『もやしもん』も、発酵食品に特化した「グルメ漫画」と言えるのかも?酒も結局発酵だし)
でもそういうニッチなものこそが求められ、受け入れられるのが今の世の中なのかもしれません。
テレビで時々やってる、「こんなことを仕事にしている人たち」みたいな特集しかり。
そんな中でおれが最近ハマっている漫画が、『味噌汁でカンパイ!』である。
タイトルの通り、味噌汁に特化した漫画です。これは逆に今までありそうでなかったトコかと。
こういう砂糖を噛むような漫画を読んで一人でキュンキュンするのが好きだったりします。
現実世界でキュンキュン成分が枯渇しちゃってるので…。
どうもこんにちは。
職場ではボチボチ種子島とか宮崎あたりから新米が入荷されてくるようになりました。
広島は今年全然雨降ってないけど、果たして出来はどんなでしょうか。
あと1か月2か月気長に待ちましょう。
さてさて、今年もキングオブコントの時期が近づいてまいりました。
近づいたといっても地上波放送のある決勝までまだ50日くらいありますが。
予想ではなく、あくまで個人的に決勝で見たい、来てほしいコンビをいくつか挙げてみたいと思います。
決勝進出経験コンビばかりなので目新しさはないですが。
①トップリード
2011、2012のファイナリストだが、2年連続決勝最下位だったせいで、
逆によからぬイメージがついてしまった気がする。
昔M-1についてトータルテンボスが、
「決勝で最下位になると、本当は日本で9位なのに、まるで日本で一番面白くないヤツみたいに思われてしまう怖さがある」
と語っていましたが、まさにその状況になっちゃってる印象を受けます。
M-1で同様に2年連続決勝最下位に陥った経験のあるPOISON GIRL BANDも、
結局それを最後に決勝に上がれずじまいでしたし。
そう考えると、同じく2年連続決勝最下位経験のある千鳥の凄さが際立ちます。
連続最下位の翌年の敗者復活含め、その後2度も決勝進出したり、
M-1の空白期間に行われていたTHE MANZAIではあわや優勝の好成績をおさめたり。
でも、千鳥はホントに面白くなったなと感じます。
昔は良くも悪くもアクが強すぎだったのが、近年はそのうちの悪い部分だけが除かれて、
千鳥らしい「なんじゃそれ感」は残しつつ、客にわかりやすい内容になってきたような。
同じことは東京ダイナマイトにも言えるかな。
閑話休題。
本来トップリードは、どちらかと言えばキングオブコントのような賞レースの舞台には合わない芸風のような気がしてます。
たった4分間という尺の短さもそうだし、
わかりやすく、かつ大きな笑い所をちょこちょこ配置するネタが有利(2012優勝のバイきんぐが好例)ですよね。
このへんはM-1同様に賛否両論の「手数論」の範疇なんですけど…。
トップリードのネタって、「お笑い」っていうより、「コメディ」なんですよね。
もっと言うと、「笑えるドラマ」を見ているような気分。
オレはトップリード好きだけど、それでもネタ見て大笑いするかって言われたらほどんどしない。
笑いを目的に作っているというより、
一つのドラマ、あるいはストーリーがあって、その中に笑いを挟んでくるというイメージ。
時折言われる、「トップリードのネタはハートフル」という評価もさもありなんといった感じ。
(2011の1本目の『タクシー』のネタも松っちゃんに「ハートフル」って言われてましたね)
もちろんこれはいいとか悪いとかではなく、トップリードの持ち味であり、魅力なんです。
ただ、それがキングオブコントという場、舞台ではハマらない、というだけ。
まあセミファイナリスト100人による審査だった2011、2012とは、今もう審査方法も変わってるわけで、
そういう意味ではもう一度決勝で見てみたいのも事実なんですが(設楽あたりは結構評価しそうな気がする)、
トップリについては、去年準決勝でやったネタ、そしてそのウケ量でも決勝に選ばれなかったことが全てかなーと思ったり。
(去年準決勝観覧した複数の人のブログで、軒並み「これは間違いなくいったと思ったけど」との評価)
まあこのコンビについては、
ラーメンズがキングオブコントに出ても多分高得点は得られないのと同様と思うことにします。
トップリのネタ作り担当の新妻さんが、ラーメンズを好きだというのもネタ見りゃ納得です。
コントの内容の方向性、雰囲気が似てるもんなぁ。
両者ともに好きなおれにとっては、決勝で見たい気持ちはありつつ、
惨敗、あるいは中途半端な結果に終わってツイッターとかで叩かれるのは見たくない
(ポイントポイントでのわかりやすい笑い所で積み上げるタイプのコントじゃないので、
お笑いを見慣れてない人にはあまりハマらない可能性大)
そんな複雑な気持ちです。
ただ、演技力はあるコンビなので、
決勝進出がキッカケでドラマとかの仕事が入るといいなとは思います。
②ジグザグジギー
B級グルメって好きですか?オレは大好きです。
高級感とか、小洒落たカンジはないけれど、間違いのない美味しさは保障される。
このジグザグジギーというコンビのネタも、B級グルメ路線に近い印象を受けるのです。
ただそれゆえ、賞レース、特にキングオブコントで上位、優勝を争う姿が想像できないんですよね。
安定して笑いはとれている。
でも決定的なデカい一発がないからそこそこ程度の評価しか得られない。みたいな。
あとこのコンビはネタの傾向に一定のパターンがあるため、
ジグザグジギーのネタをある程度見たことがある人とない人で評価が割れそうなのもポイントかと。
ネタの中盤で、その特有のパターンゆえの間延び感が生まれてしまいがちなのも懸念材料でしょうか。
③ラバーガール
決勝に進出しさえすれば、優勝候補の本命、あるいは一角と目されるのは確実なコンビでしょう。
本来なら毎年ファイナリストに選ばれていてもおかしくない実力コンビだと思いますが、
今まで2010と2014の2回だけというのは実に意外な結果です。
今後もキングオブコントが続けばいずれは優勝できるコンビだとは思いますけど、
中途半端に決勝進出回数だけ重ねてくと今のしずる状態になりそうな気もしないでもないですね。
なので、次にファイナリストに選ばれたタイミングで確実に優勝してもらいたい。
それにしても、ラバーガールって出てきた頃はシュール系って言われてたと思うんですが、
ボケとツッコミが抑揚なく淡々としてるのが奇抜なだけで、設定や展開は割と正統派なんですよね。
④夜ふかしの会
ここはなぁ、進出した2012年のとき、評価が不当に低いような気がしたんですよね。
2本目のカラオケのネタはまあ、あの点数で妥当な気はしましたが、
1本目の学級会のネタは、積み上げ式の展開も上手いし、オチも爽快にバシッと決まった。
そして何より、こういう賞レースに2人組以外(特に4人組以上)が出ると審査員から必ず言われる、
「○人いる必然性」「○人という強みを生かす」といった課題を完全にクリアできてましたよね。
あのネタは5人じゃなきゃできないネタです。
あれで778点というのは、事務所無所属ということに対する色眼鏡、見えない力みたいなものを感じてしまったもので。
そういったことに対するリベンジじゃないですけど、
もう一回チャンスをあげてほしいなぁという気持ちはありますね。
⑤ラブレターズ
これまで3回もファイナリストになっていながら、
今だに「西岡中学校」のイメージのままってのもすごいというかなんというか…(悲)
ここはなんだろう、2011年のときのイメージのせいか分からないんですが、
いまだに、「やられ役、ザコキャラの若手感」が拭えないんですよね。
二人とも低身長で童顔なせいなのかなんなのか…。
実際技術はあると思うし(2011の2本目なんて、ボケが一切しゃべらずツッコミだけで進めてくというなかなかのモノだったと思います)、
過去の大会でもほんの少し噛み合わせが変われば
ガラッと結果が変わっていたかもしれないこともあったんですが…。
去年なんて、全体のレベルが低かったのもあるけど、
後になって一番何度も見返してしまったネタは、最下位だったラブレターズの「野球拳」でした。
面白いとかいうより、見てて楽しいネタでしたよね。
とはいえこのネタが最下位の評価だったのも、理解できるししょうがないかなと。
もし今後ファイナリストになる機会に恵まれなくても潰れず腐らず、
トップリと同じく、キングオブコントとは別のところに輝ける場所があると切り替えて頑張ってほしいと思ってます。
ただし選ばれることがあれば今度こそ爪痕をザックリ残してほしいですね。
あとは、うしろシティや常連のさらば青春の光とかにも期待です。
去年の、優勝経験のあるかもめんたるの再進出みたいなのがあるとすれば、シソンヌに期待。
優勝したのにあまりブレイクしなくて不遇なので…(あの年は結局ダンソンに全部持ってかれちゃいましたね…)。
(前にアメトーークの「パクりたい-1」に「好きになっちゃう~」のネタで出たときに、
雨上がりから「キングオブコント王者が何でここ来てんの」みたいに言われてましたっけ)
鬼ヶ島とかは……どうだろう?
