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♪ #41: Skylove / PARQUETS
最近忙しくてなかなか更新できずスミマセン!
もう少ししたら一旦落ち着くので、そのときにまた色々話をするとして……
ドレスローザやっと決着ついたっぽいけどそんなのは今いいんだ。
先日第26回の朝日作曲賞が発表されましたね。
吹連作曲コン1位の方は、『コミカル☆パレード』でおなじみ
島田尚美さんが7年ぶり2度目の課題曲となる『焔』(←読みは「ほむら」)。
まあたちまちそれはいいのですよ。
問題は朝日の方。
兵庫県西宮市の矢藤学さんの『マーチ・スカイブルー・ドリーム』が受賞だそうなのですが、
朝日作曲賞スレを見ておりますと、どうもこの人、
一部吹奏楽マニアの間では有名な、通称・「某ブログの人」だという情報が…。
もちろん本人からの書き込みでは明らかにないのですが、
みんながみんなそう言ってるから、どうも信憑性が高い……のか?
確かについ先週か先々週か、当該ブログが
「諸般の都合により一時休業」ということになっており、
過去の記事、及びこの人が過去にニコニコに上げてた落選作や、送ってないけど書いた曲なんかが
全部見れなくなってるのです。
本当に「ただ忙しいだけ」なら、アップしてた曲まで非公開設定に変える必要はありません。
それに一時閉鎖したタイミングなどを鑑みると……
これはどうもホントにホントっぽいですねー。
正直言いますと、
そんなこと露ほども思わずに『マーチ・スカイブルー・ドリーム』ってタイトル見たとき、
「某ブログの人」みたいな曲名センスだな。と思ったんです。
今から考えるとちょっとビックリ。
しかもその人、過去にブログで「兵庫在住」みたいなこと言ってましたので、
「へー、偶然だなー」と思ってたんです。
全くその人がそうなのだと思わなかったのは、
この春その人がブログに「送ろうと作ったけど奥さんにダメだしされてボツになった曲」をあげてましたので
(←今回から応募料1万円が取られることになったため、1万払ってでも応募するにふさわしい曲かどうかを審査する「家庭内審査」が設けられたのだとか)
てっきり今年は送ってないのだとばっかり思ってました。
何の話かまったくチンプンカンプンな方のためにちょこっと説明しますと、
「自称・吹奏楽をこよなく愛するオッサン」が運営しているブログで、
とにかくこの人どんだけ曲知ってんの?ってくらい造詣が深くて面白くて勉強になるし参考になるので、
僕もかなり頻繁に読み漁ってたんです。
特に「楽曲レビュー」がまあとにかく詳しくて読みごたえがあり、
その豊富な知識と経験が垣間見れてたんですよね。
マイナーな曲のレビューなんかは特に価値が高く、正直普通にCDのブックレットに載せられるレベルです。
過去作は、どちらかというと「イロモノ系」で、所謂「万人に好かれるタイプ」ではないです。
「大衆に迎合しようとしてなんだかありきたりになる」というのを全力で拒絶しているかのような作風で、
毎回なんやかや奇をてらったような部分や展開が盛り込まれており、
正直、コースを狙いすぎてワイルドピッチをかますような曲もあったのは否めませんが、
なんだかその愚直さと不器用さに好感を感じる部分もあったのも事実です。
正直申しまして、
あれほど古今東西いろんな曲に精通し、
毎年その年の課題曲をあれほど徹底的にアナリーゼできるほどの専門的知識や経験をお持ちなのを考えると、
作る曲はなぜこうもなんというか……な感じなんだろう。
な感想も持ってたりするのですが、
毎年この人が朝日に応募し、落選した作品をニコニコにアップして
2ちゃんや動画内コメでケチョンケチョンにされているのを見ていた「某ブログの熱狂的ファン」であるボクとしては、
この悲願成就に我がことのように喜んでます。
確か今回で応募が7回目くらいでしたかね、この人。
過去に一度1次を通ったことがあると言ってましたが(2次ができて以降かそのまま本選時代かは失念)、
ホントに諦めずに努力を続けて研鑽を重ねれば夢は叶うのだなぁと。
ちょっとだけ勇気をもらいました。
ていうか、「一生に一度入選できれば…」みたいなこと言ってたのに、
何段飛ばしでいきなり頂点獲るってえげつなさすぎです。
なんだこのシンデレラ。
あまりの興奮に思わず書きすぎちゃった気もします。
辺境のブログなので大丈夫とは思いますが、
今回の記事がもしやばそうだったらすぐ削除します。
過去に一度課題曲をレビューした記事が、とある別のブログ(全然知らない人)にリンク張られてて訪問者数跳ね上がったことがあるからなぁ…。
あ、一応申しておきますが、今回話した人とはもちろん面識ないですよ。
こっちが勝手にファンなだけです。
ということで、去年落選作をニコニコにアップした際、
2ちゃん内で「アップされてる落選作の中では出来がいい」と評された経験を糧に(←知人の擁護コメでないことを願うばかり)
俺もこれからも頑張ります。
でもしばらくは……なかなか書けないだろうなぁ。
オリジナル書く時間あったら定期で使える楽器紹介用の曲とか書く時間に回したい。。。
最近忙しくてなかなか更新できずスミマセン!
もう少ししたら一旦落ち着くので、そのときにまた色々話をするとして……
ドレスローザやっと決着ついたっぽいけどそんなのは今いいんだ。
先日第26回の朝日作曲賞が発表されましたね。
吹連作曲コン1位の方は、『コミカル☆パレード』でおなじみ
島田尚美さんが7年ぶり2度目の課題曲となる『焔』(←読みは「ほむら」)。
まあたちまちそれはいいのですよ。
問題は朝日の方。
兵庫県西宮市の矢藤学さんの『マーチ・スカイブルー・ドリーム』が受賞だそうなのですが、
朝日作曲賞スレを見ておりますと、どうもこの人、
一部吹奏楽マニアの間では有名な、通称・「某ブログの人」だという情報が…。
もちろん本人からの書き込みでは明らかにないのですが、
みんながみんなそう言ってるから、どうも信憑性が高い……のか?
確かについ先週か先々週か、当該ブログが
「諸般の都合により一時休業」ということになっており、
過去の記事、及びこの人が過去にニコニコに上げてた落選作や、送ってないけど書いた曲なんかが
全部見れなくなってるのです。
本当に「ただ忙しいだけ」なら、アップしてた曲まで非公開設定に変える必要はありません。
それに一時閉鎖したタイミングなどを鑑みると……
これはどうもホントにホントっぽいですねー。
正直言いますと、
そんなこと露ほども思わずに『マーチ・スカイブルー・ドリーム』ってタイトル見たとき、
「某ブログの人」みたいな曲名センスだな。と思ったんです。
今から考えるとちょっとビックリ。
しかもその人、過去にブログで「兵庫在住」みたいなこと言ってましたので、
「へー、偶然だなー」と思ってたんです。
全くその人がそうなのだと思わなかったのは、
この春その人がブログに「送ろうと作ったけど奥さんにダメだしされてボツになった曲」をあげてましたので
(←今回から応募料1万円が取られることになったため、1万払ってでも応募するにふさわしい曲かどうかを審査する「家庭内審査」が設けられたのだとか)
てっきり今年は送ってないのだとばっかり思ってました。
何の話かまったくチンプンカンプンな方のためにちょこっと説明しますと、
「自称・吹奏楽をこよなく愛するオッサン」が運営しているブログで、
とにかくこの人どんだけ曲知ってんの?ってくらい造詣が深くて面白くて勉強になるし参考になるので、
僕もかなり頻繁に読み漁ってたんです。
特に「楽曲レビュー」がまあとにかく詳しくて読みごたえがあり、
その豊富な知識と経験が垣間見れてたんですよね。
マイナーな曲のレビューなんかは特に価値が高く、正直普通にCDのブックレットに載せられるレベルです。
過去作は、どちらかというと「イロモノ系」で、所謂「万人に好かれるタイプ」ではないです。
「大衆に迎合しようとしてなんだかありきたりになる」というのを全力で拒絶しているかのような作風で、
毎回なんやかや奇をてらったような部分や展開が盛り込まれており、
正直、コースを狙いすぎてワイルドピッチをかますような曲もあったのは否めませんが、
なんだかその愚直さと不器用さに好感を感じる部分もあったのも事実です。
正直申しまして、
あれほど古今東西いろんな曲に精通し、
毎年その年の課題曲をあれほど徹底的にアナリーゼできるほどの専門的知識や経験をお持ちなのを考えると、
作る曲はなぜこうもなんというか……な感じなんだろう。
な感想も持ってたりするのですが、
毎年この人が朝日に応募し、落選した作品をニコニコにアップして
2ちゃんや動画内コメでケチョンケチョンにされているのを見ていた「某ブログの熱狂的ファン」であるボクとしては、
この悲願成就に我がことのように喜んでます。
確か今回で応募が7回目くらいでしたかね、この人。
過去に一度1次を通ったことがあると言ってましたが(2次ができて以降かそのまま本選時代かは失念)、
ホントに諦めずに努力を続けて研鑽を重ねれば夢は叶うのだなぁと。
ちょっとだけ勇気をもらいました。
ていうか、「一生に一度入選できれば…」みたいなこと言ってたのに、
何段飛ばしでいきなり頂点獲るってえげつなさすぎです。
なんだこのシンデレラ。
あまりの興奮に思わず書きすぎちゃった気もします。
辺境のブログなので大丈夫とは思いますが、
今回の記事がもしやばそうだったらすぐ削除します。
過去に一度課題曲をレビューした記事が、とある別のブログ(全然知らない人)にリンク張られてて訪問者数跳ね上がったことがあるからなぁ…。
あ、一応申しておきますが、今回話した人とはもちろん面識ないですよ。
こっちが勝手にファンなだけです。
ということで、去年落選作をニコニコにアップした際、
2ちゃん内で「アップされてる落選作の中では出来がいい」と評された経験を糧に(←知人の擁護コメでないことを願うばかり)
俺もこれからも頑張ります。
でもしばらくは……なかなか書けないだろうなぁ。
オリジナル書く時間あったら定期で使える楽器紹介用の曲とか書く時間に回したい。。。
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♪ #40: Gazer / 槇原敬之
ご無沙汰です。
色々バタバタしておりまして更新が滞っておりました。
この1か月間色々ありましたが、まずは東広島ウィンドの定期演奏会(遅っ!)
大変遅くなりましたが、今年も雨の中多くのお客様にご来場いただくことができました。
誠にありがとうございました。
一般バンドってのはホンマにこうして聴きに来てくださるお客様がいないことには
到底やっていけないものでして、感謝感謝です。
直後はなんやかんや書きたいことがてんこ盛りだったのですが、
1か月も過ぎてしまってはもはや自分の中で熱も鮮度もすうと失われ、
なんかもういいやあとなってしまったんです。
記録として記事にしときたいけど、どうしようかなぁと思っているところへ、
ウィンドの技術部署に新規参入した準マエストロ(?)原カントクから
定期のアンケートの集計結果が送られてきたので、
今更ではありますが、これを基にちょっとだけ振り返ってみようかなぁと思います。
(原先生ありがとうございます!!!!)