あのいい意味での狂った魅力が薄れてきてるって聞いたので、2013を超えるのはもう厳しいのかも。
えーとそれでは、前置き(?)はこのあたりにして、
前々回、前回の続きです。今回はラスト、企画3年目の2016年度です。
それではスタート。
【2016年度・企画3年目】
♪ ひまわりの約束
…くららオープンディ、春の本番ラッシュ(空手大会、ナイスハート、春の小谷SA、音楽祭)、寺西Autumnコンサート、酒まつりコンサートで使用。
春の本番皆勤賞にとどまらず、秋口の寺西オータムや酒まつりまで引っ張った、
2016年度で一番酷使したレパートリー。
『STAND BY ME ドラえもん』自体は2014年夏の公開だったので、
このタイミングで採りあげるには正直今更感があったのだが、
この映画の社会的反響が当初思っていた以上に大きく、
映画とともにこの主題歌についても一向に風化する気配なく、超ロングヒットを保っていたので、
ほんじゃあ今更でも別にタイミング逃してるわけではないだろうと判断して採用するに至ったわけだ。
ちなみになぜ2014年当時に採用しなかったかと言えば、
前々回の記事で書いたように、2014年は子供向けの爆発的ヒット曲が2つ(レリゴーと妖怪)もあったために、
ポジションの被るこの曲の採用を差し控えた、というのが真相である。
まあ実際この曲は小学生から高齢者まで、テレビさえ見てればみんな知ってる曲であって、
別に低年齢層に狙いを絞った曲というわけではないんだけれども。
(それ言ったらレリゴーもそうだけれども)
♪ 「スタートレック」のテーマ
…ナイスハート、春の小谷SA、音楽祭、寺西Autumnコン、酒まつりで使用。
宇宙を舞台にしたSF作品として、『スター・ウォーズ』シリーズと人気を二分する『スター・トレック』シリーズのテーマ曲。
おじさん世代には、アメリカ横断ウルトラクイズの曲としてもお馴染みのアレ。
この年(2016年)新作『スター・トレック BEYOND』が劇場公開されるということでのチョイス。
いずれの本番でも1曲目として華々しい幕開けを担ってくれた。
♪ 日本昔ばなし組曲
…ナイスハート、春の小谷SA、寺西文化祭で使用。
まんが日本昔ばなしのOP(「ぼうや~よいこだねんねしな」ってやつ)、桃太郎、浦島太郎、金太郎、まんが日本昔ばなしのED(にんげんっていいな)の短い5曲が、
メドレーでなくオムニバス形式で繋がれた曲。
選曲理由は、某携帯電話会社の三太郎が話題になっていたから。
ちょうどよくこの三太郎だけ入っていたのがナイスです。
老若男女関係なしにどこでも使える童謡の存在は偉大。
♪ Best Friend
…ナイスハート、春の小谷SA、寺西Autumnコン、酒まつり、空港秋まつりで使用。
10数年前に「ちゅらさん」の主題歌として使われたkiroroの楽曲。
選曲理由は、2016年春に日本でも公開が始まったディズニーピクサー映画『アーロと少年』の
日本版主題歌として起用されていたから。
知名度も高い、典型的なバラード系J-Pop枠として安定した活躍を見せた。
♪ ストームライダー組曲
…春の小谷SA、音楽祭で使用。
2016年は、東京ディズニーシー開園15周年ということで、何かないかと探していて見つけた曲。
TDS内のアトラクション「ストームライダー」のBGMを1曲にまとめたもの。
原曲を知らないし、
そもそも現地で乗ってる人もほとんどの人はBGMなんていちいち注意して聴いてるとは思えないんだけど、
そんなの知らなくてもシンプルにカッコよかったので採用させてもらった。
トランペットのユニゾンファンファーレ風のメインテーマが実に爽快で、
ちょっと難しかったけどその分演奏効果も高かったと思う。
フラッターしながら音階を昇っていくみたいな特殊奏法も、個人的には新鮮で楽しめた。
なおストームライダー自体は、この年の5月いっぱい(春の小谷SAから約1週間後)を以て、
アトラクションが終了される運びとなっていたようである。
当時ヤフートップでニュースになっていたりもした。
オレは乗ったことないのでどんなものなのか知らないし、
それが終わることに対して特段どうという感想もなかったのだが、
当時なんJで立ったあるスレにて、軒並み「ストームライダー切るとかTDS無能」扱いされていたので、
人気がある、あるいは広く愛されるアトラクションだったんだなぁと感じたものだった。
なお、オレ自身はTDSに行ったことは1回もない。
ランドも高校の修学旅行で行っただけだな(←絶叫系も高所系もダメなので基本遊園地自体あまり興味ない)。
頑張ってスペースマウンテンには乗ってみたけど、別の意味で怖かった。(こう、もしパイプとかが垂れ下がっていたらどうしよう、みたいなね)。
一番楽しかったのは、バズライトイヤーのシューティングみたいなアトラクションかな。
あっでも実はフロリダのディズニーランドに行ったことあるのは自慢だ。
♪ 名探偵コナン メインテーマ
…バンフェス、寺西Autumn、酒まつり、空港秋まつり、秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
初秋のバンフェスから晩秋の寺西文化祭まで、秋の本番皆勤賞だった曲。
この年、名探偵コナンのアニメ放送20周年&劇場版映画第20作目という節目だったことを受けてのセレクト。
コナンのテーマ曲と言えば、映画ごとにその都度微妙にアレンジされているが、
大きく分けて2パターンあり(イントロ部分がわかりやすい)、
このアレンジは、所謂「生レバー」じゃない方である。(なんのこっちゃな方はスルーしてください)
ちなみに個人的に一番好きなバージョンは、『天国へのカウントダウン』で使われたヴァージョンだ。
終盤にホルンのハイトーンがあるやつと言えば、ファンにはお分かりいただけるハズ。
♪ 交響詩 ジャングル大帝 ~白いライオンの物語~
…バンフェス、寺西Autumn、酒まつりで使用。
1966年(ちょうど50年前)に、ジャングル大帝の劇場版が公開されたという節目、
そしてこの年(2016年)5月に、ジャングル大帝の音楽を担当した作曲家、冨田勲氏が亡くなったということでのチョイス。
ジャングル大帝のアニメの劇中で使用された曲を、
シンフォニック寄りにアレンジしてメドレーに仕上げた1曲。
全部の曲について確認したわけではないが、再現度もなかなか高く、
当時見ていた人(今何歳だ?)にはどストライクなんだと思う。
ジャングルが舞台というイメージ通りホルンが大活躍で、それはもう咆哮しまくってたね。
ウラ話をすると、
この年の酒まつりの第2部(邦画の部)のメイン(本編ラスト)を決めるに当たり、
この曲か、『ゴジラファンタジー』というゴジラの劇中曲のメドレーのどちらかにしようとしたのね。
ゴジラの方の選曲理由については、
ご存じのとおり2016年は『シン・ゴジラ』が公開予定(選曲時点)となっていたから。
いろいろな理由から結局はジャングル大帝にしたのだが、
蓋を開けてみればシンゴジラが予想以上にブームになっちゃったので少々悔しい思いはした。
♪ ディズニー・プリンセス・メドレー
…寺西Autumn、酒まつり、寺西文化祭で使用。
ディズニーの曲は毎年何かしら採りあげてはいるんだけど、
2016年は、ウォルト・ディズニーの没後50年目にあたるということで、
何か象徴的な曲、あるいはルーツとなる曲みたいなのを選べれば…と考えてはみたのだが、
そんなちょうどよく都合のいい曲などあるハズもなく、
結局、「ディズニーといえばやっぱりプリンセスのイメージ」という至極投げやりな発想で、
ちょうど団の蔵書にあったこの曲を引っ張り出してきたのだ。
メドレーだけに、ある程度の曲の長さもそこそこの難易度もあるのだが、
小編成で書かれているのでパート数がだいぶ少なかった(=ユニゾンがごつい)のが、
うちの団の人数とはちょっと相性悪かったかなと感じる。
♪ オー・シャンゼリゼ
…酒まつり、空港秋まつり、秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
映画『ダージリン急行』(2007,アメリカ)で使われていたというかなりの力技で酒まつりにも組み込んだ。
原詞にそういう描写があるのかどうかは知らないしなくても構わないのだが、
個人的にこの曲の季節イメージは秋なので、
使うならば春の本番ラッシュでなく秋の本番ラッシュで、ということは決めていた。
楽譜を探していて意外だったのは、
かなり有名な曲なハズなのに、意外と吹奏楽譜が出ていない(というか情報がない)ということ。
幸いにも姉が高校時代に吹いていたことは覚えていたので、
この年運よくその高校に赴任していた技術担当にお願いして手配してもらったのだ。
ただ、酒まつりで指揮を振った外部の指導者が、
何故か分からないが練習の段階から、
「こんなオーシャンゼリゼ聴いたことあるのか?」
ってくらいの異常なハイスピードで振っていたのが個人的にすごく気持ち悪かった。
普段は、「この曲もっとテンポあげないのかなぁ」とモヤモヤすることも多かっただけに、
なぜこの曲に限ってはそういうテンポ設定にしたのか本当に謎で、
シャンソンをこのテンポで演奏したら魅力激減だなぁと思いながら聴いていた。
♪ タラのテーマ
…酒まつり、空港秋まつり、秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
往年の名作『風と共に去りぬ』のテーマソング。
1966年(ちょうど50年前)に、日本が世界で初めてこの作品を舞台化し公演を行ったということで、
若干のこじつけ感は否めないものの節目は節目。
年配の映画ファンならずとも、なんとなく聴いたことある人もいるだろうと思って採用。
緩やかに朗々と流れるムーディな音楽で、プログラムの「緩」の役割を一手に担ってくれた。
余談だが、団の蔵書にあったこの楽譜、フルスコアが紛失していたようなので、
全てのパート譜から音符を一から打ち込んでフルスコアを作るハメになってしまった。
この年の8月(特に盆前後)は、家でひたすらこの作業をしていた記憶しかない。
♪ 『耳をすませば』ダイジェスト
…酒まつりでのみ使用。
最初に言っておくと、これはオレがイチから編曲した楽譜で、実は結構自信作である。
この前年の2015年夏、ちょうど前職を辞めて転職活動をしていた時に、
豊富にあった時間を使ってチマチマ書いていたのだ。
年が変わって2016年、5月から8月まで熊野町の筆の里工房で、「近藤喜文展」が開催されていたので、
(近藤喜文は『耳をすませば』の監督を務めており、
「近藤喜文展」のテレビCMの際にも、代表作として「耳すま」のイラストが使用されていた)
どうせおれが企画のうちじゃないと自分のアレンジをゴリ押しできるチャンスはないし、
ちょうどいいからこの機会にやっちまえと思って、職権を濫用してプログラムにねじ込ませてもらった。
前に言ったことがあるかもしれないが、
オレはジブリで一番『紅の豚』が好きで、2番目が『耳すま』である。
そして音楽については、『耳すま』が一番好きなのだ。
ちなみに『耳すま』と、そのスピンオフ的性質の強い『猫の恩返し』は、
ジブリとしては珍しく、音楽担当が久石譲ではない。野見祐二という作曲家である。
オレが企画に就任した2014年春の時点では、
『紅の豚』も『耳をすませば』も、メドレーの吹奏楽譜が一切出版されていなかった。
よりによって一番好きな2作品なのに~~ということで、
出版されないならいずれオレが書いてやると意気込んだものだった。
結局それから程なくして『紅の豚』のメドレーが出版され、すぐ(2015年酒まつり)採用した(前回記事参照)。
しかし耳すまのメドレーは一向に出版されない。
よりによって音楽を扱った作品なのに。。。
バラエティとかでも使われるような有名な曲がないからか?とも思ったが、
『紅の豚』だってジブリファン以外にも知られる特段有名な曲があるわけでもない。
理由は不明だが出版されないなら取るべき手段は一つ、
前述のとおり、せっかく時間があることだしと、編曲作業に着手したのだ。
耳コピ用にサントラCD、コード確認用にジブリ曲のピアノ譜を集めた楽譜本を購入していざ開始。
物語の流れに沿う順序になるように、緩急や吹奏楽での演奏効果等も考慮して使用する曲を選んでいき、
結局8曲を繋げた約13分という長めのメドレーが出来上がった。
ご存じの通り、この作品はヴァイオリン職人を目指す男子がメインで登場するだけあって、
劇半もそういう背景を意識したような、弦楽、室内楽といった方向性の曲が多いのだ。
(もしかしてこれがなかなか吹奏楽譜にアレンジされない理由か?)
加えてこの作品には、「明確な悪(敵)が登場し、それと対峙する」という場面がないため、
激しい系、あるいはハイテンション系の曲がほぼほぼ存在しないのである。
以上2点の理由により、メドレー全体にメリハリや色彩感をつけにくく、
どうしても単調、モノクロな印象になりやすい…というか、そうなったのである。多分。
俺みたいな耳すま好きならまだしも、
特になんの思い入れもない人がフラットな状態で聴くと、
「同じような曲が続くなぁ」という感想を持つだろうなぁと。
でもこれは原曲重視の方針のオレからすれば、自分の技術とも合わせて限界の領域なのだ。
こればっかりはもうどうしようもない。
オレの趣味全開で採りあげさせてもらった曲だし、
マニアック過ぎて好評も悪評も得られない一番虚しい結果になるだろうなぁと予想しており、
そしてその予想は全く裏切ることなくオレの眼前に叩きつけられたのだった。
でも正直、個人的には大満足の出来である。
割と雰囲気も再現できたと思える部分もそこそこあるし。
オレの趣味につき合わせてしまった団員と酒まつりのお客様には誠にお詫び申し上げます。
♪ 風になりたい - Percussion Feature Version -
…空港秋まつり、秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
吹奏楽でも割と定番ナンバーの、THE BOOMによる「日本産のサンバ」。
この曲をタイトルの通り、パーカッションフィーチャーしてアレンジされた版を採用。
まあサンバなのでもともとパーカスの出番は多い曲なのだが、
このアレンジは中間部にパーカッションの小物を中心としたアドリブソリ(というかもう適当に盛り上げちゃって~の時間)があるので、
視覚的にも非常に効果的で、
上記3つの本番ではいずれもアンコールとして会場を大いに沸かせてくれた。
ちなみにこの曲の採用理由は、
この年の夏に、日本勢の空前のメダルラッシュで大盛り上がりしたリオオリンピックが開催されたから。
リオと言えばサンバ、ということで。
♪ 女流演歌コレクション
…秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
『舟唄』(八代亜紀)、『越冬つばめ』(森昌子)、『夜桜お七』(坂本冬美)の3曲を繋いだメドレー。
お客の年齢層が高めの寺西文化祭を見据えて
懐かしの演歌か歌謡曲を1曲入れたいなあというのがキッカケ。
実はもともとは『越冬つばめ』を単品でやろうと思って楽譜を探していたのだが、
その際にこのメドレーを見つけ、「カッコイイしこれでいいか」と判断してやや路線変更した結果である。
フルートやサックスの艶やかなソロがあったり、
女性歌手による演歌ならではの妖しい魅力が存分に再現されていたり、
かと思えば最後の夜桜お七は一気にテンポアップして、
8ビートで駆け抜ける爽快な吹奏感と聴きごたえが共存していたり、
メリハリのしっかり効いた、実際非常にカッコイイアレンジで、
団員からの評判も上々だったように思う。
「たった2回の本番しかないのは勿体ない」みたいな声もあったが、
オレは逆にこういう曲こそ、「勿体ぶりの美学」みたいなのが働いてしまうので。。。
…なんて思っていたら、どうやら今春(2017)の本番で再利用されまくってるみたいで…。
うん、まあ、いいけどね…。
♪ ロス・ロイ ~吹奏楽のための序曲~
…定期演奏会で使用。
昔からやりたかった曲の一つ。
オーシャンゼリゼの項で書いたように、タイミングよくこの年の春に技術部門の一人が、
この楽譜を確実にもっている学校に赴任になったため、ここぞとばかりにお願いしてゴニョゴニョ…。
オレは今までコンクール以外の場でこの曲を実際に演奏しているのを見たことがなかったのだが、
やろうとした時に限って、この年のバンフェスで某団体がこの曲を演奏していたらしき情報を入手し(オレはバンフェスに出なかったので実際には聴いていない)、
さすがにその時は自分の中でモチベーションがみるみる下がっていくのが分かった。
(応援していたインディーズバンドがメジャーデビューして人気になると興味をなくすタイプ)
やりたかった曲なのは間違いないので、すぐ気は取り直したけどね。
♪ Alma libre ~大草原パンパの民へ~
…定期演奏会で使用。
2年前の『風の島』と同じコンセプトである、
【朝日作曲賞に入選したものの、課題曲になれず陽の目を見なかった作品を発掘】
の第2弾である。
作曲者はフューチュリズムやラメセスⅡ世、課題曲以外なら大唐西域記とかで有名な阿部勇一氏だ。
この曲も入選はしたものの、作曲者曰く「ホルンが吹きっぱだったり難しかったから」課題曲に選ばれなかったという幻の曲だ。
今回、こちらから氏に連絡を取り、未出版となっているこの曲を吹いてみたいとお願いしたところ、
上記のコンセプトに大変共鳴してくださり、
当時のままの譜面では色々不備があるから…と、
我々の本番のためにわざわざ改訂までしてくださったのだ。
お陰様でオレの十年来の夢を実現することができて、阿部先生には大変感謝しきりである。
ちなみに選ばれていれば史上最凶と名高い1994年の課題曲になっていたはずで、
ということは阿部さん、1992年から1995年の4年間で、
フューチュリズム(92)、パンパス(94)、ラメセス(95・朝日作曲賞)と3曲も入選(うち1曲は大賞)していたわけで、
作曲家としてはごくごく初期ながら実にノリノリだったものと推測される。
この曲の元々の題名は、『Pampas for wind orchestra』というものだったが、
今回の改定に当たり、題名も上記のように改められた。
パンパというのは、南米アルゼンチンに広がる広大な草原地帯のことで、
タイトルからいかにも民族音楽風味、それもオレの好きなフォルクローレ臭が漂っていたため、
昔からずっと音源さえ流出していないこの曲に想いを馳せていたのだ。
この曲の根底にあるイメージは、パンパの地にかつて生きていた「ガウチョ」という民族らしい。
ガウチョパンツのガウチョである。
勇敢で礼儀正しく、他人のために自己犠牲を惜しまないという人情味あふれる気風は、
地球の真裏に位置していながらどこか日本人の「武士道、侍道」と似通った部分を持つ民族だったようだ。
ところが、近代化、西欧化を進める社会の移り変わりの中で次第に駆逐され、
やがて19世紀ごろに消滅してしまうという悲劇的な最期を迎えてしまったのだ。
彼らの持つ勇ましさ、切なさ、またアルゼンチンの風景を織り交ぜた曲という意味で、
「魂」を意味するalma、そして「自由な」という意味のlibreを組み合わせ、
新たに「Alma libre」という曲名がつけられるに至ったようである。
「ガウチョに捧げる讃歌」という意味合いの副題には、
この曲を通して、彼らのような民族が存在していたことを新たに知ってほしい、忘れないでほしい、
という作曲者の願いも、きっと込められているのだろうと思う。
はるかな地にかつて生きていた民族の生き様と、彼らを包む雄大な自然に思いを馳せながら、
改めて阿部勇一先生に感謝の意を伝えたいと思う。
本当に貴重な機会を作ってくださり、ありがとうございました。
改訂に加え、わざわざ来広して練習も見ていただき感謝しております。
いつかまたお会いできる日を楽しみにしております。
お会いできなくても、今度は仕事でなくプライベートでゆっくり広島を楽しんでくだされば幸いです。
♪ オセロ
…定期演奏会で使用。
「コンクールでは定番だけど、全曲フルで聴く機会って意外とないじゃない?」
という技術部門からの強い推しもあってこっちが妥協してしまった。
オレが企画をやめる決意をした要因の一つだがそれはもう言うまい。
よって特に思い入れはない。以上。
♪ 新・童謡オープニング
…定期演奏会で使用。
毎年恒例の楽器紹介演出枠には、今回は楽器紹介用に書かれた楽譜をそのまま使用した。
例年なら2部の2曲目あたりに配置するのだが、
タイトルのせいで1曲目に配置せざるを得なくなり、
そのせいで2部が板付きスタートじゃなくなるという実に面倒くさい事態になってしまった。
♪ スリラー
…定期演奏会で使用。
ほぼフルートコンチェルトみたいなアレンジで、今回はとってぃさんに大変頑張っていただいた。
原調で書かれていたので、シャープの数がエグいことになっていた。
単純に難しい譜面だし、大量のシャープに加えて音も高かったので、
初見大会でボロボロだったらそれを盾に指揮者はこの曲を棄却するつもりだったらしい。
(気持ちはわからんではないが、この人にも事前に(提案段階で)音源は紹介していたわけで、
楽譜を買ったあとでのそういうのは正直逆撫でにしかならない)
ところが初見大会に向けてとってぃさんが相当頑張って譜読み&練習してきてくれたのが明らかな出来だったため、
指揮者もやめると言えなくなり、そのまま無事にのせることができた…というウラ話がある。
ちなみになんでこの曲を選んだかと言えば、
最近日本でハロウィンハロウィンと突然うるさくなったからである。
♪ ジャパニーズ・グラフィティⅩⅩ 小林亜星作品集
…寺西音楽祭、定期演奏会で使用。
毎年恒例の定期2部の演出メイン枠の曲。
演出メインの曲って、演出を凝ろうとすれば意外と選択肢がないもので、
遊べそうな曲はないかと、この時もいろんな楽譜出版社のHPをひたすら巡回してたのね。
その流れでヤマハミュージックメディアのHP開いたら、
NSBシリーズの最新作が出版されたという紹介があり、何曲かあったうちの1曲がこの曲だったのだ。
メドレーに使用されている曲を見たら、これは遊べそうだと直感で察して即決となった。
≪終盤のセキスイハウスのテーマのときに演者が家族に扮して集まる→パッとさいでりあで踊る≫
という大まかな流れを最初に決めたため、
演者はいつもの3人と、今回は女性2人にも協力を要請した。(5人で、祖母、父、母、娘、息子にそれぞれ扮する)
そこに至るまでの演出は、その5人でうまく役割をふって回したのだが、
久しぶりになかなかよい演出ができたかなーと思う。
♪ ラストシーン
…寺西音楽祭、定期演奏会で使用。
2016年秋に実写化された漫画原作の映画『四月は君の嘘』の主題歌(いきものがかり)。
ちなみにこれはオレの提案した曲ではなく技術担当から出た曲である。
オレは漫画も映画も見たことないのでよく知らないのだが、
主人公の中学生男女がそれぞれピアノとヴァイオリンをやっているとかで、
音楽モノということで採りあげてもいいんじゃない?ということで採用。
例年の定期のこの枠に違わず、ラストに向けて一旦クールダウンするためのバラード。
♪ サンバ・エキスプレス
…寺西音楽祭、定期演奏会で使用。
定期では本編のラストに配置。中盤の直管ソリが宝島みたいなサンバ。
2016年春に急逝した日本吹奏楽界の巨星、マシマシこと真島俊夫氏を偲ぶ意味合いでの選曲。
第1部に使える大曲にする案もあったのだが、
マシマシといえばポップスにも造詣が深く、
クラシック方面ならともかく、ジャズやラテンなど、
吹奏楽におけるポップスの発展にここまで大きく尽力した人はいない(岩井さんか真島さんだろう)ということで、
結局ポップス方面から、真島氏作曲のオリジナルポップスであるこの曲を選ぶに至ったというわけだ。
♪ 恋
…定期演奏会(アンコール)で使用。
2016年屈指のブームとなった、「逃げ恥」の主題歌。
これはオレでなく技術部門からの提案による選曲だったのだが、
別に拒否する理由もないので採用(この頃はもう精神的に折れまくってたので、面倒なことになるくらいならそっちで好きにやってくれ、という心境だった)。
この曲をやるならダンスやらなきゃ意味がないだろうということで、
団員から数名と、団員のお子さんから数名ダンサーとして出てもらった。
団員の子供を歌や踊りで使う演出は、定番でやってるところもあるけど、
オレが知る限りウチでは初めてのことで、
リハのタイミングや本番でのスムーズな移行などのノウハウがないぶん少々苦労した。
ちなみに気づいたお客さんは少ないだろうが、
アンコールの2曲は、「恋」と「鯉」をかけている
……というのは半分後付けであるが、ちょうど2016年、2つの「こい」が日本を席巻したのでね。
♪ それいけカープ ~若き鯉たち~
…定期演奏会(アンコール)で使用。
言うまでもなく、カープが25年ぶりのリーグ優勝を果たしたことを記念してのチョイス。
同時に、定期の日から1週間後に幕を開ける2017年シーズンの連覇&日本一を祈念してのチョイス。
ちなみにオレのアレンジによる楽譜を使用した。
秋の時点ではまあ当然というか、
この曲の吹奏楽譜が出版されていなかったので自分でアレンジしたわけだが、
(初秋にM8から出版されたのはされたが、
なぜか行進曲風な謎アレンジが施されたM8らしいひどい出来の譜面だった。
そういう変化球的アレンジは、定番アレンジが出版されている曲でやるべきで、
一発目のアレンジで繰り出すようなものではない!と強く思うのだけど…)
優勝したことで需要が見込めると踏んだのか、
晩秋に立て続けに2、3社の楽譜出版社からこの曲の吹奏楽譜が出版されていた。
聴いてみた感想は、悪くはないんだけど、
アレンジ作業にかかる前にそれらが出ていたとしても、結局自分でアレンジしただろうな~という出来だった。
(だからまずは正統派アレンジを出せよと。特にこういうお客さんが絶対歌えるような曲は!