まず、『良かった曲』の項目について
アンケート用紙にはデフォルトでは記されていなかったであろうアンコールの計3曲を除いては、
なんだか自分でビックリするくらいにうまくバラけてました。
一番支持を得ていたのがDuskだったのが軽く衝撃でした。
まあサックスソロありきの得票なんでしょうが、
かなりイカツイ今回のプログラムの中でも最高に重厚でとっつきづらい曲だったもんで。
ちなみに、2部のアンコールで演奏したマイフェイバリットも、
「良かった曲」の選択肢に記されてたらかなり得票を得てそうでしたね。コメント読む限り。
10代に一番人気がミレニアムカノンだったのも、結構なオドロキです。
あと、なぜか「関白宣言」に1票入ってました。50代。
ありがとうございます。
そうそう、関白宣言の替え歌、『開演宣言』で思い出しました。
今回の定期、照明と音響が共に●●(自主規制)でした。
や、毎年お世話になってるとこなんですが、
当日朝に、いつも先頭に立ってくれてるスタッフさんがいないことを知り、
なんか不安だなぁと暗雲立ちこめる先行きだったんです。
リハの時にも、舞台袖と操作室でスムーズに伝達できてない様子が明白で、
これ大丈夫かなぁとヤキモキしてたんですよ。
尤もリハの時点ではそんなこと気にもならないくらいにウィンドのgdgdっぷりや某氏の大暴走にイライラしてたんですがね。
ほんで開場してからは面白いくらいに不安的中。
まず、本編前のJungleとの「開演宣言」では、渡されたマイクが音拾えてないという事態。
気持ちよく高らかに熱唱してたお陰か、どうやら舞台真ん中くらいまでは聴こえてたみたいですが、
せっかく歌詞考えて(←Jungleが)、何度も練習重ねたのになぁと。
まあいいよコレは。前座だし、おれとJungleの悪ふざけみたいな余興だから。
そしてウィンド本編開始。
曲間の照明の切り替わりがグダグダ。操作室で寝てたんじゃないかと。
時代劇では、ホントは冒頭の弱奏の部分で
おれが舞台袖でマイク使ってJungleの動きに軽いアフレコつけて、
寸劇の設定なんかを頭に入れてもらう段取りだったのに、
このときもマイクが入らず。
先ほどのことがあったので、「ホントにこのマイクでいいんですよね?」と念を押したにも関わらずこの有様だったんで、
さすがにおれも舞台袖でマイク乱暴に置いちゃいました。
お陰でアンケートのコメントには
「時代劇の設定がよくわからなかった」
「寸劇の内容が意味不明」
「時代劇は、何をやってるのか説明をしてほしかった」
の嵐。荒らし。A・RA・SHI。
極めつけは同じく時代劇。
「必殺!」のラッパソロから暴れん坊将軍への移行時、
リハで何度もやり直して何度も確認したにもかかわらず、
照明が結局リハ1回目の失敗時と同じ過ちを繰り返してくれました。
みんなよくズレずに入れたなぁ。
この舞台業者さんとの事前打ち合わせは企画であるおれの仕事だったわけで、
ほぼ毎日のようにメールをやり取りし、
実際に事務所に行って綿密に打ち合わせたにもかかわらずのこの惨状には、
自分の力量不足が情けないやら団員に申し訳ないやらで、
ついつい怒りの矛先を向けたくなったのですが、
結局おれがもっともっとしっかり確認に確認を重ねていればよかったわけで、
つまりはおれの怠慢だったと取られても仕方ないかな。
ウィンドの人間が演奏で失敗するのは仕方ないと割り切れるけど、
こういうことでケチがつくのはちょっと悔いが残っていけませんなぁ。
閑話休題。
次はアンケートのコメントで多かったもの、気になったものを拾ってみましょう。
■「時代劇のストーリーが分かりづらかった」系
ハード面での言い訳は上でした通りです。
ここからはソフトな観点からのウラ話というか弁解というか。
今年から企画が変わり、おれとJungleで務めてたわけです。
それで時代劇のシナリオも2人で作ってたんですが、
2人とも比較的シュールな方向性の笑いを好み、
また、極力余計な説明等をしたくない(野暮だし、漫才にテロップをつけるのと同じ種類の「寒さ」みたいなものを感じるから)、
そして「大衆受け」「オーソドックスな笑い」に走りたくない、
といったポリシーみたいなものがあったわけです。
これは今に始まったことではなく昔からのことで、
多分2人ともラーメンズ大好きなのも影響してると思うのです。
で、例えば今回やった『時代劇えきすぷれす』なんて、
恐らく演奏会で取り上げる団体のほとんどが何らかの演出を絡ませてくるタイプの曲なわけです。
そんな曲で、曲に合わせてその基となった時代劇のストーリーを忠実に再現する、
なんて当たり前すぎる演出、どこでもやってるわけで、何だったら結構本格的にやってる動画がYoutubeでも見れます。
どうせそんな曲をやるんだったら、最低限の世界観は壊さない程度に、
独自のアレンジを加えてオリジナリティの高いモノを作って演じた方が、
出来不出来はともかくとして色々な意味でオモシロイと思うのです。
その結果が、突然時代劇の世界に迷い込んでしまった現代のサラリーマンであり、
軽いノリで女好きな太った遠山の金さんであり、
将軍相手だとどうも気分が乗らないけど、妖艶な娘に撫でられると途端に元気を取り戻す馬であるわけです。
時代劇の世界でケータイで写真を撮るというアンバランス具合もその一端です。
当然こんなトリッキーすぎる世界観、設定の内容では、冒頭で最低限でも状況説明は入れとかないと、
いくらなんでもさすがに不親切すぎるだろうとの判断からナレーションを追加するわけです。
それがマイクトラブルにより一切語られぬまま引き込まれたのでは、
初めて観るお客さんにはこのような感想を抱かれるのは、至極当然の極みと言えます。
まあ、ナレーションが問題なく入っていたところで、
みんながみんなこんな超変則シナリオを支持するわけもないのは分かりきってるのですが、
こちらのカードを全て切れぬままで負の評価を受けてしまうというのは、やはり悔しいものです。
■「フィナーレの演出がよかった」系
これはホントにガッツポーズです。
演奏会ラストのアンコール曲として演奏したのが、完全に演出ありきの曲、
というかそれがなければ何にも面白みのない曲だったのですが、
そのクセ妙に演出のやり方に頭を悩まされたのです。
普通にやると最後には舞台上から奏者が1人もいなくなり、指揮者だけが取り残されるという曲なのですが、
いくらシュール好きなおれでも、最後の最後にこんな終わり方で締める勇気はなく、
仮に提案したとしても全力で却下されるに決まってる締め方です。
どうしようかと、散々意見を出し合ったのですが、
今回定期の企画係として集まってくれた方々に一番助けられたのがこの曲でした。
まさに会議を重ねて少しずつ構築していき、全員で創り上げた演出でした。
なんだか青臭いですが、そうとしか言いようがないのです。
定期の企画係に手を挙げてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回の演奏会が高評価だったのは、オチがきれいに決まったのが非常に大きいと思ってます。
■「時間が遅い。もっと早い時間にやってほしい」系
これに関しては、こちらの問題なので、ホントにご迷惑かけましたの一言です。
去年の3月に、「もう3月は1日しか日曜日がとれない」
↓
でも3月1日は高校の卒業式で、ウィンドにも高校の先生が何人かいる。
↓
じゃあ開演を少し遅くすれば先生も何とか間に合って、近隣の高校生も聴きに来れるかな?
↓
じゃあ16時開演で。結局間に合わないかもしれないけど、出来る限りのあがきはしよう。
こんな感じです。
むしろ例年より集客良かったんじゃないかという意見もありましたが、
たちまち来年は3月20日(日)の14時開演ということに決まりましたので関係各位はご安心を。
まあ遅くなるとこっちも色々と面倒なことが出てくるのでね。
■「今後演奏してほしい曲の欄に、【映画音楽、或いは映画で使われた曲】」系
選曲の参考にさせていただきますので、是非とも酒まつりコンサートにお越しください。
ウィンドでは、酒まつりコンサートという、「2時間丸々映画音楽シバリ」の演奏会があるため、
定期でコテコテの映画音楽をプログラミングする可能性はむしろ少ないと思ってください。
まあ今回の定期の「キャラバンの到着」「虹の彼方に」のように、
前年の酒まつりコンサートで演奏した映画音楽をそのまま持ってきてるパターンもありますが……
■「毎年やってたパート紹介がなくて残念だった」系
ここ数年の定番だったパート紹介ですが、
5年前くらいから始めた定番らしく、それ以前は、特定の楽器にスポットを当てたソロやコンチェルトみたいなのをよくやってたとのこと。
じゃあ今年は普段あんまり前でソロ吹く機会の与えられないホルンをオトコにしようと。
というのは建前です。
実際、パート紹介用の曲、或いはパート紹介用でなくとも
都合よく全てのパートに順繰り順繰り目立つ箇所が訪れるようなアレンジの、
なおかつ吹奏楽オリジナルとかではない、誰でも知ってるような曲を素材とした楽譜って、
想像以上に少ないんですよ。
それこそ毎年やってたら数年で尽きてしまうほどに。
そんなときこそ去年やった『90年代ヒットメドレー』みたいに
僭越ながら不肖・根魚アレンジが炸裂すればよいのですが、
如何せん今年はそんな余裕もなく、やむなくパート紹介枠を見送った、というワケです。
というか、学生やフリーターでしかもウィンド内で特に役職もなかった以前と違い、
今後はなかなか時間的余裕が確保しづらくなるかも。
ただでさえ昨年は割とマジで、日曜日はウィンド絡みの仕事して一日が終わる生活でした……
という事情で、今後は毎年恒例でお送りできるかどうかは約束しかねる状況です。
おれだってホントはパート紹介曲やりたいんですよ。
大っぴらに悪フザケやり倒したいんですよ。
なんとか努力します。
■「なんかウィンドのカラーが変わった?」「もっとウィンドらしい曲を!」系
これはなかなか深い問題です。
比較対象となっているのは恐らく2年前までのしゃどーさん指揮時代の話だと思うのですが、
指揮者が変われば音楽の志向性が大なり小なり変容するのは自然なことです。
増してや去年、これまで長年企画を務めていた方が役を降りておれにお鉢が回ってくるという変化もありました。
こんな短期間で、選曲を担当する企画と、創る音楽の方向性の大部分を司る指揮者がいずれも変わってしまっては、
2時間聴いただけで、そういった変化を感じ取る人がいるというのも無理からぬことなのかなと。
個人的にはよしわるしだと思ってますが、
この種の問題はどうしてもマイナスの印象を持って見てしまう人がいるのは仕方ないとも思ってます。
5年前の野村監督、そして今年の緒方監督、
どちらも最初、ファンからの評価は最悪でしたし、最悪です。
野村監督は5年かけて、ファンの誰もが認める名将にまで成長したわけですが、
それまで長年続いたものが変わった当初なんて、そんなもんです。
人間というのは、変化を恐れる生き物だ。
みたいなこと、誰か言ってませんでしたっけ?まさにそうです。
これが何年かけても言われ続けるようなら深刻ですが、
現時点では「一応頭の片隅には置いとくか」程度の話だと思ってます。
■「1部2部はしんどかった」「子どもでも楽しめる最近のヒット曲なんかを」系
前者については、全くもってその通り。
吹奏楽やってる人間にとってもなかなかゴツイ内容だったと思いますので、
普段吹奏楽とは関わりのない方にはしんどかったと思います。
まあ、例年は2部に当たる部分はないので、
その点で今年が特別だったとも言える……言い訳ですスミマセン。
後者については、まあ要するにAKBだったりももクロだったり、
例えば今回の定期のタイミングで言えば妖怪ウォッチだったり、という選曲ですね。
これについては、多少時代劇の項目で語ったことと重複するのですが、
そういうプログラムって、割とどこでもやってるのですよ。
例えば元祖、あそこは毎年衣装から振り付けまでハイレベルな演出をしていると聞きます。
近隣で言えば、賀茂吹やMKUなんかは、
ステージに団員や関係者の子どもさんを乗せて、踊りやキッズチアを取り入れるという演出を見せてくれます。
ウィンドって、年間通して比較的年配のお客さんが多いんですよね。
団としても、あんまり「子供も楽しめる」というコンセプトを前面に押し出してるわけでもないですし。
(もちろん、地域の依頼演奏なんかでは、5曲中1~2曲程度は子どもでも楽しめる曲を入れるようにはしてますし、ないがしろにしてるわけでは決してないです)
そういうスタンスの違いというか、まあ住み分けというか、
これまでもそうでしたし、今後もあまりそれに迎合するつもりは今のところないです。
何より、おれがAKBだったりももクロだったり、EXILEだったりという
所謂「最近のJ-POP」に対してあまりいい感情を持ってないから避けてると言うのもあります。
前任の企画担当者については、ジャニーズの某グループの大ファンということで
時折そういった曲が選ばれることがありましたが、
AKBやEXILE系統が選ばれたことはついぞありませんでした。
ウィンドはむしろここ数年で言うと、
「なごり雪」「春よ、来い」「ビューティフルネーム」「恋のバカンス」
みたいな懐メロの志向性が強いです。
最近の曲でいっても、
「ありがとう(いきものがかりのやつね)」「花は咲く」みたいな大正義NHK系や、
「涙そうそう」「Butterfly」のような、キャピキャピしてない曲ばかりです。
あ、でもなんだかんだでアニメ、特撮系は毎年何かしらやってますね。
ここ何年かで言うと、
「ようかい体操」「キョウリュウジャー」「ウィーアー」「夢をかなえてドラえもん」あたりか。
そういえば、この春から夏前にかけての本番でプリキュアの曲をやろうと思って、
身近なプリキュア視聴者である弟(重度のオタク。アイカツ、艦これ、ラブライブあたりが特に好きなのか?)に実は初めてメールして意見を求めたところ、
オタク心を刺激してしまったようで、色々とアツく指南してくれました。
弟の趣味に対して普段「このオタク野郎が」みたいな反応をするおれからある日突然、
「プリキュアの曲やろうと思うんじゃけど、最新のはまだ楽譜出とらん。
こないだ放送終ったシリーズのでも子どもは喜んでくれるだろうか」
みたいなメールが届いた彼の心中が
「やっと兄貴に認めてもらえた」なのか
「てめーは所詮オタクに頭下げないと何も分からない醜いブタ野郎だから仕方ない教えてやる」なのかは分かりませんが、
何らかのポイントで彼の琴線に触れたらしく、
twitterでつぶやくわ、オカンやアネゴに「見てくれ、ヤツからこんなメールがきた」と触れ回るわ、
とにかく何やら興奮していました。
■「まさか『風の島』が生で聴けるとは…次は是非『風と炎と…』を!」
このコメントの主は恐らく、ウィンドの定期直後にブログで感想を書いてくださった方なのですが、
そちらを見ると、どうも『風の島』に思い入れがあるようで、
随分とまあマニアックというか、なんだか自分と同じ方向性の人種かなと思ったりで
勝手に親近感を感じてたりしております。
記事を見ると、どうやらDuskが終わってすぐ帰ったようで、残念。
元祖と開催日がずれたことが幸いしたのでしょうが、
機会がありましたらまた是非お越しくださいませ。
で、風の島の作曲者による『風と炎と…』ですが、
委嘱元がこれを演奏する前に急逝されたということで、そのままお蔵入りになってしまったようです。
委嘱元がどこだったのかも、今となってはわかりませんし、出版も恐らく絶望でしょう。
管理人も非常に残念に思ってます。
ということで、定期の話は以上でおしまい。
なんとか企画としてスタートした2014年度を無事に終えることができました。
1年やって思ったのですが、
企画って存外に色々な仕事してたんだなぁと思いました。
恐らくほとんどの団員の目に触れる仕事は、「選曲。演奏会ごとのプログラム作成」
くらいのもんじゃないかなぁと思うのですが、
裏で実に様々なことをこなしていたことを初めて知りました。
地域の演奏会すべて作成したプログラム案をコンマスと団長に提出し、認可をもらう。
酒まつりや定期といった大きな演奏会では、それに加えて文章化した企画書を作成する。
プログラムの曲の参考音源を準備したり紹介したりする。
演奏会ごとに指揮者と司会進行者を選定し、司会原稿を作成する。
新譜の購入。新たに購入した楽譜の場合はそれらのコピーや製本。
ひがしひろしま音楽祭や酒まつり、寺西音楽会、定期あたりの演奏会では、提出しなければいけない資料があり、それの作成。
酒まつりや定期、空港まつり等、外部の方が司会の場合は、事前に打ち合わせしないとだし、
定期では司会者に加えて撮影スタッフ、舞台業者、ステマネと、実に様々な人と事前に打ち合わせしたり必要な書類を作ったり。
その他にも細々した仕事あったりで、まだ慣れてない身ではとてもじゃないけど休日は潰れまくり。
「給料でるわけじゃないんじゃけ、あんま根詰めすぎんさんな」と言われたこともありました。
無給どころか、自腹切ってやってる仕事だってあります。(フルスコア製本の際のノリとか。でもそんなとこまで一々請求できないし…泣)
それでも楽しいと思えるのはただ一点、
「ある程度自分のやりたいようにプログラムを組めるメリットがある」ことに尽きます。
吹奏楽やってる人間にとって、これがどれほどの特典かは説明の必要もありますまい。
もちろん独りよがりにならないように自制はしてるし、
おれが全部の曲知ってるわけじゃないから、「この曲どう?」って紹介してくれたらありがたく大いに参考にさせてもらうし、
そのあたりのケジメはつけてます。
でもこの「ある程度自分のカラーを出したプログラムが作れる」というメリットがなくなれば、
おれはすぐ企画辞めます。てくらいおれの中では美味しい特典なんです。
これがあるから、休日が潰れても自腹切っても色々悩んでも頑張れるのです。
先日、ウィンドのとある団員から、
「今年の酒まつりコンサート実行委員長に立候補したい」という意見を受けました。
それまでそんな役職なかったもんだから、
「実行委員長とは具体的にどういったことをするつもりで?」
と聞くと、
「ぶっちゃけ、企画に参入させろ」
まあ、気持ちはわからなくはないです。
この人が映画大好きで古今東西多くの映画を見てることも知ってますし、
「映画音楽をただの吹奏楽曲として捉えて欲しくない」というのもマニア的に全うな意見です。
おれだってネタに困ったらこの人に意見を聞いてみようという考えも大いにありました。
でも、要するに酒まつり期間だけ企画に入れろって話だったので却下しました。
年間予算がある以上、他の演奏会のプログラムとも何曲かはリンクさせて選曲しないといけないし、
だとするならば、去年で言えば『Sea Hawk』系統の曲ばかりを取り上げるわけにもいかない。
酒まつり単体だけで見ても、洋画、邦画、さらにその中でも様々な年代、ジャンル、
あるいは実写かアニメか、といった多面的な観点からバランスよくプログラミングするのが理想ですし、
ガッツリコテコテの曲もあれば、スナック感覚で楽しく聴ける曲もないといけません。
映画音楽だからと派手なものばかりじゃ疲れるから、しっとり系も必要。
先述したように、おれが全て曲知ってるわけじゃないから、
どんどん曲の紹介はしてほしいし、それをそのまま組み込むことだってあります。
だからそのときだけ企画に入れろというのは無理だけど、
そういった面で是非協力してくださいとは言ったんですけどねぇ。。。
「今度時間のあるときに話したい」だって。何なんでしょうねぇ。
少し乱暴な言い方をすると、
「他の仕事はまっぴらゴメンだけど、特定の演奏会の選曲だけさせてくれ」
ってことですよ。おれからすればすごく虫の良すぎる要求なんですよね。
先述したように、他のしんどい仕事を頑張れる大きなファクターだけ奪っていく格好になるわけですから。
美味しいとこどりもいいトコです。
で、坊主憎けりゃなんとやらですが、頼み方もそうですね。
そりゃあ向こうの方が年上だしウィンド歴も長いけど、
今の企画長は畏れ多くもボクなわけです。
学生と教師みたいな立場ならともかく、
一応社会人同士な以上、ああいう言い方をされてはこちらもいい返事はしたくなくなります。
彼が年齢の割にイマイチ信頼されてない理由がこの一言見てもわかる気がします。
底の浅さが窺い知れますよね。
自分で言うのも何ですが、相手の出方で大分態度が変わるおれに対して、非常にまずい言い方したなと感じます。
ともあれ、来期も企画として勉強、精進しますので、
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
なるべく良心的なプログラムを心がけます。
―――――――――――――――――――――――――――――
そして定期の翌週は、アネゴの結婚式がありました。
ついに来たかー。
姉弟3人いるけど、全般にあんまり色恋沙汰には縁がないのか興味がないのかな親不孝ブラザーズだったので、
1人でも無事にこの日を迎えられただけでも良しとしませんか?