編曲者が自分のアレンジ力を誇示したいのか知らんけど、そういうチョコザイな小細工はかえって邪魔。)
本番での歌い手は当然、ウィンドが誇る歌のお兄さん(?)、お馴染みなべ氏。
あと、奏者に自前のカープグッズ(ハイユニとかリストバンド等、身に着けられる系)を持ってきてもらい、
見た目にそれっぽくしようというお決まりの演出。
ハイユニの場合、誰のユニかでその人のおおよそのファン歴(暗黒時代からかここ数年か)とか
コア度(コアなファンほどマニアックな選手のを選ぶ傾向がある気がする)がわかって面白い。
ちなみにオレのハイユニは49天谷なのだが、
実はこれを買った日、ホントは26廣瀬ユニを買うつもりだったのが売り切れで、
しょうがなくそれじゃあと代わりに選んだのが天谷ユニだったのだ。
いや、当時は天谷3番打者として期待されてたんだよ。オープン戦で首位打者獲ったり。
そもそも高卒ドラフト9位で15年以上もプロ続けてるのってとんでもないよなぁ。
まあ何はなくとも、広島で活動する以上、この曲は絶対使いどころはなくならない曲なので、
今後も時々使ってもらえるといいなぁと思ってます。
将来的にまともなアレンジが出版されたら、それを買えばいいということで、
今はオレので我慢してくれと。
ということで、オレの企画3年間振り返り企画は終了です。
もっとサラッと流すつもりだったのに、振り返るとやっぱり色々当時のあれこれが思い出されて、
結局ガッツリ読むのが面倒な文量になってしまい申し訳ないです。
さて、申し訳ないついでにもう少しだけお付き合いください。
次回は番外編として、「やりたかったけど、結局できなかった曲」をいくつか紹介させてください。
やりたいけどこれはウチじゃあ無理(使用楽器的に、あるいは技術的に)と諦めた曲、
今年も企画を続けていたなら、恐らく今年提案していたであろう曲、
3年やってきた中で実際提案したことがあるけど却下された曲、
こんな曲をいくつか放出していく予定です。
お楽しみに。
今ニュースで『東京オリンピックまでちょうど3年』とかなんとか小池さんが言ってるけど、
新国立競技場建設現場での新入社員の過重労働による自殺という痛ましい一件があったから、
まともな日本人はこれでもう心から楽しめないのは確定ですね。
たとえ3年経とうが、遺族の悲しみや怒りが癒えることはないし、
遺族じゃなくても、競技場でどんなに熱い戦い、偉大な記録が生まれるのを目の当たりにしても、
「でもこのプレーの裏には、まだ23歳の若者の犠牲があったんだよなぁ」ってどうしたってよぎっちゃうもん。
ある意味選手たちも被害者ですよ。
そもそも過重労働が起こるに至った原因は、デザイン問題で揉めて着工が大幅に遅れたからであって、
その尻拭い、しわ寄せが全部現場の人間にいってるからこんなことになってる。
とはいえこんなこと、少なくとも日本という国においては今更驚くような話でもないですがね。
野球で例えてみようか。
序盤に味方が9点もとってくれたリードを先発投手がすべて吐き出し(9失点)、
なおもイケイケムードの相手に対して緊急登板したリリーフが1点だけとられ(1失点)、
結果それが決勝点となり9-10で敗戦。
シチュエーション的になんだか似たような試合を2、3か月前に贔屓の試合で見たような気がして
頭が痛いのだが、
ハッキリと思い出せないので多分夢かなにかで見たのだろう。
話を戻して…。
上記のような試合があった場合、責められるべきは当然9点ものリードを守りきれなかった先発投手しかいない。
リリーフは、不甲斐ない先発の尻拭いをするべく、
既に火力MAXでゴウゴウと燃え盛る敵陣に乗り込まされ、1点取られたに過ぎないのだ。
実際の野球のルール上、この場合の敗戦投手の記録自体は当然リリーフにつくわけだが、
首脳陣や解説者、ファンの評価はほぼ間違いなく、
「試合展開がああなってしまった以上、リリーフは責められない。敗戦の記録がつけられた分、むしろ被害者だ」
となるだろう。当たり前だ。
「先発は9点取られたが同点までで踏みとどまってくれた。その頑張りをリリーフは簡単に無駄にした」
こんな声が挙がるわけがない。過程が見えていないバカの発言だろう。
それなのに、「そんな声」が挙がっちゃったのが、例の建設現場というわけですよね。
「着工が遅れたのはもう過ぎたことだ。その分現場でなんとかやり繰りしてとにかく間に合わせろ」
こんなことを、着工を遅らせた側が言い放っているような状況。
こんなおかしなことが、日本という国では当たり前に起こっているわけですよ。
五輪音頭2020とかふざけたモン作って能天気に踊り狂ってる場合かと。
そんなくだらねぇことする暇あったら、現場行って小運搬とか手伝ってあげれば?
でもこの件に関しても、
表向きだけは『誠に遺憾だ』といううわべだけの言葉を並べるのみで、
『せっかくの東京五輪という晴れ舞台に味噌をつけてくれやがって』
みたいに思ってる政治家やら利権ズブズブな立場のお偉方もいるんだろうなぁと思うと
なんだかやりきれないですよ。
こんにちは。冒頭から柄にもなく熱くなってしまいました。
1年半だけでも、瓦屋根工事の会社で働いてた経験あるので、
現場の人間の常とはいえ、こういう状況に立たされてるってのはホントに身につまされるのです。
政府やメディアのお偉方だけで異様に盛り上がって誘致し、
大半の一般市民は震災の余波やらもあってなんとなく
「今はそれよりやることあるだろ」と消極的に捉えていた
オリンピックの建設現場で起きたってのがまたね、この上なく悪い冗談です。
さて、前回記事の続き、おれがウィンド企画だった3年間の選曲振り返り企画です。
今回は第2弾です。それでは以下に列挙していきましょう。
【2015年度・企画2年目】
♪ 「アニー」ハイライト
…春の本番ラッシュ(空手大会、ナイスハート、春の小谷SA、音楽祭)、寺西Autumnコンサート、酒まつりコンサート、入野小芸術鑑賞会で使用。
春のイベントのみならず、秋口の寺西オータムや酒まつり、
果ては11月の入野小まで引っ張った、2015年度で一番酷使したレパートリー。
前年2014年にリメイク映画が公開されたことを受けてのセレクトであったのだが、
恐らく団員のほとんどが飽きて飽きてしょうがなかったのではないかと思う…(^_^;)
アニー観てない人でも知ってるのは多分、アニーのオーディションCMの際に子役が歌ってる
『トゥーモロー トゥモロー アイラビャー トゥモロー……』って曲くらいだと思うけど、
ミュージカル映画らしく原曲を知らなくてもスッと耳に馴染む曲ばかりで、
各本番プログラムでのしっとり系小品枠としての持ち味を存分に発揮してくれた。
♪ アメリカン・グラフィティⅩ ~アカデミー受賞曲・ノミネート曲メドレー~
…ナイスハート、春の小谷SA、寺西Autumnコン、酒まつりで使用。
ジャパグラシリーズに比べてアメグラシリーズを演奏する機会って不当なまでに極端に少ない気がする。
まあ別にそういったことを憐れんでの選曲ってわけでもないのだが…。
『ジ・エンターテイナー』(『スティング』)、『モナ・リザ』(『別働隊』)、『雨に唄えば』(『雨に唄えば』)という、
いかにもアメリカチックなスウィング・ジャズを軸にしたメドレーで、
華やかさと気怠さが絶妙に配合された小洒落た一曲。
ただその分バンド全体で足並みを揃えるのに少々苦労した記憶がある。
♪ 広い河の岸辺
…空手大会を除く春の本番ラッシュで使用。
2014年秋から2015年春にかけて放送されたNHK連続テレビ小説『マッサン』の劇中曲として使用されていた、しっとり系のスコットランド民謡。
ドラマの放送時期(4月~9月、10月~3月の1作品2クール×年2作品)と、実際に演奏する時期の親和性が悪いため
(楽譜が出版されるには少々ラグがあり、それを練習する期間も踏まえると、曲が本番にのせられるのはほぼ放送終了後になる。
また、秋冬期の作品の場合はそもそもちょうどよい本番自体がない)
基本的にNHK朝の連ドラの曲は選曲の対象にしていなかったのだが、
マッサンの場合は舞台が地元(しかも隣市)ということもあって特別に採用させてもらう形に。
マッサン絡みでは、ウィンズスコアからはこの曲と、中島みゆきが歌う主題歌の『麦の唄』の2曲が出版されており、
どちらにしようか悩んだ末に、こちらのほうが簡単ですぐに完成させられそうなこと、
そして、どちらかと言えば主題歌の方が他の団体と被る可能性が高そうなことから、このチョイスになった。
ちなみに、6月の音楽祭までの春の本番のプログラムは、
だいたい1月中くらいまでには決めて楽譜の手配をするのだが、
3月に見に行った近隣のK吹奏楽団さんの定期で『麦の唄』が演奏されており、
別に競合するわけではないにせよ、なんとなく避けて正解だったなと思ったものだった。
♪ モーツァルト・ポップス・シンフォニー
…空手大会を除く春の本番ラッシュで使用。
モーツァルトの交響曲第25番、第40番、第41番などの超有名なフレーズをモチーフに使用し、
それをポップス色全開にアレンジを施した遊び心満載の曲。
言ってみれば、「堅苦しくないモーツァルト」(って言うとやっぱり語弊があるな…)なのだが、
この手の、誰もが知るクラシックの名曲をポップスアレンジした曲というのは、
これまでの経験上ほぼ間違いなくウケる。クラシックガチ勢からどう思われているかは知らないけど。
この曲に関しても、ドラムが終始ビートを刻んでいてクラシック慣れしてない人にも聴きやすく、
唐突にスウィング調でビッグバンドっぽくなる部分があったり、
バンド全体が揃って吹く→全員休符→吹く→全員休符みたいな緊張感のあるシーンがあったり、
たった5分の中で場面転換やメリハリもよく効いている。
別に簡単な曲ではなかったハズだが、なんとなくみんな吹きやすそうというか、
楽しく吹けている雰囲気を感じたのはオレの気のせいか、はたまたアレンジの良さか。
余談であるが、この曲の編曲者はドラマやなんかでも活躍してる売れっ子であるが、
おれ的に一番はやっぱりベタだけど「鹿男あをによし」のテーマ曲だ。
ドラマ系でいえば、この曲と『功名が辻』のテーマ曲はいまだにYouTubeでよく聴く。
おれの中では多分この先も、ドラマのテーマ曲で『功名が辻』を超えるものは現れないだろう。
小六さん万歳。
♪ ハピネスチャージプリキュア!WOW!
…空手大会を除く春の本番ラッシュで使用。
前任の企画担当者(♀)、およびその周囲の仲良し連中の中に
ヒーロー戦隊モノ好きが結構揃っていたことも影響しているのか、
何年か前にその年放映されていた戦隊モノのテーマ曲を演奏したことがあった。
それを思い出してふと、そういや魔法少女モノってやったことねぇなぁと思い至っての選曲。
戦隊モノにせよ魔女っこモノにせよ、
このテの曲はアニメでの使用期間が過ぎると鮮度が急激に劣化するので
(対象である子どもが大人に比べて、「それもう終わったよ!」と冷たくシビアに反応することも大きい)
基本的には採用したくないのだが、
15年春は、子供向けの曲でコレと言えるものがなかなか見つからなかったもので…。
おれ自身はプリキュアなんて今まで一度も見たことなかったので、
重度のオタクである弟に協力を要請し、出版されている女児向けアニメの曲からこれを選んだ。
女児だけでなく、小さい娘さんを持つパパなんかも知ってるかもしれんと期待していたのだが、
団内からも、本番時のお客さんの様子からも、手応えがほっとんど感じられなかったので、
今後はやっぱりこういう曲を採用するのはやめたほうがいいかも?
「女児向けのアニメ曲を…」というコンセプトで取っかかったのでプリキュアになったのだが、
どうせここまでレスポンスがないのであれば、
ポケモンの『ゲッタバンバン』にすればよかったと後悔したものである。
曲を知らない状態で初めて聴くのであれば、そっちのほうが絶対楽しく聴けたかなと。
(実際には、この翌年2016年がポケモン誕生20周年ということで、
なにかしらポケモン絡みの曲を採用するかもしれないからと、この時は見送ったという事情もあるのだが…)
なんだかんだでアニポケってシリーズ通していまだに曲は上質なのが揃ってると思う。
一番好きなのは無印オレンジ諸島編の『ライバル!』だ。サビの転調タマラン。
♪ ドレミの歌
…寺西Autumnで使用。
これは……なんだったかなぁ。
記憶が確かなら音楽祭でアンコール(合同演奏)でこの曲を使って、
簡単だしついでだから寺西でも使っちゃおう、みたいなかんじだった気がする。
演奏時間的なことを除けば、この年は後述のように『サウンド・オブ・ミュージック・メドレー』を採りあげているため、
だだ被って変なカンジになった気がする(笑)
(サウンドオブ…の採用確定のほうが時期的には先)
♪ ワシントン・ポスト
…寺西Autumn、入野小芸術鑑賞会で使用。
この曲は実は毎年、空手大会の入場行進で演奏している(君が代や得賞歌と同様いちいちカウントしていないが…)。
寺西オータムでは、詳しく話すと長いので省略するが、
時間稼ぎ兼奏者が揃うまでの誤魔化し的ポジションの曲として採用した。
入野小では、プログラムの途中で「指揮者を体験してみよう」という体験型イベントを入れたのだが、
その際代表の児童に振ってもらってウィンドが演奏したのがこれだった。
理由は当然、振りやすい(2拍子感覚の6/8拍子)上にテンポ一定、
そして吹き慣れているので、児童による指揮が多少グダっても事故らずある程度対応できる公算が大きいからだ。
小学校の芸術鑑賞会に呼んでもらうのは、ウィンドとしても10年以上ぶりくらいだったらしく、
経験者も少なくノウハウも忘却の彼方。。。
ほぼ一から手さぐりの作業に近いものであったが、イベントとしてはとても楽しかった。
またどこかから呼んでもらえるといいなぁ。
♪ 美女と野獣
…音楽祭、酒まつりで使用。
2015年は、春から夏にかけて劇団四季が広島で美女と野獣の公演をしていたので、それにあやかっての採用。
結構練習してた印象あるけど、本番は2回だけだったとは意外である。
ところで今年、2017年も美女と野獣を新企画担当者が採用したようなのだが…何故?
採用理由はあるんだろうけど、2年前にやったばかりの曲をまた出すか~。
ま、おれも2年前にやったの忘れてやらかしたことあるんだけども。(前回記事参照)
どうせ今年やるんだったら、この年は別のやるんだったのに…って、なんでおれの方が後悔しなきゃならんのだ?
♪ ニュー・ムーン (ザ・メドウ)
…酒まつりで使用。
酒まつり第1部(洋画の部)の中に1曲、どっぷり浸りたい系のしっとりナンバーを入れたくて採用した曲。
映画や曲の知名度は、「日本では」映画ファン以外には低い作品だろうけど、
フルートの奏でるイントロから導かれる世界観は、
映画本編と同様、若干のおどろおどろしさをはらみながらも神秘的で、
個人的には好きな部類の曲だったりする。
♪ サウンド・オブ・ミュージック・メドレー
…酒まつり、空港秋まつり、寺西文化祭、入野小芸術鑑賞会で使用。
2015年は、『サウンド・オブ・ミュージック』製作50周年という節目の年だったので迷わず採用。
日本でも大ヒットした作品で、おれも中学生の時に、音楽の授業で何回かに分けて全部観たものだ。
8分クラスのメドレーにしては、吹く方も聴く方もそんなに重たくなく、
割とサラリといける軽やかな作りだったのでとても使いやすかった。
曲自体もお馴染みのメロディーが多かったし。
♪ TRICK ATTACK -Theme of Lupin The Third-
…酒まつり、空港秋まつりで使用。
いわゆる、「布袋のルパン」。
この前年2014年に公開され、かの有名サイト「超映画批評」において3点という評価(100点満点)を下された、小栗旬主演の実写版ルパンのテーマ曲。
本家ルパンのフレーズをモチーフとして使ってるとか、オマージュであるとかそんなのではなく、
あくまで布袋が、「ルパンをイメージして」作った曲。
中盤に一瞬全体の音がなくなるポイントで、「Gun shot」という指示があるのだが(原曲でも銃声エフェクトがある)、
とあるルートから入手したハジキを使って、
無事に漫画のようなわざとらしい「バキューン」という音が再現できたので満足。
♪ 伝説の「日本映画」メドレー
…酒まつり、秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
単独の作品、あるいは同一作品内でのメドレー(いわゆるサントラのようなメドレー)でなく、
このテのメドレーというのはぶっちゃけ「逃げ」の選曲だと思ってるので、
個人的にはもうちょっとどうにかできたかなと悔いの残るチョイスではあった。
♪ 交響曲第5番 ハ短調 作品67 『運命』より 第1楽章
…酒まつりで使用。
この年公開された映画『マエストロ!』の劇中で演奏されていた、世界一有名な交響曲。
昨年の『誰も寝てはならぬ』と同じような選曲理由、位置づけの曲で、
この曲も昨年同様、ネットで無料公開されている楽譜を使用させていただいた。
♪ ポルコ・ロッソ 映画「紅の豚」より
…酒まつりで使用。
ようやく編曲・出版されました!おれ待望の「紅の豚」のメドレー。
ということで迷いなくこの年のジブリ枠は即決。
12分くらいあるボリューミーな内容に加え、大型打楽器必須、そして単純に難しめということで、
残念ながら酒まつり以外で演奏する場所がなかったのが残念。
せめて一般的な知名度がもうちょっとあったらなぁ。
でもなかなか臨場感に溢れてて、原曲の雰囲気の再現度は高い編曲だったかと思う。
♪ 愛しのライリー
…秋の本番ラッシュ(酒まつり、空港、秋の小谷SA、寺西文化祭、入野小)全てで使用。
ドリカムが歌う、この年公開されたディズニー・ピクサー映画『インサイド・ヘッド』の主題歌。
前年のレリゴーにはさすがに劣るものの、
この作品もそこそこ話題になっていたように思うのだが、実際どうだったのだろう。
映画は観ていなくても、曲自体はテレビつけてりゃサビくらいは覚える程度に流れていたので、
お客さんの感触自体は悪くなかったとは思うが…。
♪ ふるさと
…秋の小谷SA、寺西文化祭、入野小芸術鑑賞会、寺西音楽祭、翌年度初めのくららオープンディで使用。
元々は1月の寺西楽しい音楽祭で、毎年ラストに合唱込で合同演奏していた曲なのだが、
入野小芸術鑑賞会があった関係で、小学生に聴いてもらう用のプログラムを考えたときに、
「どうせ今年もやるんだから小学校でもこれやっちゃおう」
→「ならもう秋のプログラムにもぶっ込んじゃおう」
となって採用。
童謡が1曲あるとプログラムに安定感が増す。
♪ 入野小学校校歌
♪ マイホームタウン
…いずれも入野小芸術鑑賞会で使用。
当然吹奏楽譜などなかったので、いずれもおれの編曲による吹奏楽譜を作って演奏。
さらに僭越ながら、「今後このような機会があった際に使ってください」ということで楽譜を寄贈(?)させていただいた。(作曲者に無断のアレンジだけどいいのか?)
マイホームタウンというのは、入野小のオリジナルソングのようなものらしく、
ある代の卒業生が作詞し、地元に縁のあるプロの作曲家に曲をつけてもらってできた曲なのだそう。
確かに歌詞には、おれの地元で例えるところの「絵下山」とか「長慶寺」みたいなワードが盛り込まれている。
入野小の児童はこの曲を、
式典やちょっとした学校行事のときなど実に色々な場面で歌っているらしく、
校歌と同じか、あるいはそれを凌ぐポジションと言っても差し支えないくらいらしい。
で、この曲がまたいい曲だったのよ。
企画の段階で先方の担当者であるPTAの方と打ち合わせた際に、
編曲作業に必要だからと、校歌とこの曲を入れたCDをいただいたのだが、
一度聞いただけですんなり入ってくるメロディーと、ホッとするような歌詞に、
正直、いち小学校で歌い継がれる曲で終わるのはもったいないと感じてしまったほど。
団員の中にも、「これいい曲じゃね」と言ってきた人もいたっけな。
鑑賞会当日は、プログラムの最後に校歌とマイホームタウンを配置して、
ウィンドの演奏に合わせて児童全員で歌ってもらう、合同演奏の形をとらせてもらった。
この日がキッカケになって、
中学校に進んで吹奏楽を始める子がこの中から出てきてくれたら嬉しいなぁと感じたものだ。
小学校の芸術鑑賞会での演奏、ただ曲を並べるだけじゃなく、
1時間の間飽きさせないよう、間に参加型体験企画を入れてみたり、
楽器紹介の時など 司会の内容にいつも以上に気を配ったりと、
非常に大変だったことは否めないが、
今回である程度のノウハウは得られたので、またどこかから呼んでもらえたらいいなぁと思う。
♪ コンサートマーチ 「セカンド・センチュリー」
♪ 丘の上のレイラ
♪ パルス・モーションⅡ
♪ ステラー・ウインド
…定期で使用。
♪ DREAM SOLISTER
…空港、秋の小谷SA、定期で使用。
♪ 言葉にできない
…空港、秋の小谷SA、寺西文化祭、定期で使用。
♪ フックト・オン・クラシックス Vol.3 楽器紹介編
♪ ファンク・アタック
…寺西音楽祭、定期で使用。
♪ 伝説の「長寿番組」メドレー
♪ Old and Wise
…定期、くららオープンディで使用。
♪ ルパン三世のテーマ ’78 ~SKA Ver.~
…寺西音楽祭、定期、くららオープンディで使用。
これら定期使用曲は、
第26回定期終了直後の記事で熱い想いを長々と綴っておりますので、
よろしければそちらも見てやってください。
第26回定期演奏会プログラムの振り返り記事
ということで2015年度は以上。
次回は第3弾(最終回)、2016年度(企画3年目)をお届けします。
♪ #53: 元気だしてよ / 谷村有美
巷では、『君の名は』のDVDが出るとかで盛り上がっているとかいないとか。
新海誠作品ねぇ……。
画ヅラ…っていうか色使いとか風景の描き方はすごく綺麗だと思います。
予告編とか見ると、いかにも厨二心をくすぐられるようなものも多いですし。
結構前からチェックはしていたんですよ。『雲の向こう……』とか『星を追う子ども』とか。
でもなんかイマイチ入り込めきらないないんですよねぇ。
君の名はにしても、「そんなに評価される作品か?」とも思います。
けど、ジブリとかのブランドもない状態で、原作もナシ、完全オリジナルの脚本でここまでのヒットは
とんでもない快挙なのは間違いないです。
ジブリ亡き今、こういう次世代の監督には頑張ってほしいものです。
細田とかね。細田は細田でオマツリ男爵のせいで印象よくないのですが(笑)
なんとなく、新海は厨臭く、細田は俗っぽい、という棲み分けイメージ。
でもハヤオになれそうなのは現時点では細田かなぁ。
幅広い層(≒ファミリー層)には細田のほうがウケがいい気がします。
新海は今回が異例なだけで、本来は人を選ぶタイプの作風じゃないかと思います。
OVA寄りというか、雰囲気の明るいアンダーグラウンド感というか。
なんでこんな話題を出すかというと、
ついこないだ、君の名はの男主人公(タキくん?)の通う学校のデザインモデルが
オレの母校の高校だと判明してビックリしたからです。
画像検索してみると、確かにまんまだな。校舎内部の画像とか、ZIPで特集されてる画像とか。
いかにもわかりやすく都会的な見た目だから採用されたのか分かりませんが、
これもしかして聖地巡礼されてたりするのかな。大迷惑だね。
こんにちは。毎日暑いですね。
さて、今回は前回の予告通り、
オレが企画になってからの本番で採りあげた曲を振り返ってみようと思います。
その前に少しだけ。
定期とかコンクールじゃない、地域のちょこちょこした本番の選曲について
おれが特に意識していたことが3つあります。
① 年齢層をバラけさせる
② 緩急をつける
③ なぜその曲をやるかの根拠を持つ
例えばウチの持ち時間として30分与えられている本番の場合に、
MCを曲間に1分ずつ入れて、入退場の時間引いて、
アンコール込みで5曲で合計19分くらい(曲のみの時間)にまとめる……こういうのは当たり前です。というか最低限のスタートライン。