とりあえず披露宴が終わって帰宅後、弟と2人で両親に、
「最後の結婚式参列、お疲れ様でしたーー」
と明るく労をねぎらっておきました。
親は「弟(前述のオタク)は諦めたからアンタ頼むで」とプレッシャーかけて応戦してましたけど。
なんだよー。ちょっと前まではおれに
「アンタは結婚しそうにない(できそうにない、ではなく)と思う」
なんてあっけらかんと話してたのにさ。
ところで今まで結婚式には5回出席してきたわけですが、
2親等レベルの身内の結婚式は初めてだったので、
今回はまた違った心の準備が必要でした。
とにかくあんま目立つ行動、ふざけた行動は控えなければと自分に言い聞かせて、
正月に言い渡されてた中座の手引きを無難に済ませて、
あとはまぁ軽く写真でも撮っといてやるかー。
なんて考えてたら前夜にいきなり
「中座の時に司会の人からマイク渡されるけぇなんか喋って」と宣告されてしまったのです。
で、ウィンドの人ならばよく御存じだとは思いますが、
おちゃらけてもいい場面ならともかく、おれに真面目な場で人前で喋れと言うのは
それこそ大事故に繋がりかねない暴挙なワケですよ。
ウィンドでおれがヘタレ、残念な感じな扱いを受けているのは、
おれが思うにひとえにJungleが有能過ぎるせいで、
その割をモロに食っているからなのじゃないかと思ってるのですが、
こと喋りに関してだけはぐうの音もでないほどにダメダメなので、
その夜は頭の中でどんなことを喋ろうかあれこれ言葉を巡らせてました。
そして当日。
2人のこれからを暗示させるような(笑)ぐずついた空模様。なんちゃって。
勘弁してくれ。
これまで何度か呼んでいただいた結婚式の経験はやっぱり貴重でした。
もしこれが初めてとか2回目とかだったなら、
きっと浮き足立って色々気遣いができない部分が出てきてたんだろうなぁと思います。
まあ、今回ちゃんとできてたかどうかも怪しいもんですが。
とりあえず一番心がけたことは、「とにかく写真を撮りまくる」こと。
まあ結婚式における新郎新婦の兄弟の役割としては定番ですね。
式場には当然プロのカメラマンもいますし、
何よりおれにカメラの心得なんて微塵もないですが、
プロ相手だと少々硬くなってしまいがちでも、そうでない人間相手ならより自然な姿でポーズを決めてくれることもあるはず。
あとは、カメラマンがいない場面での写真撮ったりとかね。
午前9時半、招待客が続々と集まってきました。
受付付近で張り込みを続け、アネゴサイドの招待客をバシャバシャ撮っていきます。
営業スマイルで近づき、同僚をパシャ、友人をパシャ、輝きを放つ上司をパシャ。
披露宴中は、両親がビールを持ってテーブルを回るタイミングと少しずらして回ってました。
カメラを構えると皆さんホントにノリがよくて大助かりでした。
ちなみに一番ノリがよかったのは上司の方が集うテーブル。
すげぇな大進。
結果的に、この「所構わず誰彼かまわず」の理念の基で撮影された多くの写真については
後日アネゴから感謝されたので一安心です。
感謝のしるしに、借金少し負けてください。
でも結局最後までフラッシュたくかどうか迷いっぱなしでした。
たいたりたかなかったり。
問題の中座ですが、
一応、考えてたんですよ。どんなこと話すか。
でも、司会者からのフラれ方が「思ってたんとちがーう」だったため、
その瞬間に全部飛んでしまい、咄嗟にアドリブで乗り切るハメに。
アドリブが決定した途端、なんかもう真面目な挨拶とかどうでもよくなってしまい、
姉曰く「二次会のノリ」な砕けたトークをしてしまったんですねー。
やっちまったなぁ!
なんとか笑いは取れてたので、おれ的には満足です。
ああ、新郎の家族席見るのが怖い。。。
ところで今までウィンド関係者の結婚式には3回招待されたのですが、
恥ずかしいことに毎回泣くハメになってたんです。
なのできっと今回も泣くんだろーなあと思ってたんですが、
自分が思ってたよりもワンランク上の泣きっぷりだったらしく、
クライマックス、新郎新婦が両家の両親の前に立ちなんやかんややってるとき、
アネゴの職場の方が集うテーブルから主役に向かう視線の途中にちょうど新婦家族席があったという不運。
アネゴは後日会社でおれの泣きっぷりについての話を聞いたようで、
それらの話は全て余すところなくおれのもとに辿り着いたのでした。あー恥ずかしや情けなや。
披露宴自体は、とてもいい式でした。
贔屓目ではなく、何度か流れるムービーの完成度、満足度は
今までおれが見てきた中でも最高だったと思います。
笑いもあり、驚きもあり、むず痒いような恥ずかしさもあり、
そして思わずウルッときてしまうものもあり、
「やべー準備全然してない」とか「ホンマに間に合わんかもしれん」とか地獄のミサワみたいなこと言っときながら、
なんだよ、ちゃんとマトモな式になってんじゃないかよー。
ちょっと感動しちゃったじゃねーかよ。
先日無事に引越しも終わったようで、
今は、落ち着いたら遊びに行くのを楽しみにしているところです。
「アンタが結婚したくなるよーな幸せな姿を見せてやるけぇ楽しみにしとけ」
なんて憎いメッセージをくれましたが、
先ほど弟のtwitterで、早速姉から愚痴が炸裂してるらしい情報を入手。
ホントマジでいい加減にしてくれよもー。
離婚なんてしたら祝儀倍にして返してもらうからなー。
ご無沙汰です。
色々バタバタしておりまして更新が滞っておりました。
この1か月間色々ありましたが、まずは東広島ウィンドの定期演奏会(遅っ!)
大変遅くなりましたが、今年も雨の中多くのお客様にご来場いただくことができました。
誠にありがとうございました。
一般バンドってのはホンマにこうして聴きに来てくださるお客様がいないことには
到底やっていけないものでして、感謝感謝です。
直後はなんやかんや書きたいことがてんこ盛りだったのですが、
1か月も過ぎてしまってはもはや自分の中で熱も鮮度もすうと失われ、
なんかもういいやあとなってしまったんです。
記録として記事にしときたいけど、どうしようかなぁと思っているところへ、
ウィンドの技術部署に新規参入した準マエストロ(?)原カントクから
定期のアンケートの集計結果が送られてきたので、
今更ではありますが、これを基にちょっとだけ振り返ってみようかなぁと思います。
(原先生ありがとうございます!!!!)
まず、『良かった曲』の項目について
アンケート用紙にはデフォルトでは記されていなかったであろうアンコールの計3曲を除いては、
なんだか自分でビックリするくらいにうまくバラけてました。
一番支持を得ていたのがDuskだったのが軽く衝撃でした。
まあサックスソロありきの得票なんでしょうが、
かなりイカツイ今回のプログラムの中でも最高に重厚でとっつきづらい曲だったもんで。
ちなみに、2部のアンコールで演奏したマイフェイバリットも、
「良かった曲」の選択肢に記されてたらかなり得票を得てそうでしたね。コメント読む限り。
10代に一番人気がミレニアムカノンだったのも、結構なオドロキです。
あと、なぜか「関白宣言」に1票入ってました。50代。
ありがとうございます。
そうそう、関白宣言の替え歌、『開演宣言』で思い出しました。
今回の定期、照明と音響が共に●●(自主規制)でした。
や、毎年お世話になってるとこなんですが、
当日朝に、いつも先頭に立ってくれてるスタッフさんがいないことを知り、
なんか不安だなぁと暗雲立ちこめる先行きだったんです。
リハの時にも、舞台袖と操作室でスムーズに伝達できてない様子が明白で、
これ大丈夫かなぁとヤキモキしてたんですよ。
尤もリハの時点ではそんなこと気にもならないくらいにウィンドのgdgdっぷりや某氏の大暴走にイライラしてたんですがね。
ほんで開場してからは面白いくらいに不安的中。
まず、本編前のJungleとの「開演宣言」では、渡されたマイクが音拾えてないという事態。
気持ちよく高らかに熱唱してたお陰か、どうやら舞台真ん中くらいまでは聴こえてたみたいですが、
せっかく歌詞考えて(←Jungleが)、何度も練習重ねたのになぁと。
まあいいよコレは。前座だし、おれとJungleの悪ふざけみたいな余興だから。
そしてウィンド本編開始。
曲間の照明の切り替わりがグダグダ。操作室で寝てたんじゃないかと。
時代劇では、ホントは冒頭の弱奏の部分で
おれが舞台袖でマイク使ってJungleの動きに軽いアフレコつけて、
寸劇の設定なんかを頭に入れてもらう段取りだったのに、
このときもマイクが入らず。
先ほどのことがあったので、「ホントにこのマイクでいいんですよね?」と念を押したにも関わらずこの有様だったんで、
さすがにおれも舞台袖でマイク乱暴に置いちゃいました。
お陰でアンケートのコメントには
「時代劇の設定がよくわからなかった」
「寸劇の内容が意味不明」
「時代劇は、何をやってるのか説明をしてほしかった」
の嵐。荒らし。A・RA・SHI。
極めつけは同じく時代劇。
「必殺!」のラッパソロから暴れん坊将軍への移行時、
リハで何度もやり直して何度も確認したにもかかわらず、
照明が結局リハ1回目の失敗時と同じ過ちを繰り返してくれました。
みんなよくズレずに入れたなぁ。
この舞台業者さんとの事前打ち合わせは企画であるおれの仕事だったわけで、
ほぼ毎日のようにメールをやり取りし、
実際に事務所に行って綿密に打ち合わせたにもかかわらずのこの惨状には、
自分の力量不足が情けないやら団員に申し訳ないやらで、
ついつい怒りの矛先を向けたくなったのですが、
結局おれがもっともっとしっかり確認に確認を重ねていればよかったわけで、
つまりはおれの怠慢だったと取られても仕方ないかな。
ウィンドの人間が演奏で失敗するのは仕方ないと割り切れるけど、
こういうことでケチがつくのはちょっと悔いが残っていけませんなぁ。
閑話休題。
次はアンケートのコメントで多かったもの、気になったものを拾ってみましょう。
■「時代劇のストーリーが分かりづらかった」系
ハード面での言い訳は上でした通りです。
ここからはソフトな観点からのウラ話というか弁解というか。
今年から企画が変わり、おれとJungleで務めてたわけです。
それで時代劇のシナリオも2人で作ってたんですが、
2人とも比較的シュールな方向性の笑いを好み、
また、極力余計な説明等をしたくない(野暮だし、漫才にテロップをつけるのと同じ種類の「寒さ」みたいなものを感じるから)、
そして「大衆受け」「オーソドックスな笑い」に走りたくない、
といったポリシーみたいなものがあったわけです。
これは今に始まったことではなく昔からのことで、
多分2人ともラーメンズ大好きなのも影響してると思うのです。
で、例えば今回やった『時代劇えきすぷれす』なんて、
恐らく演奏会で取り上げる団体のほとんどが何らかの演出を絡ませてくるタイプの曲なわけです。
そんな曲で、曲に合わせてその基となった時代劇のストーリーを忠実に再現する、
なんて当たり前すぎる演出、どこでもやってるわけで、何だったら結構本格的にやってる動画がYoutubeでも見れます。
どうせそんな曲をやるんだったら、最低限の世界観は壊さない程度に、
独自のアレンジを加えてオリジナリティの高いモノを作って演じた方が、
出来不出来はともかくとして色々な意味でオモシロイと思うのです。
その結果が、突然時代劇の世界に迷い込んでしまった現代のサラリーマンであり、
軽いノリで女好きな太った遠山の金さんであり、
将軍相手だとどうも気分が乗らないけど、妖艶な娘に撫でられると途端に元気を取り戻す馬であるわけです。
時代劇の世界でケータイで写真を撮るというアンバランス具合もその一端です。
当然こんなトリッキーすぎる世界観、設定の内容では、冒頭で最低限でも状況説明は入れとかないと、
いくらなんでもさすがに不親切すぎるだろうとの判断からナレーションを追加するわけです。
それがマイクトラブルにより一切語られぬまま引き込まれたのでは、
初めて観るお客さんにはこのような感想を抱かれるのは、至極当然の極みと言えます。
まあ、ナレーションが問題なく入っていたところで、
みんながみんなこんな超変則シナリオを支持するわけもないのは分かりきってるのですが、
こちらのカードを全て切れぬままで負の評価を受けてしまうというのは、やはり悔しいものです。
■「フィナーレの演出がよかった」系
これはホントにガッツポーズです。
演奏会ラストのアンコール曲として演奏したのが、完全に演出ありきの曲、
というかそれがなければ何にも面白みのない曲だったのですが、
そのクセ妙に演出のやり方に頭を悩まされたのです。
普通にやると最後には舞台上から奏者が1人もいなくなり、指揮者だけが取り残されるという曲なのですが、
いくらシュール好きなおれでも、最後の最後にこんな終わり方で締める勇気はなく、
仮に提案したとしても全力で却下されるに決まってる締め方です。
どうしようかと、散々意見を出し合ったのですが、
今回定期の企画係として集まってくれた方々に一番助けられたのがこの曲でした。
まさに会議を重ねて少しずつ構築していき、全員で創り上げた演出でした。
なんだか青臭いですが、そうとしか言いようがないのです。
定期の企画係に手を挙げてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回の演奏会が高評価だったのは、オチがきれいに決まったのが非常に大きいと思ってます。
■「時間が遅い。もっと早い時間にやってほしい」系
これに関しては、こちらの問題なので、ホントにご迷惑かけましたの一言です。
去年の3月に、「もう3月は1日しか日曜日がとれない」
↓
でも3月1日は高校の卒業式で、ウィンドにも高校の先生が何人かいる。
↓
じゃあ開演を少し遅くすれば先生も何とか間に合って、近隣の高校生も聴きに来れるかな?