そこから上記の3点です。まあこれも当たり前っちゃ当たり前なんですが。
①については、まずは子どもでも知ってる曲、できればあからさまに子どもに的を絞った曲を、
基本的に1曲必ず入れるようにしてました。
実例でいえば、ようかい体操とか、プリキュアとか、ひまわりの約束とか…。
あとは童謡系や、ジブリ・ディズニーなんかは、子供含む全世代に通用するので使い勝手がよいですね。
一方で、いつも練習でお世話になってる地域センター(いわゆる公民館)の文化祭での演奏では、
普段の本番に比べて年配のお客さんの割合が多いため、演歌や懐かしの歌謡曲といった、
シルバー成分を多めにしてみたり…といった微調整も加えたりします。
②もまあ基本的なことですね。
1曲目は華やかな曲で挨拶、2曲目はうって変わって木管主体のしっとりバラード、
3曲目には昔懐かし往年の名曲を持ってきて、4曲目は本編のラストにふさわしいカッコイイ曲を。
そしてアンコールは、短くもインパクトのある、みんな知ってる、あるいは知らなくてもノれる曲でサヨウナラ。みたいな。
とにかく平坦なプログラム構成にはならないよう配慮して組み立ててました。
③は、どちらかと言えば団員向けの意味合いが強いです。
企画になって最初に言われたのですが、
時々、「なぜこの曲を選んだのか」と聞いてくる人がいると。
それはイジワルな意図ではないのですが、それに対する防衛策みたいなものです。
まあ、根拠があればMCのネタにはうってつけなので、司会原稿作りも楽ですからね。
ちなみに、ウチは1年の真ん中の時期に酒祭りコンサートという、
映画評論家をトークゲストに招いての、1時間半(10曲程度)ガッツリ映画音楽シバリの演奏会がある関係で、
年間通して映画音楽の比重が割合高いのも特徴です。
練習時間も楽譜購入予算も限られてますから、
酒祭りで使う曲のうち、2曲くらいは春の本番ラッシュから使って慣らしておき、
同様に酒祭りで使った曲のうち3、4曲くらいは、その後の秋の本番ラッシュで流用するパターンが鉄板です。
あとこれは、気をつけていたことという意味合いとは少し違うのですが、
流行のJ-Popとかは、意識的に避けていました。
何団体か演奏する本番で、他の団体との選曲カブリを防ぐため、というのが建前ですが、
実際には単にオレが毛嫌いしているだけです。(最近の音楽がわからないから、とは言わない)
昔に比べて音楽業界自体が下火になって、普遍性がなくなってきたことも大きいですが。
ただし、社会現象になったレベルの曲や、説得力のあるタイアップがついた曲などは採用例もありますよ。
「逃げ恥」の『恋』とか、前述の『ひまわりの約束』とか、レリゴーとか。
いつも通り長くなりました。前置きはここまでにして、
ここからは年度ごとに振り返っていきます。
ちなみに、コンクール課題曲&自由曲の選曲は技術部門に一任していたので、
ここでは取り上げないことにします。
【2014年度・企画1年目】
♪ サンダーバード
…空手大会をのぞく春の本番ラッシュと、酒まつりコンサートで使用。
みんな聞いたことある&勇ましいマーチ調、というこの上ない適性で、
いずれの本番でもトップバーターとしての起用で活躍してくれた。
酒まつりでも使用したが、この頃はまだプログラムの中に、その年にやる必然性のない(関係のない)曲もいくつか混じっており、
サンダーバード自体は、2014年に新作が公開されたわけでも、キリのいい周年を迎えたわけでもない。
♪ 青春の輝き
…空手大会、ナイスハート、春の小谷SA、音楽祭と、2014年の春の本番ラッシュ皆勤賞だった曲。
なお、2015年春は「アニーメドレー」、2016年春は、「ひまわりの約束」が、同じ皆勤賞ポジション曲となった。
言わずと知れたカーペンターズの名ナンバーだが、
実際に合奏で音を出したときに、「あっ、やっちまった」と思った。
この曲、2年前にウィンドでやっている。
♪ コパカバーナ
…ナイスハートと春の小谷SAで使用、との記録があるが、
おれ自身この曲をやった記憶はほとんどない。まあさんざん擦られてる定番曲だけにね。
急に企画になることが決まって、特に春の本番はすぐにプログラム作らなくちゃいけなかったため、
この時期は団の蔵書から適当にピックアップした、
なんというか置きに行っただけの面白みのない選曲が多かった印象。
♪ となりのトトロ コレクション
…空手大会をのぞく春の本番ラッシュと、バンフェス、酒まつりコンサートで使用。
ジブリは映画音楽だし、抜群の知名度を誇る使い勝手の良さから、毎年何かしらのメドレーをとりあげてきていたが、
長年企画を務めていた前任者がどうもトトロ好きじゃなかったらしく、
当時メドレーが出版されていたジブリ作品の中で、トトロが一番スパンが開いていたという理由で採用。
ウィンズスコア版だが、ジブリのメドレーものとしては珍しく
ティンパニやチューブラーベル等の大型楽器を必要としない(ティンパニは楽譜あるけど、なくても大して問題ない)ため、
小谷SAやナイスハートといった、大型楽器が持ち込めない本番でも変わらぬパフォーマンスを維持してくれた。
♪ 白鳥の湖 BRASS ROCK
…空手大会をのぞく春の本番ラッシュと、酒まつりコンサート、広島空港秋まつりで使用。
アンコールが合同演奏だった音楽祭を除いて、すべてアンコールでの起用。
ウィンズスコアのブラスロックシリーズ(アニメソングやクラシック曲、童謡などをブラスロック調にアレンジしたシリーズ)の1曲で、
白鳥の湖がハイパーアゲアゲになったようなアレンジ。
主旋律自体は割とそのままなのであんまり原曲レイプ感はないのだが、
「あまり好きではない」というとある団員の声を聞いてしまったのが残念だった。
(シンプルにカッコイイし、オーケストレーションも鳴りやすく書かれていたのでオレは大好きだった)
♪ レット・イット・ゴー
…酒まつり、空港秋まつり、秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
2014年を象徴する出来事のひとつである、「アナ雪」の大ヒットを受け、
これはさすがに採用しないわけにはいかんだろうということでの起用。ただそれだけ。
しっとり系のナンバーで全世代に通じる曲というのは意外と希少なので、
そういう意味ではプログラムの中で非常にシブく立ち回ってくれた。
♪ Sea Hawk
…酒まつりでのみ使用。
1940年に公開された洋画『シー・ホーク』のテーマ曲で、
当時酒まつりの指揮を依頼していた外部のプロの推薦枠。
「この曲を演奏、この音楽の背景を理解すると勉強になる」的な意味合いでのセレクトという面が強く、
別に有名な曲というわけではないので、アンケートでも当然のようにレスポンスのないことったらまあ…。
オレもどんな曲だったか残念ながら全く記憶に残っていない。
♪ 虹の彼方に
…酒まつり、空港秋まつり、寺西文化祭、寺西音楽祭、そして定期で使用。
NSBのトロンボーンソロフィーチャーのアレンジ版で、
寺西文化祭までの秋の本番では楽譜通りトロンボーンソロを立てて演奏したが、
定期ではソロをホルンにして臨んだ。寺西音楽祭は、ソリストのための仮想本番としてプログラムに入れた。
なぜソロをトロンボーンからホルンに移したかと言えば、
オレが入団して以降だけでも、定期2部でトロンボーンフィーチャーした曲が2回あったこと、
そして、この年の定期でフィーチャーしようとしていたホルンに、1曲通してソロのあるいい曲がなかったこと、この2点のためである。
♪ キャラバンの到着
…バンフェス、酒まつり、定期で使用。
NSB版の4拍子アレンジのやつで、昔から一度やってみたかったので採用。
こういう、「CMとかバラエティ番組とかいたるところで聞いたことあるけど、実は映画音楽。あるいは映画で劇伴として使用されたことがある曲」
ってのは意外と多く、
選曲的な意味での年間の軸が酒まつりであるウチの団体としちゃあ非常に助かるのだ。
♪ Tank!
…酒まつりでのみ使用。
ご存じカウボーイビバップのテーマ曲で、誰でも知ってるカッコイイ曲であるが、
多分おれの3年間の中で、最も鬼畜な選曲だったに違いない。
トランペットをはじめとした金管群は、ハイノート地獄とちょこざいな跳躍に大いに苦しんだ。
木管はどうだったのだろう。難しかったのは間違いないだろうが。
中間部はちょっといじって、指揮者のプロサックス奏者によるアドリブソロにしてもらった。
「やりたいやりたいだけじゃやってられねぇな」と思った最初の曲。
♪ ジャパニーズ・グラフィティⅢ ~青島幸男作品集~
…酒まつり、寺西文化祭で使用。
どちらかと言えば春より秋に選ばれやすい、中~高年齢層をターゲットにしたレパートリー。
♪ 誰も寝てはならぬ (歌劇「トゥーランドット」より)
…酒まつりでのみ使用。
イナバウアーのテーマとして有名(?)なゴリゴリのクラシックであるが、
この年に映画第2作が公開された『テルマエ・ロマエ』で使用されていたので採用した。
こういう著作権の切れた昔のクラシック曲を吹奏楽編成に移植、アレンジして、
その楽譜を自分のHP上で無料で公開してくださる徳の高い人が世の中にはおりまして、
この曲は、そういった中の一人の方にメールでお願いして使用させてもらった楽譜で演奏した。
おれは基本的に定期1部みたいな選曲時に、アレンジもの(例:歌劇「○○○」より とか 交響曲第○番より みたいな曲)を選択肢に入れることはないのだが、
こういう4分くらいの小品程度なら、勉強にもなるしたまにはいいかなと感じた。
(ちなみにオレがアレンジものを選ばない理由はいろいろあるけど、
オケの曲と違って吹奏楽曲って吹奏楽でしか演奏されないんだから、オレたちは吹奏楽曲やろうよって思いが強い。
あとアレンジものはなんかもう飽き飽きだし、高校時代思い出すからやだ)
♪ ディズニー・ファンティリュージョン!
…酒まつり、東広島生涯学習フェスで使用。
ジブリ枠とともに、酒まつりで毎年1枠あるディズニー枠。
(別に枠が決まってるわけではないが、普遍性が高くて使い勝手がいいので自然と入れちゃう)
トトロ同様、企画の前任者がこのアレンジ好きじゃなかったらしく(本人談)て選ばれてなかったので、
団の蔵書から引っ張り出して採用したもの。
楽しかったけど、やっぱり難しいね、このアレンジは。
♪ ようかい体操第一
…空港、東広島生涯学習フェス、秋の小谷SA、寺西文化祭と、
空港以降の秋の本番ラッシュで皆勤賞だった曲。ちなみに全て1曲目で起用。(子ども向けの曲は基本的に序盤に配置するのがオレのこだわり)
アナ雪と並ぶこの年の社会現象的ブームとなった、妖怪ウォッチの曲。
こうして振り返ると、この年は子どもに説得力絶大の怪物的ヒットが2つもあったことがわかる。
なお、これは完全な余談であるが、
小保方、野々村、佐村河内の3強を筆頭とする多数の問題児が出現、ネット住民を中心に世間のオモチャになり一世を風靡したのもこの2014年である。
2014年ハンパねぇ。ブームのクセがすごいんじゃ。
♪ フィンガー5 コレクション
…酒まつりを除く秋の本番ラッシュで使用。
この2年くらい前にウィンドで演奏しているのだが、なぜスパン2年で再使用したか。
実はこの年、2014年というのは、東広島市の市政40周年という節目の年で、
11月の『東広島市生涯学習フェスティバル』の本番において、
「(東広島市が誕生した)1974年に関係のある曲をプログラムに入れてほしい」という依頼があったのだ。
今はM8やウィンズスコアなど、J-Popを中心に扱う楽譜メーカーがいくつかあるので、
大してヒットしてない曲や、下手すりゃ芸人の音楽ネタであっても吹奏楽アレンジの楽譜がどんどん量産されるが、
昔の曲となると、楽譜メーカーが出来て以降にわざわざ遡ってアレンジされることになるので、
よっぽどヒットした曲じゃないとそうそうアレンジなんてされてないのだ。
そういう事情もあって、この「74年にゆかりの曲を」というリクエストに応える曲探しにはかなり難航したのだが、
なんとか見つけ出したのがこのフィンガー5のメドレーだった。
「恋のダイヤル6700」「個人授業」「学園天国」の3曲が入っており、
前者2つは前年1973年のリリースであるのだが、
1974年のオリコン年間トップ100に3曲ともランクインしていたので、もうこれでいいだろうと。
というよりこれ以上にピッタリくるのはもう見つけられないだろうと。
そういうわけでチョイスした曲だったわけだが、なんだかんだで知名度はバツグンなので、
結局秋の他の本番でも大車輪の活躍ぶりを見せてくれた。
♪ また会う日まで
…東広島生涯学習フェス、秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
タイトルからして当たり前だが、いずれもアンコールでの使用となった。
お手軽に仕上げられて知名度もバツグンという、最高に使いやすい部類の譜面だった。
ところで、ウィンド団員で構成される有志の金管アンサンブルでも、
施設やなんかに呼んでもらって演奏した際は、アンコールでこの「また逢う日まで」を演奏してシメるのが定番なのだが、
(定期で毎年終演後にロビーで吹いてるアレです)
その金管五重奏版とこの吹奏楽版で調が違うため、
金管アンサンブルメンバーは(オレも含め)軒並み最初戸惑いまくっていた記憶がある。
♪ home
…寺西文化祭、定期(アンコール)で使用。
坊主頭のおじさんが歌う、「か~え~ろ~か~もうか~えろ~うよ~」のしみじみ系J-Pop。
いずれの本番でも箸休め的なポジションとしていぶし銀の役割を果たしてくれた。
♪ この道
…秋の小谷SA、寺西文化祭で使用。
割と発言力がある立場のとある団員が、頼んでもいないのにパイプのある某団体からこの楽譜を借りてきて、
流されるままにこの曲を急遽プログラムに入れることとなった経緯がある。
童謡というポイント自体はよいのだが、いかんせん「アレンジのクセがすごい!」ため、
異様に吹きづらかったし、果たしてこれであってるの感がすごかった記憶がある。
♪ ザ・バンドワゴン
…寺西音楽祭、定期で使用。
この前年くらいに、企画の前任者が定期かどこかでとりあげるつもりで用意していたようだが、
その時は結局流れてしまったため、じゃあ今年やっちゃおうということで、
定期のオープニングピースとして採用した。
雰囲気や構成はマーチそのものだが、
ハイテンションハイスピードでラストまで一切の淀みもなく突っ走りきるという、実に爽快なナンバー。
キラキラと上へ下へと階段を高速で動き回る高音木管の音列をまとって
中音域を中心としたブラス系パートが心を湧きたてる旋律を吹き鳴らす…。
短くも体力勝負の譜面ながら、吹いてて非常に楽しい曲であった。
そして高音木管以上に階段を上下に動き回っていたユーフォニアムさんお疲れ様でした。
今聴いてもなかなかのエグさ。
♪ カンタベリー・コラール
…定期でのみ使用。
第1部の箸休めポジションとしてチョイスした、教科書のようなコラール。
緊張感の持続が鍵を握る、崇高で神々しい名曲。
♪ 風の島 -吹奏楽のための詩曲
…定期でのみ使用。
定期では毎年課題曲枠があるが、ただ過去の課題曲を組み込むだけなら誰でもできる。
課題曲オタクを自称する者として、どうすればオレにしか出せない色を出せるか。
答えは一つしかない。
課題曲公募に入選しながら、諸般の事情で課題曲に採用されなかった曲をとりあげる。
これしかない!
いや、でもまあ実際オレは昔からこの曲大好きだったのよ。
やりたくてしょうがなかったの。それこそ夢にまで見るほどに。
堂々と吹連のHP上で楽譜が販売されてるのに、全然演奏されてないなんて許せない!
こんないい曲がほとんどの人に知られていないなんて我慢ならない!
それならいっそ定期でとりあげ、演奏することで、
この日聴きに来てくれたお客様、演奏してくれたウィンド団員に知ってもらえればと。
たった数百人だけだけど、それでもその人たちにこの曲を聴いてもらいたい、
という強い思いがあって選曲するに至ったこともあり、
オレにとってはホントにとてもとても思い入れの強い曲になった。
この回の定期を聴きに来てくれた名も知らぬ方のブログで、
『風の島の実演が聴けたのは思わぬ収穫だった』と書かれており、本当に嬉しくなったものだ。
その人は続けて、
『今回のように割と珍しい作品を聴けるのであれば、来年以降も聴きに行きたい』
とも書いていた。
≪そうだよ、オレが目指さんとしているのはこういうスタンスなんだよ≫
どこでも聞ける曲、誰もがやってる曲なんて、今更ウィンドがとりあげる必要なんてない。
『この曲やるなんて珍しいな。この機会逃したら次はいつ出会えるかわからんな』
こう思わせたいんだ、オレは。
これが定期1部における(プログラム全部をそうしようというわけではないが)オレの根本にある信念であり、
この方針を妥協しなくてはならなくなった時こそが、オレが企画を降りる時だと。
この考えは最初から持っていたように思う。
♪ ミレニアム・カノン
…定期でのみ使用。
この年のコンクール自由曲選考の際に、候補に挙がっていたうちの一曲。
当時候補に挙がっていた曲を片っ端から聴いていたおれの中で、
「美しい曲だなあ」と印象に残っていたのがこの曲。
オレのこの曲に対するイメージは、時間帯は空が白み始める朝方。
朝もやにまどろむ中、遠く彼方の山々から何やら音が聴こえてくる。
耳をすましてみると、あいまいだったいくつかの音が徐々にはっきりと迫ってきて、
やがてそれらは音の粒ひとつひとつまで主張を始める。
複雑にしかし規則性を持って絡み合う音(カノン)は、木々や草を覆う朝露に反射し、
そのエネルギーを増幅させながら、昇ってきた太陽に照らされて一層の輝きを放つ。
みたいなね。多分他人には意味不明な文章(笑)
結局別の曲に自由曲が決まったので、じゃあこれを定期のメインでやろうじゃないかと。
自由曲候補にこの曲を推薦した当時の指揮者の後押しもあり、決定した。
ハイトーンもきついのだが、この曲はタイトルの通りカノンの絡みがかなりシビアで、
トランペットの4パートで半拍ずつずれて16分音符単位の細かい譜割のパッセージを吹く箇所などは、
音量バランスや音質まで気を使わないと、きれいに一本の線に聴こえないという。
まあ、練習したね。近年で一番やったかも。
この曲に関して大きく印象に残っているのは、
この曲オーボエが3本必須なんだけど(序盤にオーボエ3本でカノンで絡む箇所がある)、
この年はなんとオーボエに正規団員が3人いたことである。
ウィンドの歴史上で前例があるのか不明であるが、
オーボエが3人いるなんて、なんてゼイタクなんだ。
そしてそんな奇跡的な年に、オーボエ奏者が3人いる意義のある曲を演奏することができたということが、
オレの中では地味にガッツポーズしたい出来事であったのだ。
♪ Dreams in the Dusk
(アルト・サキソフォンと吹奏楽のための協奏曲 「たそがれの夢」)
…定期でのみ使用。
この定期の時点でまだかなり新しい部類の曲であり、
サックスコンチェルトというもう一段超えるべきハードルが手伝ったこともあり、日本での初演となった。
曲自体はどちらかと言えば全体的にダウナーな空気が終始充満する音楽で、
「(1部2部のクラシカルなエリアでの)選曲がゴツい」とアンケートに書かれるのも無理はないなあと思う。
とはいえこの曲は、アルトサックスの持つ
≪まろやかで豊かな情感、不穏さ、妖艶さ、不気味さ、高音域の情緒不安定さ、弱奏部のもの悲しさ、寂寥感≫
といったような性格や魅力を楽しむのが第一義の曲だと個人的には思っている。良くも悪くも。
♪ My Favorite Things
…定期でのみ使用。
サックスコンチェルトである第2部のアンコール曲として起用したので、
もともとウィンズスコアの熱帯JAZZアレンジ版であった譜面をいじって、
アルトサックスソロをフィーチャーした風に装って演奏してもらった。
サックスという楽器は、ジャズ風味の曲との親和性が反則的に高くてズルいと思う。
♪ 時代劇えきすぷれす
…定期でのみ使用。
『○○えきすぷれす』シリーズの中の1曲。
定期2部の演出枠の曲なんで、オレにとっては演出ありきの曲なのだが、
この曲は着流しを着てみたりして、いつもより衣装にかける比重が高かった気がする。
白鳥つきのバレエ衣装よろしく、
殿様の腰のあたり前部に馬の首から上をドッキングさせたギミックをアンケートで「下ネタはちょっと…」扱いされたのは今でも絶許(笑)
♪ スカイ・ハイ
…寺西音楽祭、定期で使用。
定期の本編をシメる曲として、有名&カッコイイ洋楽のチョイス。
毎年のこの枠にくる曲としては、細かい譜割りもなくリズム的なハードルは低かったが、
ハイノートはやっぱり避けて通れない。
寺西音楽祭で演奏した際、終盤のハイノートで旋律吹く場所で酸欠になって意識が遠のきかけ、
座っていた公民館の舞台縁から前のめりに落下しそうになった思い出の曲。
♪ 音楽家のストライキ
…定期(アンコール・オーラス)で使用。
最初はトゥッティで演奏が始まるが、曲が進むにつれて段々パートが減っていき、
最後は打楽器のリズム隊のみになり、やがてそれらも消える、というすげー変な曲。
譜面が終わるタイミングが楽器でなくパート単位でわずかずつ異なり、
終わったパートはその都度舞台袖にハケていく、という指示(が楽譜にあったかは覚えてないが、視覚効果的にはそうしないと面白くない)であるが、
みんな舞台から消えて尻切れトンボみたいに微妙な終わり方にするわけにもいかず。
これが定期の最後の最後ということで締め方にかなり悩んだ記憶がある。
演出次第でムチャクチャ面白くもなるし、とんでもないスベリ方もする曲だと本気で感じた。
悩んだ末に採用した演出は、アンケートを見る限り好意的な意見が多くて安堵したものだ。
長くなったのでいったん切ります。
(書き終わったしさあアップするぞという段階で、エラーで前回保存した状態までクリアされたので心が折れかけた)
2015年(2年目)以降は、次回記事にて。
♪ #52: ひとりじゃない / DEEN
『民衆を温泉に導く自由の女神』の歌が頭から離れません。
どうも、お久しぶりです。
ようやく?って感じですが、4月からダイエットに励んでいます。
いや、ダイエット(diet=食事制限)と文字通りの意味にとるなら、
行っているのはダイエットではなく「単なる運動」ですかね。
まあ、炭水化物抜いたり減らしたりすりゃあ誰だって減量はしますよ。当然。
でもそんなのはハッキリ言って何の解決にもならない。
あなたはこのまま一生炭水化物を抜き続けるおつもりですか、と。
まあ人によるんでしょうがね。おれはゴメンです。ていうか無理。
ストレスたまって何倍も身体に悪いわ。
そもそも1か月で5キロも10キロも痩せるような落ち方、
98パーリバウンド確定なんですよね。
もっと長期的にでも根本的な部分から変えていかなければ意味はないわけで。
…………という言い訳(笑)