↓
じゃあ16時開演で。結局間に合わないかもしれないけど、出来る限りのあがきはしよう。
こんな感じです。
むしろ例年より集客良かったんじゃないかという意見もありましたが、
たちまち来年は3月20日(日)の14時開演ということに決まりましたので関係各位はご安心を。
まあ遅くなるとこっちも色々と面倒なことが出てくるのでね。
■「今後演奏してほしい曲の欄に、【映画音楽、或いは映画で使われた曲】」系
選曲の参考にさせていただきますので、是非とも酒まつりコンサートにお越しください。
ウィンドでは、酒まつりコンサートという、「2時間丸々映画音楽シバリ」の演奏会があるため、
定期でコテコテの映画音楽をプログラミングする可能性はむしろ少ないと思ってください。
まあ今回の定期の「キャラバンの到着」「虹の彼方に」のように、
前年の酒まつりコンサートで演奏した映画音楽をそのまま持ってきてるパターンもありますが……
■「毎年やってたパート紹介がなくて残念だった」系
ここ数年の定番だったパート紹介ですが、
5年前くらいから始めた定番らしく、それ以前は、特定の楽器にスポットを当てたソロやコンチェルトみたいなのをよくやってたとのこと。
じゃあ今年は普段あんまり前でソロ吹く機会の与えられないホルンをオトコにしようと。
というのは建前です。
実際、パート紹介用の曲、或いはパート紹介用でなくとも
都合よく全てのパートに順繰り順繰り目立つ箇所が訪れるようなアレンジの、
なおかつ吹奏楽オリジナルとかではない、誰でも知ってるような曲を素材とした楽譜って、
想像以上に少ないんですよ。
それこそ毎年やってたら数年で尽きてしまうほどに。
そんなときこそ去年やった『90年代ヒットメドレー』みたいに
僭越ながら不肖・根魚アレンジが炸裂すればよいのですが、
如何せん今年はそんな余裕もなく、やむなくパート紹介枠を見送った、というワケです。
というか、学生やフリーターでしかもウィンド内で特に役職もなかった以前と違い、
今後はなかなか時間的余裕が確保しづらくなるかも。
ただでさえ昨年は割とマジで、日曜日はウィンド絡みの仕事して一日が終わる生活でした……
という事情で、今後は毎年恒例でお送りできるかどうかは約束しかねる状況です。
おれだってホントはパート紹介曲やりたいんですよ。
大っぴらに悪フザケやり倒したいんですよ。
なんとか努力します。
■「なんかウィンドのカラーが変わった?」「もっとウィンドらしい曲を!」系
これはなかなか深い問題です。
比較対象となっているのは恐らく2年前までのしゃどーさん指揮時代の話だと思うのですが、
指揮者が変われば音楽の志向性が大なり小なり変容するのは自然なことです。
増してや去年、これまで長年企画を務めていた方が役を降りておれにお鉢が回ってくるという変化もありました。
こんな短期間で、選曲を担当する企画と、創る音楽の方向性の大部分を司る指揮者がいずれも変わってしまっては、
2時間聴いただけで、そういった変化を感じ取る人がいるというのも無理からぬことなのかなと。
個人的にはよしわるしだと思ってますが、
この種の問題はどうしてもマイナスの印象を持って見てしまう人がいるのは仕方ないとも思ってます。
5年前の野村監督、そして今年の緒方監督、
どちらも最初、ファンからの評価は最悪でしたし、最悪です。
野村監督は5年かけて、ファンの誰もが認める名将にまで成長したわけですが、
それまで長年続いたものが変わった当初なんて、そんなもんです。
人間というのは、変化を恐れる生き物だ。
みたいなこと、誰か言ってませんでしたっけ?まさにそうです。
これが何年かけても言われ続けるようなら深刻ですが、
現時点では「一応頭の片隅には置いとくか」程度の話だと思ってます。
■「1部2部はしんどかった」「子どもでも楽しめる最近のヒット曲なんかを」系
前者については、全くもってその通り。
吹奏楽やってる人間にとってもなかなかゴツイ内容だったと思いますので、
普段吹奏楽とは関わりのない方にはしんどかったと思います。
まあ、例年は2部に当たる部分はないので、
その点で今年が特別だったとも言える……言い訳ですスミマセン。
後者については、まあ要するにAKBだったりももクロだったり、
例えば今回の定期のタイミングで言えば妖怪ウォッチだったり、という選曲ですね。
これについては、多少時代劇の項目で語ったことと重複するのですが、
そういうプログラムって、割とどこでもやってるのですよ。
例えば元祖、あそこは毎年衣装から振り付けまでハイレベルな演出をしていると聞きます。
近隣で言えば、賀茂吹やMKUなんかは、
ステージに団員や関係者の子どもさんを乗せて、踊りやキッズチアを取り入れるという演出を見せてくれます。
ウィンドって、年間通して比較的年配のお客さんが多いんですよね。
団としても、あんまり「子供も楽しめる」というコンセプトを前面に押し出してるわけでもないですし。
(もちろん、地域の依頼演奏なんかでは、5曲中1~2曲程度は子どもでも楽しめる曲を入れるようにはしてますし、ないがしろにしてるわけでは決してないです)
そういうスタンスの違いというか、まあ住み分けというか、
これまでもそうでしたし、今後もあまりそれに迎合するつもりは今のところないです。
何より、おれがAKBだったりももクロだったり、EXILEだったりという
所謂「最近のJ-POP」に対してあまりいい感情を持ってないから避けてると言うのもあります。
前任の企画担当者については、ジャニーズの某グループの大ファンということで
時折そういった曲が選ばれることがありましたが、
AKBやEXILE系統が選ばれたことはついぞありませんでした。
ウィンドはむしろここ数年で言うと、
「なごり雪」「春よ、来い」「ビューティフルネーム」「恋のバカンス」
みたいな懐メロの志向性が強いです。
最近の曲でいっても、
「ありがとう(いきものがかりのやつね)」「花は咲く」みたいな大正義NHK系や、
「涙そうそう」「Butterfly」のような、キャピキャピしてない曲ばかりです。
あ、でもなんだかんだでアニメ、特撮系は毎年何かしらやってますね。
ここ何年かで言うと、
「ようかい体操」「キョウリュウジャー」「ウィーアー」「夢をかなえてドラえもん」あたりか。
そういえば、この春から夏前にかけての本番でプリキュアの曲をやろうと思って、
身近なプリキュア視聴者である弟(重度のオタク。アイカツ、艦これ、ラブライブあたりが特に好きなのか?)に実は初めてメールして意見を求めたところ、
オタク心を刺激してしまったようで、色々とアツく指南してくれました。
弟の趣味に対して普段「このオタク野郎が」みたいな反応をするおれからある日突然、
「プリキュアの曲やろうと思うんじゃけど、最新のはまだ楽譜出とらん。
こないだ放送終ったシリーズのでも子どもは喜んでくれるだろうか」
みたいなメールが届いた彼の心中が
「やっと兄貴に認めてもらえた」なのか
「てめーは所詮オタクに頭下げないと何も分からない醜いブタ野郎だから仕方ない教えてやる」なのかは分かりませんが、
何らかのポイントで彼の琴線に触れたらしく、
twitterでつぶやくわ、オカンやアネゴに「見てくれ、ヤツからこんなメールがきた」と触れ回るわ、
とにかく何やら興奮していました。
■「まさか『風の島』が生で聴けるとは…次は是非『風と炎と…』を!」
このコメントの主は恐らく、ウィンドの定期直後にブログで感想を書いてくださった方なのですが、
そちらを見ると、どうも『風の島』に思い入れがあるようで、
随分とまあマニアックというか、なんだか自分と同じ方向性の人種かなと思ったりで
勝手に親近感を感じてたりしております。
記事を見ると、どうやらDuskが終わってすぐ帰ったようで、残念。
元祖と開催日がずれたことが幸いしたのでしょうが、
機会がありましたらまた是非お越しくださいませ。
で、風の島の作曲者による『風と炎と…』ですが、
委嘱元がこれを演奏する前に急逝されたということで、そのままお蔵入りになってしまったようです。
委嘱元がどこだったのかも、今となってはわかりませんし、出版も恐らく絶望でしょう。
管理人も非常に残念に思ってます。
ということで、定期の話は以上でおしまい。
なんとか企画としてスタートした2014年度を無事に終えることができました。
1年やって思ったのですが、
企画って存外に色々な仕事してたんだなぁと思いました。
恐らくほとんどの団員の目に触れる仕事は、「選曲。演奏会ごとのプログラム作成」
くらいのもんじゃないかなぁと思うのですが、
裏で実に様々なことをこなしていたことを初めて知りました。
地域の演奏会すべて作成したプログラム案をコンマスと団長に提出し、認可をもらう。
酒まつりや定期といった大きな演奏会では、それに加えて文章化した企画書を作成する。
プログラムの曲の参考音源を準備したり紹介したりする。
演奏会ごとに指揮者と司会進行者を選定し、司会原稿を作成する。
新譜の購入。新たに購入した楽譜の場合はそれらのコピーや製本。
ひがしひろしま音楽祭や酒まつり、寺西音楽会、定期あたりの演奏会では、提出しなければいけない資料があり、それの作成。
酒まつりや定期、空港まつり等、外部の方が司会の場合は、事前に打ち合わせしないとだし、
定期では司会者に加えて撮影スタッフ、舞台業者、ステマネと、実に様々な人と事前に打ち合わせしたり必要な書類を作ったり。
その他にも細々した仕事あったりで、まだ慣れてない身ではとてもじゃないけど休日は潰れまくり。
「給料でるわけじゃないんじゃけ、あんま根詰めすぎんさんな」と言われたこともありました。
無給どころか、自腹切ってやってる仕事だってあります。(フルスコア製本の際のノリとか。でもそんなとこまで一々請求できないし…泣)
それでも楽しいと思えるのはただ一点、
「ある程度自分のやりたいようにプログラムを組めるメリットがある」ことに尽きます。
吹奏楽やってる人間にとって、これがどれほどの特典かは説明の必要もありますまい。
もちろん独りよがりにならないように自制はしてるし、
おれが全部の曲知ってるわけじゃないから、「この曲どう?」って紹介してくれたらありがたく大いに参考にさせてもらうし、
そのあたりのケジメはつけてます。
でもこの「ある程度自分のカラーを出したプログラムが作れる」というメリットがなくなれば、
おれはすぐ企画辞めます。てくらいおれの中では美味しい特典なんです。
これがあるから、休日が潰れても自腹切っても色々悩んでも頑張れるのです。
先日、ウィンドのとある団員から、
「今年の酒まつりコンサート実行委員長に立候補したい」という意見を受けました。
それまでそんな役職なかったもんだから、
「実行委員長とは具体的にどういったことをするつもりで?」
と聞くと、
「ぶっちゃけ、企画に参入させろ」
まあ、気持ちはわからなくはないです。
この人が映画大好きで古今東西多くの映画を見てることも知ってますし、
「映画音楽をただの吹奏楽曲として捉えて欲しくない」というのもマニア的に全うな意見です。
おれだってネタに困ったらこの人に意見を聞いてみようという考えも大いにありました。
でも、要するに酒まつり期間だけ企画に入れろって話だったので却下しました。
年間予算がある以上、他の演奏会のプログラムとも何曲かはリンクさせて選曲しないといけないし、
だとするならば、去年で言えば『Sea Hawk』系統の曲ばかりを取り上げるわけにもいかない。
酒まつり単体だけで見ても、洋画、邦画、さらにその中でも様々な年代、ジャンル、
あるいは実写かアニメか、といった多面的な観点からバランスよくプログラミングするのが理想ですし、
ガッツリコテコテの曲もあれば、スナック感覚で楽しく聴ける曲もないといけません。
映画音楽だからと派手なものばかりじゃ疲れるから、しっとり系も必要。
先述したように、おれが全て曲知ってるわけじゃないから、
どんどん曲の紹介はしてほしいし、それをそのまま組み込むことだってあります。
だからそのときだけ企画に入れろというのは無理だけど、
そういった面で是非協力してくださいとは言ったんですけどねぇ。。。
「今度時間のあるときに話したい」だって。何なんでしょうねぇ。
少し乱暴な言い方をすると、
「他の仕事はまっぴらゴメンだけど、特定の演奏会の選曲だけさせてくれ」
ってことですよ。おれからすればすごく虫の良すぎる要求なんですよね。
先述したように、他のしんどい仕事を頑張れる大きなファクターだけ奪っていく格好になるわけですから。
美味しいとこどりもいいトコです。
で、坊主憎けりゃなんとやらですが、頼み方もそうですね。
そりゃあ向こうの方が年上だしウィンド歴も長いけど、
今の企画長は畏れ多くもボクなわけです。
学生と教師みたいな立場ならともかく、
一応社会人同士な以上、ああいう言い方をされてはこちらもいい返事はしたくなくなります。
彼が年齢の割にイマイチ信頼されてない理由がこの一言見てもわかる気がします。
底の浅さが窺い知れますよね。
自分で言うのも何ですが、相手の出方で大分態度が変わるおれに対して、非常にまずい言い方したなと感じます。
ともあれ、来期も企画として勉強、精進しますので、
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
なるべく良心的なプログラムを心がけます。
―――――――――――――――――――――――――――――
そして定期の翌週は、アネゴの結婚式がありました。
ついに来たかー。
姉弟3人いるけど、全般にあんまり色恋沙汰には縁がないのか興味がないのかな親不孝ブラザーズだったので、
1人でも無事にこの日を迎えられただけでも良しとしませんか?
とりあえず披露宴が終わって帰宅後、弟と2人で両親に、
「最後の結婚式参列、お疲れ様でしたーー」
と明るく労をねぎらっておきました。
親は「弟(前述のオタク)は諦めたからアンタ頼むで」とプレッシャーかけて応戦してましたけど。
なんだよー。ちょっと前まではおれに
「アンタは結婚しそうにない(できそうにない、ではなく)と思う」
なんてあっけらかんと話してたのにさ。
ところで今まで結婚式には5回出席してきたわけですが、
2親等レベルの身内の結婚式は初めてだったので、
今回はまた違った心の準備が必要でした。
とにかくあんま目立つ行動、ふざけた行動は控えなければと自分に言い聞かせて、
正月に言い渡されてた中座の手引きを無難に済ませて、
あとはまぁ軽く写真でも撮っといてやるかー。
なんて考えてたら前夜にいきなり
「中座の時に司会の人からマイク渡されるけぇなんか喋って」と宣告されてしまったのです。
で、ウィンドの人ならばよく御存じだとは思いますが、
おちゃらけてもいい場面ならともかく、おれに真面目な場で人前で喋れと言うのは
それこそ大事故に繋がりかねない暴挙なワケですよ。
ウィンドでおれがヘタレ、残念な感じな扱いを受けているのは、
おれが思うにひとえにJungleが有能過ぎるせいで、
その割をモロに食っているからなのじゃないかと思ってるのですが、
こと喋りに関してだけはぐうの音もでないほどにダメダメなので、
その夜は頭の中でどんなことを喋ろうかあれこれ言葉を巡らせてました。
そして当日。
2人のこれからを暗示させるような(笑)ぐずついた空模様。なんちゃって。
勘弁してくれ。
これまで何度か呼んでいただいた結婚式の経験はやっぱり貴重でした。
もしこれが初めてとか2回目とかだったなら、
きっと浮き足立って色々気遣いができない部分が出てきてたんだろうなぁと思います。
まあ、今回ちゃんとできてたかどうかも怪しいもんですが。
とりあえず一番心がけたことは、「とにかく写真を撮りまくる」こと。
まあ結婚式における新郎新婦の兄弟の役割としては定番ですね。
式場には当然プロのカメラマンもいますし、
何よりおれにカメラの心得なんて微塵もないですが、
プロ相手だと少々硬くなってしまいがちでも、そうでない人間相手ならより自然な姿でポーズを決めてくれることもあるはず。
あとは、カメラマンがいない場面での写真撮ったりとかね。
午前9時半、招待客が続々と集まってきました。
受付付近で張り込みを続け、アネゴサイドの招待客をバシャバシャ撮っていきます。
営業スマイルで近づき、同僚をパシャ、友人をパシャ、輝きを放つ上司をパシャ。
披露宴中は、両親がビールを持ってテーブルを回るタイミングと少しずらして回ってました。
カメラを構えると皆さんホントにノリがよくて大助かりでした。
ちなみに一番ノリがよかったのは上司の方が集うテーブル。
すげぇな大進。
結果的に、この「所構わず誰彼かまわず」の理念の基で撮影された多くの写真については
後日アネゴから感謝されたので一安心です。
感謝のしるしに、借金少し負けてください。
でも結局最後までフラッシュたくかどうか迷いっぱなしでした。
たいたりたかなかったり。
問題の中座ですが、
一応、考えてたんですよ。どんなこと話すか。
でも、司会者からのフラれ方が「思ってたんとちがーう」だったため、
その瞬間に全部飛んでしまい、咄嗟にアドリブで乗り切るハメに。
アドリブが決定した途端、なんかもう真面目な挨拶とかどうでもよくなってしまい、
姉曰く「二次会のノリ」な砕けたトークをしてしまったんですねー。
やっちまったなぁ!
なんとか笑いは取れてたので、おれ的には満足です。
ああ、新郎の家族席見るのが怖い。。。
ところで今までウィンド関係者の結婚式には3回招待されたのですが、
恥ずかしいことに毎回泣くハメになってたんです。
なのできっと今回も泣くんだろーなあと思ってたんですが、
自分が思ってたよりもワンランク上の泣きっぷりだったらしく、
クライマックス、新郎新婦が両家の両親の前に立ちなんやかんややってるとき、
アネゴの職場の方が集うテーブルから主役に向かう視線の途中にちょうど新婦家族席があったという不運。
アネゴは後日会社でおれの泣きっぷりについての話を聞いたようで、
それらの話は全て余すところなくおれのもとに辿り着いたのでした。あー恥ずかしや情けなや。
披露宴自体は、とてもいい式でした。
贔屓目ではなく、何度か流れるムービーの完成度、満足度は
今までおれが見てきた中でも最高だったと思います。
笑いもあり、驚きもあり、むず痒いような恥ずかしさもあり、
そして思わずウルッときてしまうものもあり、
「やべー準備全然してない」とか「ホンマに間に合わんかもしれん」とか地獄のミサワみたいなこと言っときながら、
なんだよ、ちゃんとマトモな式になってんじゃないかよー。
ちょっと感動しちゃったじゃねーかよ。
先日無事に引越しも終わったようで、
今は、落ち着いたら遊びに行くのを楽しみにしているところです。
「アンタが結婚したくなるよーな幸せな姿を見せてやるけぇ楽しみにしとけ」
なんて憎いメッセージをくれましたが、
先ほど弟のtwitterで、早速姉から愚痴が炸裂してるらしい情報を入手。
ホントマジでいい加減にしてくれよもー。
離婚なんてしたら祝儀倍にして返してもらうからなー。
♪ #38: おさらばだ / 槇原敬之
今更な話題ですが、自分でチェックするようになって初めて年賀状のくじが当たりました。
モチロン一番下の、下2ケタ(確率2/100)のやつですがね。
今度切手シート貰いに行かねば。
ちなみに送り主はsekishさん。ありがとう!
こっちに帰省してるときにはだいたい連絡くれますが、
忙しいのに来てもらってばかりでは悪いし、ラーメン食べまくりたいので今年はなんとしても福岡に行きたいものです。
sekishさんで思い出しましたが、
最近マッキーがニューアルバムをリリースしたようです。
13曲入ってますね、いつもより2曲くらい多いね。
ツアーやるっていうCMとか流れてたから新しいアルバム出るのかとは思ってたけど。
今度チェックしなくては。
ついでにアーティストの話題をもう一つ。
今年いっぱいでPE'Zが解散するみたいです。わーショック。
高校のときに薦められて一気に好きになり、
当時某ピアノ教室が主催したクラブクアトロで演奏できるオーディションに、
高校の器楽部の有志5人で即席コピーバンド「P」(←「ペジ」。もちろん「PE'Z(ペズ)」のモジリですが、「ページ」を意味する「P」の上にスタッカートをつけてムリヤリ読ませた)を組んで乗り込んだ際も、
演奏したのは「Akatsuki」でした。
サビは今でも暗譜で吹けます。
当然結果は大惨敗でしたが、この先一生縁のないであろう経験はいい思い出になってます。
4年前のRYTHEMのときもそうでしたけど、
好きなアーティストの解散というのは悲しいものですね。
(まあRYTHEMに関してはあの路線のままあれ以上続けてたら逆に嫌いになった可能性高そうですが……)
ちなみに村下孝蔵さんに至っては、亡くなった当時既に聴いていましたが、
まだ自分から積極的に聴いていたわけではなかったのと、
その事実を後から知った&まだ小さかったのでそれがどういうことかイマイチ実感できなかったんですかね。
岡崎律子さんも、大学に入ってから好きになったので、亡くなって5年経ってたのでね。
―――――――――――――――――――――――――
さあ、定期演奏会まであと半月です。
今年は例年より1~2週間早いです。
会場となるホールの予約が取れなかった関係でこうなったのですが、
3月1日って曜日関係なく高校の卒業式じゃないですか。
それと見事にカチ合ってしまいまして。
団にも何人か高校で教えてる先生がいますし、
そういった団員や近隣の高校生が少しでも演奏会に出られる&聴きに来られる可能性を上げるため
例年より遅い時間帯での演奏会になります。
・例年とタイミングの違う週での開催
・例年より遅い時間帯での開催
・高校の卒業式
もう集客数がガタ落ちする材料しかないのですが、
こればっかりは地道に宣伝活動を続けていくしか道はありません。
団の広報からも、SNSで宣伝してくれと言われてますので、
ワタクシもここで宣伝します。
今もうみんなFacebookやっちゃってますから、
不特定多数の人がネットで情報得られる数少ないブログ組の生き残りとして、
しっかりお伝えしますよ!
少なくとも「東広島ウィンド」で検索してヒットするブログのヌシの中に、団員おれしかいないからね。
例年同様、チラシやポスターで公表されてる曲目以外はチョメチョメで許してね。
(今年は団のHPからアンコールを除いた全曲目が見れるようになってるんだけど、
他の団の演奏会聴きに行くときに仮にそんなのがあっても、ワクワク感が薄れるので個人的には見ないし、ということでこちらでも全公開はしません。
オマケに曲名間違ってるのあるし。もうちょっと責任もって仕事してもらいたいものです。)
■ 東広島ウィンドアンサンブル第25回定期演奏会 ■
○日時 : 3月1日 (日)
○場所 : サタケメモリアルホール (広島大学敷地内)
○開場 : 15:30
○開演 : 16:00
☆入場無料☆
■ 演奏曲目 ■
~第1部~
♪ ザ・×××××× (最近「流星ワゴン」がブームですね。CMでなんでマッキーの「素直」が流れてるのかわかりませんが。クレジットされてないし。)
♪ ××××リ×・コラール (???「やーい。お前ん家 おっ化けやーしき~」)
♪ ×の島 ―吹奏楽×××××曲 (15年前になぜか課題曲になり損ねた幻の曲。今はもう星になってしまった人の作品です。大好きな曲です。)
♪ ミレニアム・カノン (指揮が加藤さんになってから、今までのウィンドではやらなかった毛色の曲を演奏する機会が増えました。)
~第2部~ 【指揮者・加藤和也氏によるアルトサキソフォン・コンチェルト】
♪ アルト・サキソフォンと吹奏楽のための協奏曲「たそがれの夢」 (委嘱ではないですが、日本初演です。無料で聴けるのは絶対美味しいです。)
♪ ×y ×a×××i×× ×××n×× (1曲だけじゃやっぱ物足りないっすよね~)
~第3部~
♪ ××ラ××の到× (地味に昔から演奏したかったアレンジ。ソロないので気が楽です。)
♪ 虹×××× (いつもは楽器紹介枠ですが、今年はホルンだけにスポットを当てます。)
♪ ××劇えきす××× (2年前の民謡のときよりは若干やりやすかったですが、やっぱり絵柄が変わらないと演出も難しいです。)
♪ スカイ・ハイ (最近「プ女子」が流行っておりますが(いい加減「○○女子」ってのもウンザリしてきたな)、上辺だけじゃない根っからの元祖プオタには懐かしの曲です。)
~アンコール~
・・・・は果たしてあるのか??乞うご期待
皆様お誘いあわせの上、おヒマでしたらお越しください。
よろしくです。
今更な話題ですが、自分でチェックするようになって初めて年賀状のくじが当たりました。
モチロン一番下の、下2ケタ(確率2/100)のやつですがね。
今度切手シート貰いに行かねば。
ちなみに送り主はsekishさん。ありがとう!