まあ食事面に関しては、特に何かを顕著に控えるようなことはしていませんが、
代わりに野菜スープをひたすら寸胴で作っては食うようにしています。
ネットにあった脂肪燃焼目的の野菜スープダイエット用レシピを参考に、
タマネギ3~4個、セロリ1本、赤パプリカ1個、ニンジン2本、キャベツ半玉、カットトマト1缶を、
適当に小さめ(薄め)に切って鍋にぶち込みます。
このくらいで寸胴鍋にもうこれ以上入らないくらいまで達するので、
あとはヒタヒタまで水を入れて、コンソメキューブを4個くらい入れて煮るだけ。
味的にはミネストローネみたいな感じです。
ミネストローネって小学校の給食でしか食べたことないから、あれが正しいミネストローネなのかは不明ですが。
これを朝食に1杯(←ここでいう1杯とは、牛丼屋のドンブリを茶碗と言うオレの基準に基づきます)、
夕食はまずこのスープを2杯食べてある程度腹を満たしてから本編です。
わずかには炭水化物の量は減ってるでしょうし、
最悪減ってなくても野菜の摂取量自体はだいぶ増加したので、
まあ最低でも現状から悪い方向には向かわないだろう、という甘い考えです。
ちなみに上記の量作ってだいたい1日半~2日半くらいです。1鍋600円くらい。
あとは最近は少し落ち着いてますが、5月頃はリンゴも食いまくってました。
リンゴといえば俗に医者いらずとも言われるほどの優良果実で、
リンゴダイエットなんてのもあるほどですが、
まあ確かに「食った感」はありましたね。もちろん皮のまま丸かじりですよ。
個人的にリンゴは果物の中では3本の指に入るくらい好きですし、
エネル様みたく野球中継見ながらひたすらシャリシャリやってたんですがね、
2か月もリンゴ食いまくってるとさすがに飽きました。
今ちょっとお休み中です。
ちなみに好きな品種は「王林」です。
あとは黒酢ドリンクも愛飲してます。ミツカンの特保のやつ。
節操もなく下手な鉄砲を数打ちまくってる状況です。
肝心の運動は、4月5月は家で昔買ったビリーズブートキャンプやってたんですが、
今は(飽きたので)家の裏にある神社での階段ダッシュがメインです。
それを軸に、休日の早朝に1時間くらいウォーキング~ジョギングしてみたり、
たまに近所の公営プール(正式には障碍者向けのリハビリ施設)で泳いだり…といったトコロです。
ま、外見的に今のところぜんっぜん効果は見られませんがね。
たちまちは健康診断時にしかわからない数値的な部分での改善が見られるといいなぁと。
来月の健康診断に乞うご期待。。。
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さて、4月から一時休団しているウィンドですが、
この3月の定期を以て、2014年4月から就いていた企画の役職を降りました。
丸3年間(3期)……本当はもっと長期的に務めるつもりではあったんですが、
昨年夏頃から急に色々と限界を感じて昨秋に決断しました。
就任時からずっと二人三脚で支えてくれたJungleには、
「オレ辞めようと思うんじゃけどお前はどうする?」と聞いて、色々検討した結果2人とも辞めて、
まときむ色をここでリセットしようということになりました。
まあ、選曲・プログラム作成、楽譜手配・管理、渉外、書類作成等々といった
企画・楽譜・事務局の業務自体は実質的にほとんどオレが一人で行っていた、ということもあるのかもしれません。
Jungleには司会絡みの業務、すなわち司会原稿作成、あるいは司会業を任せ、
あとは演奏会ごとの演出案は2人で考える、といった分担にしていたので。
自分で言うのもナンですが、
他の運営委員の役職に比べると、企画の役職って人を選ぶと思うんですよね。
もちろんどの役職、業務も等しく大変なのは間違いないのですが、
例えば面倒な事務仕事とかは、向き不向きはあれど頑張れば誰でもこなせるとは思うんです。
ただ、選曲業務となるとそうはいかず、まず曲を色々知ってることが前提になってきます。
もちろん知らないとできないのか、と言われればうーんとなりますが、
より多く、より幅広く知ってる人のほうが引き出しは当然多いわけで、
ネタ切れやマンネリ、あるいは「なんかどっかで見たようなプログラムだな」みたいなモヤモヤ感とも無縁ですよね。
もちろん団内にはオレよりもっと引き出し持ってる人なんていくらでもいるでしょうが、
オレも水準程度には曲の知識や引き出しはある、だからなんとかなったわけです。
この点、オールジャンルにハイスペックなJungleでも、
吹奏楽の曲の知識にはあまり明るくないので、「ワシは選曲できん」と断っていたし、
オレも「まあお前はあんまり詳しくはないよな」と承知していました。
そういった部分もあるので、
後任は誰になるのかなぁと、正直あまり「これ」と言える適任者が思い当らなかったのですが、
意外とすんなり決まってました。
まあその人が適役かどうかはまた別の話なわけで、正直大丈夫か?とは思いましたが(^_^;)
とはいえ、オレは一度企画の役職に就いていたわけで、
その中で、事情なんか知ったものかと無責任にあれこれ言いたい放題なさる有象無象を相手にしたりしなかったりといった日々も過ごしてきたので、
今後企画の方針やらなんやらには一切異を唱えるような発言、態度はしないようにと思ってます。
嫌なら自分が企画を続けていればよかったわけで、
自分でやろうともせず批判精神ばかりが肥大したあのような愚かな存在にはならぬよう気を付けようと思います。
そもそも、まあこれは運営委員をやっていて感じたのですが、
みんな運営委員に対してのリスペクトがなさすぎると思うんですよね。
運営委員の皆さんは、日々自分の仕事をしながらウィンドの業務をこなし、
毎月毎月練習後に日付が変わる時間まで会議を重ね、
肉体的にも精神的にもそれはそれはタフな状態なんですよ。
なんていうか、時々感じることはあったんですよ。
「オレはウィンドのためにと思って頑張ってるのに、なんか体よく使われてるだけなのかなぁ」
なんて。
「あいつ頼まれたら断らないから、企画の仕事じゃないけどこれもやってもらおう」
みたいな扱いなんじゃないか、みたいなね。ある時ハッとしてね。
勿論これはオレの要領の悪さゆえなんでしょうけど、
今だから言いますけどオレ3年間休みの日は9割ウィンドの仕事してましたからね。
プログラム考えるためにネットでいろいろ曲を聴いたり、
直近の他の団体の演奏会情報チェックしたり、
10くらいある楽譜メーカーのサイトで販売されてる譜面を片っ端から漁ったり、
楽譜買うのにもいろんなサイトから一番安いところ探して回ったり、
他の団体とパイプある人に楽譜の借用ができないか聞いて回ったり、
手配できた楽譜を何時間もかかってコンビニでコピーしたり、
今度はそれを家でひたすら折ったりスコア製本したり、
Jungleから受け取った司会原稿の微修正やら清書をしたり、
大きな演奏会前だと舞台業者さんや主催者側、司会者なんかとメールでやり取りしたり、
使い終わった原譜の中身を確認して隣町の楽譜倉庫に整理しに行ったり、
業者に出す書類や団員に配布する資料を作ったり……
繰り返しますが他の運営委員さんも等しく大変なんですよ。
なんならもっと大変な役職だってあるでしょう。
別にオレの忙しかったアピールをしたいわけじゃありません。
ただ、ね。運営委員が日頃これだけのことはしているんだということは、
運営委員でない、いわゆる「ヒラ」の団員さんにも知ってもらいたい、もとい知っといてもらうべきなのではないかと、ちょっと思ったりしたんですよ。
ピンポイントで何が、というわけではないのですが、
そういった方々の振る舞いやら言動なんかにちょっと感じるところもあったりしたのでね。
当時からJungleは再三声をかけてくれてたんですよ。
「金もらってやりよるわけじゃないんじゃけぇ、あんまり無理すんなよ」
なんて。
今でこそなんであんなに柄にもなく他人のために自分を犠牲にしていたのかわかりませんが、
当時はまあ麻痺してたんですよね、洗脳された人間ってこんななのかなぁ。
まあなんやかんや色々とありましたが、
書いてきたように苦しかった部分、キツかった部分のほうが正直多かったです。
これも今だから言うけど、去年の秋ごろはちょっと登校拒否状態に陥ってましたからね。
ウィンドの練習に行くのが怖い状態。
言ったらまた誰かから企画のことについて何か言われるのではないか、
このころはハッキリ言って全員敵に見えてしまう状態まで追い込まれてました。
役職を降りる決断をした最後のダメ押しとなった時期です。
でもいいことも当然ありましたよ。
演出絡みでよく連絡をやり取りしたり直接会社に行って相談したりと、
舞台業者さんと仲良くなることができました。
合わせて定期のゲスト司会者さんや定期の司会者さんとも、
以前以上に打ち解けて砕けたお話もさせてもらうようになりました。
渉外の機会が増えたことで、社会人としての一般常識的な部分での素養も学べました。
でもやっぱり一番はなんといっても、
立場上、自分のやりたい曲、やりたいプログラムを「ある程度は」採用できたこと。
これは間違いない。
このうま味がないと、企画をやるメリットなんてないです。こんなキツイ役職(笑)
逆に言えば、今まではこのうま味のおかげでキツイ部分も頑張れてたんですがね。
前述した精神的な理由のほかにも、
去年(というかこないだのやつ)はちょっと定期の選曲で自分的に消化不良だったというのもありまして。
技術的な観点から技術部門の担当者と折り合いつけて意見を歩みよらせるのは当然なのですが、
こないだのは、ちょっとあまりにも自分の意見が不当に通されなかったという思いもあり、
これなら別に企画がオレじゃなくてもいいじゃん、となったんですよね。
やっぱり企画担当者が変わると、
選曲傾向やプログラム全体のカラーがガラッと変わるくらい、個性が出たほうが面白いじゃないですか。
というかそうあるべきだと思ってます。
もちろん最低限クリアする条件やハードルみたいなものこそありますけど。
オレは春とか秋の地域のちょこちょこした本番については、前任者とそこまで剥離したプログラム傾向にはしてなかったつもりですが、
定期の、特に吹奏楽オリジナル曲の部である第1部は、かなりこだわりを持って選んでました。
この機を逃せばそうそう演奏したり聴いたりできないのでは?みたいな選曲ですね。
それこそがオレの年に一度しかない最大のカタルシスだったわけです。
そのうま味が奪われ、なのにあのキツイ日々が変わらないのであれば、もう続けられる自信も理由もない、とね。
というわけで、鬱トーークは以上。
何が言いたいかというと、就任以来オレがプログラムで採りあげた曲というのは
どれも大なり小なり思い入れがあるのですよ。
次回は、それらの曲を思い出せるだけ思い出して、簡単にコメントしてみようと思います。
曲に対する感謝、あるいはオレの退任に際してのある種の儀式みたいなものだと思ってくだされば幸いです。
♪ #51: SELF PORTRAIT / 槇原敬之
お久しぶりです。
決してブログ辞めたわけじゃないんですよ。
未だガラケー民で、顔本も線もやってないアタクシには、
これが貴重なネット上であーだこーだ言える場ですので。
もう少ししたら落ち着いて色々書けると思いますので、
たちまち10日後に迫った定期の告知のみさせていただきます。
■ 東広島ウィンドアンサンブル第27回定期演奏会 ■
○日時 : 3月19日(日)
○場所 : サタケメモリアルホール (広島大学敷地内)
○開場 : 13:30
○開演 : 14:00
☆入場無料☆
■ 演奏曲目 ■
(例によってチラシ・ポスターで公開されている3曲以外は伏字込にさせていただきます)
~第1部~
♪ ロ×・ロ× ~吹奏楽のための序曲~ (1文字目と3文字目は四角ではなく「Ro」です。オレにとって「The 吹奏楽」の代名詞的な序曲です。)
♪ Alma libre ~大草原パンパの民へ~ (2年前にやった「風の島」と同じく、「課題曲公募に入選したけど課題曲になれなかった」曲。(公募本選の試奏審査をのぞき)未演奏未出版でしたがこの度作曲者に改訂依頼し、この日の演奏が世界初演になります。乞うご期待!)
♪ オセロ (オレらしからぬ選曲なのは当然、選曲したのがオレじゃないから。でも基本に立ち返るのは今のウィンドにとって最善な手だと思います。基本とは言えやっぱ難しい…)
~第2部~
♪ 新・××オープ××× (楽器紹介枠。演出的に初の試みなので不安しかありませんが…)
♪ ××ラー (演奏:東広島ウィンドアンサンブル feat. フルート奏者とってぃさん。)
♪ ジャパニーズ・グラフィティⅩⅩ ‐小林亜星作品集‐ (今年の小暴れ演出枠。オレやJungleがやりたい放題できるのも多分今年で最後です。)
♪ ラ×××ーン (J-Pop歌モノ枠兼奏者の小休止枠兼演出メンバーの着替えタイム。)
♪ サンバ・×××××× (昨春急逝した日本吹奏楽界の巨匠マシマシを偲ぶ意味合いでの選曲。去年はリオで盛り上がったしね。)
~アンコール~
・・・・は果たしてあるのか??乞うご期待
皆様お誘いあわせの上、おヒマでしたらお越しください。
よろしくです。