こっちに帰省してるときにはだいたい連絡くれますが、
忙しいのに来てもらってばかりでは悪いし、ラーメン食べまくりたいので今年はなんとしても福岡に行きたいものです。
sekishさんで思い出しましたが、
最近マッキーがニューアルバムをリリースしたようです。
13曲入ってますね、いつもより2曲くらい多いね。
ツアーやるっていうCMとか流れてたから新しいアルバム出るのかとは思ってたけど。
今度チェックしなくては。
ついでにアーティストの話題をもう一つ。
今年いっぱいでPE'Zが解散するみたいです。わーショック。
高校のときに薦められて一気に好きになり、
当時某ピアノ教室が主催したクラブクアトロで演奏できるオーディションに、
高校の器楽部の有志5人で即席コピーバンド「P」(←「ペジ」。もちろん「PE'Z(ペズ)」のモジリですが、「ページ」を意味する「P」の上にスタッカートをつけてムリヤリ読ませた)を組んで乗り込んだ際も、
演奏したのは「Akatsuki」でした。
サビは今でも暗譜で吹けます。
当然結果は大惨敗でしたが、この先一生縁のないであろう経験はいい思い出になってます。
4年前のRYTHEMのときもそうでしたけど、
好きなアーティストの解散というのは悲しいものですね。
(まあRYTHEMに関してはあの路線のままあれ以上続けてたら逆に嫌いになった可能性高そうですが……)
ちなみに村下孝蔵さんに至っては、亡くなった当時既に聴いていましたが、
まだ自分から積極的に聴いていたわけではなかったのと、
その事実を後から知った&まだ小さかったのでそれがどういうことかイマイチ実感できなかったんですかね。
岡崎律子さんも、大学に入ってから好きになったので、亡くなって5年経ってたのでね。
―――――――――――――――――――――――――
さあ、定期演奏会まであと半月です。
今年は例年より1~2週間早いです。
会場となるホールの予約が取れなかった関係でこうなったのですが、
3月1日って曜日関係なく高校の卒業式じゃないですか。
それと見事にカチ合ってしまいまして。
団にも何人か高校で教えてる先生がいますし、
そういった団員や近隣の高校生が少しでも演奏会に出られる&聴きに来られる可能性を上げるため
例年より遅い時間帯での演奏会になります。
・例年とタイミングの違う週での開催
・例年より遅い時間帯での開催
・高校の卒業式
もう集客数がガタ落ちする材料しかないのですが、
こればっかりは地道に宣伝活動を続けていくしか道はありません。
団の広報からも、SNSで宣伝してくれと言われてますので、
ワタクシもここで宣伝します。
今もうみんなFacebookやっちゃってますから、
不特定多数の人がネットで情報得られる数少ないブログ組の生き残りとして、
しっかりお伝えしますよ!
少なくとも「東広島ウィンド」で検索してヒットするブログのヌシの中に、団員おれしかいないからね。
例年同様、チラシやポスターで公表されてる曲目以外はチョメチョメで許してね。
(今年は団のHPからアンコールを除いた全曲目が見れるようになってるんだけど、
他の団の演奏会聴きに行くときに仮にそんなのがあっても、ワクワク感が薄れるので個人的には見ないし、ということでこちらでも全公開はしません。
オマケに曲名間違ってるのあるし。もうちょっと責任もって仕事してもらいたいものです。)
■ 東広島ウィンドアンサンブル第25回定期演奏会 ■
○日時 : 3月1日 (日)
○場所 : サタケメモリアルホール (広島大学敷地内)
○開場 : 15:30
○開演 : 16:00
☆入場無料☆
■ 演奏曲目 ■
~第1部~
♪ ザ・×××××× (最近「流星ワゴン」がブームですね。CMでなんでマッキーの「素直」が流れてるのかわかりませんが。クレジットされてないし。)
♪ ××××リ×・コラール (???「やーい。お前ん家 おっ化けやーしき~」)
♪ ×の島 ―吹奏楽×××××曲 (15年前になぜか課題曲になり損ねた幻の曲。今はもう星になってしまった人の作品です。大好きな曲です。)
♪ ミレニアム・カノン (指揮が加藤さんになってから、今までのウィンドではやらなかった毛色の曲を演奏する機会が増えました。)
~第2部~ 【指揮者・加藤和也氏によるアルトサキソフォン・コンチェルト】
♪ アルト・サキソフォンと吹奏楽のための協奏曲「たそがれの夢」 (委嘱ではないですが、日本初演です。無料で聴けるのは絶対美味しいです。)
♪ ×y ×a×××i×× ×××n×× (1曲だけじゃやっぱ物足りないっすよね~)
~第3部~
♪ ××ラ××の到× (地味に昔から演奏したかったアレンジ。ソロないので気が楽です。)
♪ 虹×××× (いつもは楽器紹介枠ですが、今年はホルンだけにスポットを当てます。)
♪ ××劇えきす××× (2年前の民謡のときよりは若干やりやすかったですが、やっぱり絵柄が変わらないと演出も難しいです。)
♪ スカイ・ハイ (最近「プ女子」が流行っておりますが(いい加減「○○女子」ってのもウンザリしてきたな)、上辺だけじゃない根っからの元祖プオタには懐かしの曲です。)
~アンコール~
・・・・は果たしてあるのか??乞うご期待
皆様お誘いあわせの上、おヒマでしたらお越しください。
よろしくです。
♪ #37: よぞらのうた / アクアマリン
昨日は久しぶりにオフの日曜日だというのに、朝から最悪の気分でした。
後藤氏のニュースに非常に心がざわついてばかりです。
東日本大震災のときと似たような心中です。
正直な話、狂信的で理屈が通じる相手でないだけに、
こういう結末は避けられないかもしれないとは感じていましたが、
いざ本当にこういった事態になってしまうと、本当にやりきれない思いでいっぱいです。
というか、実は水面下で何か話が進んでいるのでは?という希望も捨てきれずにいたのですが。
「ああいう状況なのはわかっていて行くなんて自業自得だ!」
なんて声高に叫んでいる人も世の中にはいるのでしょうが、
ジャーナリストとして動いてくれる人がいるからこそ
僕らはそこで何が起きているかを一端でも知ることができ、
問題意識を持つことができ、平和な今の日本に感謝できるのです。
シリア国内でもヨルダン国内でも、みんな口を揃えて失意の声を漏らしていたことからも
彼が現地でどのような活動をしてきたのかが窺い知れるというものです。
もちろん僕は湯川氏とも後藤氏とも知り合いでもなんでもないですし、
即ちニュースで報じられていることからしか事態を推し量ることはできないですが、
後藤氏がああいった結末になってしまったことは非常に理解できません。
いよいよISに対して強い憤りが爆発しそうです。
この事態が終結を迎えた暁には、ISの連中を一人残らず同じ目に遭わせてやりたい。。。
そんな短絡的、感情的な考えしか出てこない自分の未熟さが情けないです。
残忍な結果と、そこから生まれる憎悪よりも、
後藤氏の紡いできた言葉や使命感に目を向けようと言われてるけど、
今のおれには無理。そこまで人間ができてません。
広島で生まれた人間としては、戦争になってしまうことには非常に胸中複雑なのですが……
ともあれ、湯川氏と後藤氏のご冥福をお祈りします。
願わくば、禍々しいあの1分の動画でなく、
彼が紛争地域で活動していた姿を映した映像が
全世界の人々に届き、いつまでもみんなの心に残り続けてほしいものです。
――――――――――――――――――――――――
さあ、頑張って気を取り直しましょう。
2015年度課題曲のフルスコア集とCDが日曜日に無事に届きました。
巨大掲示板では
「今年もつまらないな」とか
「全部ハズレ」とか
まあ毎年毎年飽きもせずにおんなじことばっかり吹いて回ってる連中がいますが、
あそこは基本的に「変わった曲、小難しい曲を評価する俺カッケー」とか思っちゃってる人間の吹き溜まりなんで、
言ってることの是非はどうあれ無視するのが吉です。
あんなところ覗いても何も生まれません。
ということで僕の全体の印象ですが、
ここ数年の水準から俯瞰すると、まあ横ばいといったところですかね。
でも、少なくとも去年よりは全然いいと思います。
マーチは去年のⅣよりはいずれもいいと思うし、
委嘱枠の曲も、祈りの旅はさすがに超えないけど、ここ10年の委嘱曲の中では個人的に一番好きです。
それでは、まだ5回ずつくらいしか聴いてないですが、偉そうにファーストインプレをば。。。
Ⅰ: 天空の旅 ―吹奏楽のための譚詩― (石原勇太郎)
前回記事で、「スウェアリンジェンっぽい」と書きました。
そして、そう感じる要因の一つに、「3+3+2」のリズムパターンにある、とも。
試聴の時は聴けなかった1分以降に「タタッタタタッタ」のリズムパターンも登場して、
いよいよスウェアリンジェンぽさが濃厚です。
『アヴェンテュラ』とか『誇りと祝典』とかに出てくるヤツね。
断っておきますが、決してこの曲をパクリだとか、貶めているとかいうわけではありません。
余談ですが、俺が特定の作曲家に初めて興味持ったのがスウェアリンジェンだったんです。
中学校の時に、最初期の作品集を借りて来たんですよね。
「中学生がやる曲しかない」なんてのたまう人もいますが、
そういう頭でっかちな人は、C.T.スミスとかだけ聴いて、
(高尚かもしれないけど)狭い世界で過ごしてればいいと思うんです。
ちなみにスウェアリンジェンの曲で一番好きなのは、『1730年冬: 川の旅』です。
『栄光の全てに』とか『狂詩曲ノヴェナ』あたりもいいですね。
さて、スウェアリンジェンぽいと散々言ってますが、
先日シモフリさんと話した際に、彼は「コープランドっぽい」と述べておりました。
かなーり乱暴にこれらをまとめますと、つまりは「アメリカっぽい」となるのでしょうか。
補足しますと、「ひと昔前のアメリカの作曲家の作風っぽい」かな。
この曲聴いて、ちょっと80年代の課題曲の匂いがするなと感じたんですよね。
『インヴェンション』とか『シンフォニエッタ』とか、あのあたり。
俺が昔、初めてインヴェンション聴いたときに、何故だか「アメリカっぽい」と感じたんですよ。漠然とですけど。
テンポが速くなってからの部分が特にね。
中間部に向かって落ち着いていくちょっと前に訪れるヤマの部分で、
後ろでシロホンとハイウッドが細かく動き回ってるんですけど、
それ聴いたとき、初めてスウェアリンジェンの曲聴いた記憶がフラッシュバックしたんですよ。
なんだかわかりづらい話になってきました。
これ以上書くと余計こんがらがりそうなので、
アメリカっぽく昔の課題曲っぽくもあるという話はここまで。
非常に躍動感のあるリズムパートに反して、
旋律は、オブリガード含めて全体にスラー中心の大きなフレーズという対比構造。
練習番号Eのコラールの変容という部分がこの曲の一番のヤマとなるフレーズでしょうか。
壮大さを感じさせてくれます。これは好きです。
ここでボンゴが出てくるけど、こういう毛色の曲では比較的珍しい使い方のように感じます。
中間部はソロが繋いでいくような構造の祈りのフレーズ。
フルート結構音域低いなぁ。これは周りが相当気遣わないといけなさそう。
でもこの中間部の旋律始め雰囲気は結構好きです。
あと弦バスに目立つ箇所がちょこちょこあって、しかもちゃんと必然性のある目立ち方なのが嬉しい。
これは絶対代用とかせずになんとか弦バスオンリーで聴かせたいですね。
そして練習番号I、中間部のヤマの部分。
話蒸し返すようで悪いのですが、
ここはスウェアリンジェンの『マジェスティア』の中間部が頭をよぎりました。
全編渡ってアメリカチックです。
後半、もっとなにか「さすが朝日賞!」といった展開を見せてくれればよかったんだけど、
ほとんど展開らしい展開がなく、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
曲のラスト、冒頭のファンファーレのフレーズを低音から繋いでいく部分でも
もう少し何かあると印象がよかったかなぁ。
ただ並列的に音域をあげているだけなので、
基本的に疾走感のある曲の最後で若干冗長な印象を受けてしまったのが残念。
ラッパ的には、結構激しい跳躍が多くて嫌らしいです。
しかも跳躍して上がる前の低い音が跳ねて詰まった後の16分音符という(「タッタ↓ター↑」の形)パターンが多くて、
吹く前から、指揮者につつかれまくるポイントなのが確定的です。
朝日作曲賞受賞という冠がついてるとどうしても小粒な印象は否めないけど、
試聴の段階で感じていた不安は結構消えました。
朝日賞でない入選作として選ばれていたら、より水準の出来だと感じていただろうなと思います。
個人的には上記のとおり80年代課題曲の匂いがしてちょっと嬉しい。
生まれてないけど懐かしい、みたいな。
でもやっぱりエッセイ読んでから聴くと、曲の雰囲気にどこか違和感を感じるんですよね。
快速部はちょっとイメージと違うかなぁと。
Ⅱ: マーチ「春の道を歩こう」 (佐藤邦宏)
うーーーん。。。
試聴できるあたりまでは普通の課題曲マーチながらも割と嫌いじゃなかったんですけども。
Trio以降が、なんというかスッキリしないなぁ。
空気がフワフワしてる、終止はしてるんだけど向かうところが安定しないような。
やや投げやりに曲が進んでいくようでやるせない。
ブリッジも、ありがちなパターンをパッチワークしたようで一貫性が見えません。
極め付きはラスト。
それまでの展開からすると明らかに唐突な印象。
別にそれ以前の部分で印象的に呈示されたわけでもないフレーズが
それまでの流れをぶった切って現われ、そのままなし崩し的に終結へと向かうのですが、
なんか消化不良といった感じで、言ってしまえば勿体ないんですよねぇ。
冒頭微妙だけど最後はすごいいい終り方する曲と
冒頭すごいいい始まり方だけど最後微妙な終り方する曲だと、
前者のほうが得てして印象はだいぶいいものです。
こうしてみると前半がかなり良作に思えます。
なんとも勿体ない。。。
Ⅲ: 秘儀Ⅲ ―旋回舞踊のためのヘテロフォニー (西村朗)
なんか久しぶりに市音のバリバリ音のバストロ聴いた気がする。
2004年の参考音源とかすげぇバリバリいってましたよね。
でも当時バリバリ言わせてた篠崎さん今もういないのね。。。
ということで、今年の委嘱枠なワケですが、
西村さん、一切手加減ナシです。容赦ナシ。
3拍子ですが、いわゆる「in one」の拍感で進み、
アクセントが1拍目にきたり2拍目にきたりするので
慣れるまでは拍子感を捉えにくく感じるかもしれません。
瞬間瞬間でそのときどこが主旋律に該当するのかという概念がなく
あるパートの奏しているフレーズの隙間を縫うように別のパートがフーガ的に登場し、
それらが立体的に複雑な階層構造を構築していきます。
特筆すべきは、委嘱枠の曲は総じてパーカスがヒマなことが多いのですが、
この曲は忙しいです。
オスティナートとまでは言いませんが、冒頭から基本的に出ずっぱりです。
そしてなんと言ってもティンパニ。
中盤過ぎたあたりからとんでもないことになってます。
ファイブリングスを髣髴とさせる乱れ打ち気味の楽譜です。
課題曲としての教育的配慮を考えたときにどうなのよ、というようなヒマな譜面よりはいいでしょうが、
これはこれでなかなかえげつないです。
課題曲という枠組みを超えて、非常に芸術的価値が高そうな曲で、
スコアの読みごたえもあります。読めば読むほど…なスルメ風味です。
ちなみにうちの指揮者はこの曲に興味津々でした。
強いて不安な要素を挙げるならば、ちゃんと鳴るのかなぁと。
音がぶつかるってことは、半音階がわんさか出てくるわけで、
普段吹きなれてるB-durとかの聴こえ方とあからさまに剥離した音になってしまうとやっぱり効果薄いですし。
あと、楽器始めたばっかりの中学生とかに吹かせるのは
難易度とは違う問題でやっぱりちょっと酷というか、怖さがありますね。
なんというか感覚がきっちり備わる前にこんな曲延々練習させて大丈夫かなぁと。
あー……そういえば問題のピッチの違うチャイニーズゴング2つ。
何かで代用できるのかと思いましたが、これは完全に無理ですね。
ライナーノーツの特記事項で、叩いた後に音程が上がるものと下がるものを1つずつ用意するように指示があり、
曲中で使用される部分でも、かなり目立つ形で印象的に使われてます。
調べたら1つ6000~8000円くらいで購入できるようなので、
よっぽどの団体を除けばこの曲のために買える範囲の値段なのかなという気もします。
無駄にしないためにも、この曲やったら今度はトゥーランドットやるのは既定路線ですかね。。。
Ⅳ: マーチ「プロヴァンスの風」 (田坂直樹)
「スペイン→プロヴァンス→スペイン」と吹く風の旅。
試聴の段階で前半のスペイン調の箇所は概ね聴けました。
久しぶりに課題曲に登場した短調のマーチにワクワクしながらも、
割と作曲者が表現しやすく、かつそれが聴き手にも伝わりやすい「スペインぽさ」に対し、
Trioからの「プロヴァンスぽさ」はどう表現するんだろう、なんて気になってました。
聴いてみましたが、なんかそれっぽく聴こえます。おお~!
や、具体的に「こういう和声進行がプロヴァンスを想起させる要因だ」なんてのはないんですが。
推測するに、旋律の特色とかではなく、
この曲のTrioって所謂マーチらしいリズムがほぼないも同然で、
それが全体を横方向への大きなフレーズ感の中に取り込んでしまうファクターになっていると思うのです。
(例を挙げると、97年の方の『ライジング・サン』のTrioの前半が近いかな)
個人的なイメージで恐縮なのですが、
僕の中でのプロヴァンス……というか地中海沿岸の南欧に対するイメージって「バカンス」なんですよ。
日本みたいなジメッとしてうだるような暑さの夏ではなく、
あくまでドライでカラッとした地中海沿岸特有の夏の訪れ。
夏を待ち侘びた人々は気心知れた家族や友人と一斉にリゾートへ繰り出す。
立ち並ぶ家々の真っ白な壁(これはアドリア海沿岸か)がよく映える抜けるような青空と陽光。
その中にあって人は、何かに追われるようにセコセコ働き詰めるなんて罪悪だと言わんばかりに
只管のんびりと体を休め、世間の喧噪から隔離された空間を満喫する――。
見ようによっては偏見なのですが、これらは全てプラス感情のイメージです。
僕の中の憧れを投影していると言ってもいいかもしれません。
こういったイメージそのままに
細々しいリズムがバックに流れることもなく、
のびやかなハーモニーとその上で歌われる旋律が
南欧らしい安寧でのどかな温かみを感じさせてくれるのかなと。
課題曲マーチ定番のピッコロソロも、
極力16分音符を使わず、軽やかになりすぎずという気の遣いようが見えて、
同じような他のマーチとしっかり差別化できてます。
で、ブリッジ。ここはスペインですね。
のどかな風景が突如一変。
「トレロカモミロ」の前奏を髣髴とさせる3連符ファンファーレです。
ブリッジ後のTrio再現部はリズミックですが、
これはもうスペインに向けて帰っていると解釈すればいいでしょう。
再現部後半から、スネアが『ブルースカイ』や『エンターテインメント・マーチ』でも出てきた
裏拍でロールするパターンのリズムになってますが、
これはあんまり流行らないほうがスネア奏者的によいのかな。難しいよ。
そして最後は冒頭のテーマを再現して歯切れよく終わります。
第1テーマの旋律が、音符が詰まってるところと空いてるところが極端なので
縦の線揃えるのになかなか厄介な匂いがします。
でも、近年のアマチュア作のマーチの中ではかなり好きな部類です。
ところで、今年はどの曲も結構跳躍が激しい気がするんですが。
『トランペットが一番苦手としていることは「跳躍」』とプロのラッパ奏者も認めてるほどなので(『オーケストラ楽器別人間学』参照)、
ラッパ奏者の皆さん、今年は例年より特訓の夏になりそうですね。
Ⅴ: 暁闇の宴 (朴守賢)
やっぱりこの手の曲は、実際にスコア見ながら聴くに限ります。
試聴の段階では暗闇を手探りで歩くような感覚で聴いていたのに、
スコア見ながらだと楽器同士の絡みの妙や、瞬間瞬間で湧き起ったり消えたりするダイナミクスの波や音楽的ゆらぎ、
そういった情報が少しずつでも入ってくるので
途端に視界が開けてきて、曲の全体像も靄がかかっていながらもうっすら見えてきます。
単刀直入に言って、僕この曲結構好きですし、音楽的内容もとても優れた作品だと思います。
それでいて、課題曲Ⅴとしてはかなりとっつきやすい部類なのではないでしょうか。
難易度もそこまで高いわけではないように思いますし、曲想も理解しやすいでしょう。
総合的に見て課題曲としてかなり理想的な曲だと思っています。
僕的には、練習番号Eからすごく楽しくなってきました。
Iからが特にいいですね。夢想してるようなちょっと不思議な雰囲気が何とも言えず、
本来の意味でエクスタシー状態になれるような錯覚を受けます。
最終盤に現れる、井澗昌樹もビックリの荒ぶるチューブラーベルは見もの(聴きもの?)
さすがにこういう曲は数回見ただけではまだまだ語れません。
時間をかけてしっかり楽しもうと思います。
ところでライナーノーツにもありましたが、
フェルマータの三角バージョンみたいなのと四角バージョンみたいなの。
一般的な半円のフェルマータもちゃんと出てきますが、
これら3つはどうやって使い分ければいいんだろ。
不勉強で恐縮です。
昨日は久しぶりにオフの日曜日だというのに、朝から最悪の気分でした。
後藤氏のニュースに非常に心がざわついてばかりです。
東日本大震災のときと似たような心中です。
正直な話、狂信的で理屈が通じる相手でないだけに、
こういう結末は避けられないかもしれないとは感じていましたが、
いざ本当にこういった事態になってしまうと、本当にやりきれない思いでいっぱいです。
というか、実は水面下で何か話が進んでいるのでは?という希望も捨てきれずにいたのですが。
「ああいう状況なのはわかっていて行くなんて自業自得だ!」
なんて声高に叫んでいる人も世の中にはいるのでしょうが、
ジャーナリストとして動いてくれる人がいるからこそ
僕らはそこで何が起きているかを一端でも知ることができ、
問題意識を持つことができ、平和な今の日本に感謝できるのです。
シリア国内でもヨルダン国内でも、みんな口を揃えて失意の声を漏らしていたことからも
彼が現地でどのような活動をしてきたのかが窺い知れるというものです。
もちろん僕は湯川氏とも後藤氏とも知り合いでもなんでもないですし、
即ちニュースで報じられていることからしか事態を推し量ることはできないですが、
後藤氏がああいった結末になってしまったことは非常に理解できません。
いよいよISに対して強い憤りが爆発しそうです。
この事態が終結を迎えた暁には、ISの連中を一人残らず同じ目に遭わせてやりたい。。。
そんな短絡的、感情的な考えしか出てこない自分の未熟さが情けないです。
残忍な結果と、そこから生まれる憎悪よりも、
後藤氏の紡いできた言葉や使命感に目を向けようと言われてるけど、
今のおれには無理。そこまで人間ができてません。
広島で生まれた人間としては、戦争になってしまうことには非常に胸中複雑なのですが……
ともあれ、湯川氏と後藤氏のご冥福をお祈りします。
願わくば、禍々しいあの1分の動画でなく、
彼が紛争地域で活動していた姿を映した映像が
全世界の人々に届き、いつまでもみんなの心に残り続けてほしいものです。
――――――――――――――――――――――――
さあ、頑張って気を取り直しましょう。
2015年度課題曲のフルスコア集とCDが日曜日に無事に届きました。
巨大掲示板では
「今年もつまらないな」とか
「全部ハズレ」とか
まあ毎年毎年飽きもせずにおんなじことばっかり吹いて回ってる連中がいますが、
あそこは基本的に「変わった曲、小難しい曲を評価する俺カッケー」とか思っちゃってる人間の吹き溜まりなんで、
言ってることの是非はどうあれ無視するのが吉です。
あんなところ覗いても何も生まれません。
ということで僕の全体の印象ですが、
ここ数年の水準から俯瞰すると、まあ横ばいといったところですかね。
でも、少なくとも去年よりは全然いいと思います。
マーチは去年のⅣよりはいずれもいいと思うし、
委嘱枠の曲も、祈りの旅はさすがに超えないけど、ここ10年の委嘱曲の中では個人的に一番好きです。
それでは、まだ5回ずつくらいしか聴いてないですが、偉そうにファーストインプレをば。。。
Ⅰ: 天空の旅 ―吹奏楽のための譚詩― (石原勇太郎)
前回記事で、「スウェアリンジェンっぽい」と書きました。
そして、そう感じる要因の一つに、「3+3+2」のリズムパターンにある、とも。
試聴の時は聴けなかった1分以降に「タタッタタタッタ」のリズムパターンも登場して、
いよいよスウェアリンジェンぽさが濃厚です。
『アヴェンテュラ』とか『誇りと祝典』とかに出てくるヤツね。
断っておきますが、決してこの曲をパクリだとか、貶めているとかいうわけではありません。
余談ですが、俺が特定の作曲家に初めて興味持ったのがスウェアリンジェンだったんです。
中学校の時に、最初期の作品集を借りて来たんですよね。
「中学生がやる曲しかない」なんてのたまう人もいますが、
そういう頭でっかちな人は、C.T.スミスとかだけ聴いて、
(高尚かもしれないけど)狭い世界で過ごしてればいいと思うんです。
ちなみにスウェアリンジェンの曲で一番好きなのは、『1730年冬: 川の旅』です。
『栄光の全てに』とか『狂詩曲ノヴェナ』あたりもいいですね。
さて、スウェアリンジェンぽいと散々言ってますが、
先日シモフリさんと話した際に、彼は「コープランドっぽい」と述べておりました。
かなーり乱暴にこれらをまとめますと、つまりは「アメリカっぽい」となるのでしょうか。
補足しますと、「ひと昔前のアメリカの作曲家の作風っぽい」かな。
この曲聴いて、ちょっと80年代の課題曲の匂いがするなと感じたんですよね。
『インヴェンション』とか『シンフォニエッタ』とか、あのあたり。
俺が昔、初めてインヴェンション聴いたときに、何故だか「アメリカっぽい」と感じたんですよ。漠然とですけど。
テンポが速くなってからの部分が特にね。
中間部に向かって落ち着いていくちょっと前に訪れるヤマの部分で、
後ろでシロホンとハイウッドが細かく動き回ってるんですけど、
それ聴いたとき、初めてスウェアリンジェンの曲聴いた記憶がフラッシュバックしたんですよ。
なんだかわかりづらい話になってきました。
これ以上書くと余計こんがらがりそうなので、
アメリカっぽく昔の課題曲っぽくもあるという話はここまで。
非常に躍動感のあるリズムパートに反して、
旋律は、オブリガード含めて全体にスラー中心の大きなフレーズという対比構造。
練習番号Eのコラールの変容という部分がこの曲の一番のヤマとなるフレーズでしょうか。
壮大さを感じさせてくれます。これは好きです。
ここでボンゴが出てくるけど、こういう毛色の曲では比較的珍しい使い方のように感じます。
中間部はソロが繋いでいくような構造の祈りのフレーズ。
フルート結構音域低いなぁ。これは周りが相当気遣わないといけなさそう。
でもこの中間部の旋律始め雰囲気は結構好きです。
あと弦バスに目立つ箇所がちょこちょこあって、しかもちゃんと必然性のある目立ち方なのが嬉しい。
これは絶対代用とかせずになんとか弦バスオンリーで聴かせたいですね。
そして練習番号I、中間部のヤマの部分。
話蒸し返すようで悪いのですが、
ここはスウェアリンジェンの『マジェスティア』の中間部が頭をよぎりました。
全編渡ってアメリカチックです。
後半、もっとなにか「さすが朝日賞!」といった展開を見せてくれればよかったんだけど、
ほとんど展開らしい展開がなく、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
曲のラスト、冒頭のファンファーレのフレーズを低音から繋いでいく部分でも
もう少し何かあると印象がよかったかなぁ。
ただ並列的に音域をあげているだけなので、
基本的に疾走感のある曲の最後で若干冗長な印象を受けてしまったのが残念。
ラッパ的には、結構激しい跳躍が多くて嫌らしいです。
しかも跳躍して上がる前の低い音が跳ねて詰まった後の16分音符という(「タッタ↓ター↑」の形)パターンが多くて、
吹く前から、指揮者につつかれまくるポイントなのが確定的です。
朝日作曲賞受賞という冠がついてるとどうしても小粒な印象は否めないけど、
試聴の段階で感じていた不安は結構消えました。
朝日賞でない入選作として選ばれていたら、より水準の出来だと感じていただろうなと思います。
個人的には上記のとおり80年代課題曲の匂いがしてちょっと嬉しい。
生まれてないけど懐かしい、みたいな。
でもやっぱりエッセイ読んでから聴くと、曲の雰囲気にどこか違和感を感じるんですよね。
快速部はちょっとイメージと違うかなぁと。
Ⅱ: マーチ「春の道を歩こう」 (佐藤邦宏)
うーーーん。。。
試聴できるあたりまでは普通の課題曲マーチながらも割と嫌いじゃなかったんですけども。
Trio以降が、なんというかスッキリしないなぁ。
空気がフワフワしてる、終止はしてるんだけど向かうところが安定しないような。
やや投げやりに曲が進んでいくようでやるせない。
ブリッジも、ありがちなパターンをパッチワークしたようで一貫性が見えません。
極め付きはラスト。
それまでの展開からすると明らかに唐突な印象。
別にそれ以前の部分で印象的に呈示されたわけでもないフレーズが
それまでの流れをぶった切って現われ、そのままなし崩し的に終結へと向かうのですが、
なんか消化不良といった感じで、言ってしまえば勿体ないんですよねぇ。
冒頭微妙だけど最後はすごいいい終り方する曲と
冒頭すごいいい始まり方だけど最後微妙な終り方する曲だと、
前者のほうが得てして印象はだいぶいいものです。
こうしてみると前半がかなり良作に思えます。
なんとも勿体ない。。。
Ⅲ: 秘儀Ⅲ ―旋回舞踊のためのヘテロフォニー (西村朗)
なんか久しぶりに市音のバリバリ音のバストロ聴いた気がする。
2004年の参考音源とかすげぇバリバリいってましたよね。
でも当時バリバリ言わせてた篠崎さん今もういないのね。。。
ということで、今年の委嘱枠なワケですが、
西村さん、一切手加減ナシです。容赦ナシ。
3拍子ですが、いわゆる「in one」の拍感で進み、
アクセントが1拍目にきたり2拍目にきたりするので
慣れるまでは拍子感を捉えにくく感じるかもしれません。
瞬間瞬間でそのときどこが主旋律に該当するのかという概念がなく
あるパートの奏しているフレーズの隙間を縫うように別のパートがフーガ的に登場し、
それらが立体的に複雑な階層構造を構築していきます。
特筆すべきは、委嘱枠の曲は総じてパーカスがヒマなことが多いのですが、
この曲は忙しいです。
オスティナートとまでは言いませんが、冒頭から基本的に出ずっぱりです。
そしてなんと言ってもティンパニ。
中盤過ぎたあたりからとんでもないことになってます。
ファイブリングスを髣髴とさせる乱れ打ち気味の楽譜です。
課題曲としての教育的配慮を考えたときにどうなのよ、というようなヒマな譜面よりはいいでしょうが、
これはこれでなかなかえげつないです。
課題曲という枠組みを超えて、非常に芸術的価値が高そうな曲で、
スコアの読みごたえもあります。読めば読むほど…なスルメ風味です。
ちなみにうちの指揮者はこの曲に興味津々でした。
強いて不安な要素を挙げるならば、ちゃんと鳴るのかなぁと。
音がぶつかるってことは、半音階がわんさか出てくるわけで、
普段吹きなれてるB-durとかの聴こえ方とあからさまに剥離した音になってしまうとやっぱり効果薄いですし。
あと、楽器始めたばっかりの中学生とかに吹かせるのは
難易度とは違う問題でやっぱりちょっと酷というか、怖さがありますね。
なんというか感覚がきっちり備わる前にこんな曲延々練習させて大丈夫かなぁと。
あー……そういえば問題のピッチの違うチャイニーズゴング2つ。
何かで代用できるのかと思いましたが、これは完全に無理ですね。
ライナーノーツの特記事項で、叩いた後に音程が上がるものと下がるものを1つずつ用意するように指示があり、
曲中で使用される部分でも、かなり目立つ形で印象的に使われてます。
調べたら1つ6000~8000円くらいで購入できるようなので、
よっぽどの団体を除けばこの曲のために買える範囲の値段なのかなという気もします。
無駄にしないためにも、この曲やったら今度はトゥーランドットやるのは既定路線ですかね。。。
Ⅳ: マーチ「プロヴァンスの風」 (田坂直樹)
「スペイン→プロヴァンス→スペイン」と吹く風の旅。
試聴の段階で前半のスペイン調の箇所は概ね聴けました。
久しぶりに課題曲に登場した短調のマーチにワクワクしながらも、
割と作曲者が表現しやすく、かつそれが聴き手にも伝わりやすい「スペインぽさ」に対し、
Trioからの「プロヴァンスぽさ」はどう表現するんだろう、なんて気になってました。
聴いてみましたが、なんかそれっぽく聴こえます。おお~!
や、具体的に「こういう和声進行がプロヴァンスを想起させる要因だ」なんてのはないんですが。
推測するに、旋律の特色とかではなく、
この曲のTrioって所謂マーチらしいリズムがほぼないも同然で、
それが全体を横方向への大きなフレーズ感の中に取り込んでしまうファクターになっていると思うのです。
(例を挙げると、97年の方の『ライジング・サン』のTrioの前半が近いかな)
個人的なイメージで恐縮なのですが、
僕の中でのプロヴァンス……というか地中海沿岸の南欧に対するイメージって「バカンス」なんですよ。
日本みたいなジメッとしてうだるような暑さの夏ではなく、
あくまでドライでカラッとした地中海沿岸特有の夏の訪れ。
夏を待ち侘びた人々は気心知れた家族や友人と一斉にリゾートへ繰り出す。
立ち並ぶ家々の真っ白な壁(これはアドリア海沿岸か)がよく映える抜けるような青空と陽光。
その中にあって人は、何かに追われるようにセコセコ働き詰めるなんて罪悪だと言わんばかりに
只管のんびりと体を休め、世間の喧噪から隔離された空間を満喫する――。
見ようによっては偏見なのですが、これらは全てプラス感情のイメージです。
僕の中の憧れを投影していると言ってもいいかもしれません。
こういったイメージそのままに
細々しいリズムがバックに流れることもなく、
のびやかなハーモニーとその上で歌われる旋律が
南欧らしい安寧でのどかな温かみを感じさせてくれるのかなと。
課題曲マーチ定番のピッコロソロも、
極力16分音符を使わず、軽やかになりすぎずという気の遣いようが見えて、
同じような他のマーチとしっかり差別化できてます。
で、ブリッジ。ここはスペインですね。
のどかな風景が突如一変。
「トレロカモミロ」の前奏を髣髴とさせる3連符ファンファーレです。
ブリッジ後のTrio再現部はリズミックですが、
これはもうスペインに向けて帰っていると解釈すればいいでしょう。
再現部後半から、スネアが『ブルースカイ』や『エンターテインメント・マーチ』でも出てきた
裏拍でロールするパターンのリズムになってますが、
これはあんまり流行らないほうがスネア奏者的によいのかな。難しいよ。
そして最後は冒頭のテーマを再現して歯切れよく終わります。
第1テーマの旋律が、音符が詰まってるところと空いてるところが極端なので
縦の線揃えるのになかなか厄介な匂いがします。
でも、近年のアマチュア作のマーチの中ではかなり好きな部類です。
ところで、今年はどの曲も結構跳躍が激しい気がするんですが。
『トランペットが一番苦手としていることは「跳躍」』とプロのラッパ奏者も認めてるほどなので(『オーケストラ楽器別人間学』参照)、
ラッパ奏者の皆さん、今年は例年より特訓の夏になりそうですね。
Ⅴ: 暁闇の宴 (朴守賢)
やっぱりこの手の曲は、実際にスコア見ながら聴くに限ります。
試聴の段階では暗闇を手探りで歩くような感覚で聴いていたのに、
スコア見ながらだと楽器同士の絡みの妙や、瞬間瞬間で湧き起ったり消えたりするダイナミクスの波や音楽的ゆらぎ、
そういった情報が少しずつでも入ってくるので
途端に視界が開けてきて、曲の全体像も靄がかかっていながらもうっすら見えてきます。
単刀直入に言って、僕この曲結構好きですし、音楽的内容もとても優れた作品だと思います。
それでいて、課題曲Ⅴとしてはかなりとっつきやすい部類なのではないでしょうか。
難易度もそこまで高いわけではないように思いますし、曲想も理解しやすいでしょう。
総合的に見て課題曲としてかなり理想的な曲だと思っています。
僕的には、練習番号Eからすごく楽しくなってきました。
Iからが特にいいですね。夢想してるようなちょっと不思議な雰囲気が何とも言えず、
本来の意味でエクスタシー状態になれるような錯覚を受けます。
最終盤に現れる、井澗昌樹もビックリの荒ぶるチューブラーベルは見もの(聴きもの?)
さすがにこういう曲は数回見ただけではまだまだ語れません。
時間をかけてしっかり楽しもうと思います。
ところでライナーノーツにもありましたが、
フェルマータの三角バージョンみたいなのと四角バージョンみたいなの。
一般的な半円のフェルマータもちゃんと出てきますが、
これら3つはどうやって使い分ければいいんだろ。
不勉強で恐縮です。
♪ #36: パラボラ / PARQUETS
一昨日新年一発目のウィンドの練習、そして運営委員会がありました。
運営委員会が始まるまでの間、木管5重奏が再来週の本番に向けて練習してたんですが、
トッキュウジャーの曲のサビが「ニャホニャホタマクロー」に聞こえてしょうがなかったなー。
さて、明けまして10日立ちますがおめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末に帰省した際に、3月に結婚式を控えるアネゴから
「アンタら2人(おれと弟)にはお色直しの中座で姉を手引きする役割を与えよう」
と仰せつかりました。
どれどれと披露宴のタイムテーブル的な紙を見せてもらうと、
中座の部分に相当するメモの中に、
「中座は弟2人(ザキヤマ似・細身)」と書かれてました。
どうも式場の人との打ち合わせの際に義兄が
「上の弟がメッチャザキヤマに似てるんですよ~」と言っていたらしく、
それで何故か目印として書き留められてしまったようです。
この遠慮の無さが既に現れてるというのは喜ばしいことなんですがね。
それにしても、大学のころからザキヤマに似てると言われ続けてきたわけで、
最初はそうか~?と思いながら聞き流してたのですが、
バイト先のラーメン屋で客の大学生グループにわざわざ呼び止められて
「スイマセン、ザキヤマに似てるって言われませんか?」
今の会社に入っても、(ウザさ含めて)ザキヤマと形容され、
見積もりについていった際に一度だけ面識のあったとある工務店の人からは
「おっ、来たね~ザキヤマさん」
ここまでされると実はホントに似てるのでは?なんて気にさせられます。
ちなみに他に似てると言われたのは、
バズライトイヤー、ウザイオレンジ、デッカチャン、諸見里、ドム……(他多数)
おれが芸人気質でよかったとつくづく思います。
―――――――――――――――――――――――
さて、その結婚式が行われる日ですが、
東広島ウィンド第25回定期演奏会の行われる日曜の次の土曜なのです。
例年練習が休みになりやすい定期翌週の土曜日、
しかも今年は開催が早い(例年より次に向けて急ぐ必要が少ない)、
さらにこの日はとある団員の結婚式も行われるため、
9割方練習は休みになるだろうと思っていたのですが、
運営委員会で休みにせず練習日になることが決まってしまいました。
これによって、毎年定期終了後第一発目の練習日恒例になっている課題曲の初見大会に出られないことが確定。
すげー悔しい。
しかも年によっては、その日1回吹いただけで「この曲はもうしない」みたいな曲も出てくることがあるので
その翌週に行くと、もうマーチ2曲に絞っちゃってるなんて光景も……
運営委員会で「課題曲はⅤを買うかどうか」みたいな議論になり、
紆余曲折の末、結局今年は買わない方向になったのですが、
さらに、「15年度は非マーチ(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)が4分半、マーチ(Ⅱ、Ⅳ)が3分と3分半」という情報だけで、
マーチのどちらか(しかもⅣよりⅡ)に話が進んでいったのが、課題曲マニアとしては、なんだかなぁという感じ。
誤解を恐れずに言えば、「この人らマジか…」と。
どこまで本気なのかわからないですけどね。
「課題曲Ⅲは特殊打楽器の準備が難しいからやめよう」とかならわかりますけどね。
2008年からもう100回以上言ってる気がしますが、
こういう考えのもとで曲を選ぼうとする人が続出するから、
現行の「マーチ非マーチ混合制」はさっさとやめてほしいと思ってるんですよね。
グチを続けても仕方ないので、
ついこないだから連盟のHPで始まった冒頭1分試聴を聴いてのファーストインプレッションをば。
Ⅰ: 天空の旅 ~吹奏楽のための譚詩~
ベルトーンからの、ホルン、次いでペットによるファンファーレで始まる。
これが非常に短くて、余計な要素を極力そぎ落とした簡素さ。
M-1と同じで、ツカミは極力短く、すぐに本題に入るというのは大事かと。
テンポが速くなった主部ですが、ビックリするくらい想像通りでした。
や、もちろん旋律については想像しようがないのですが、
リズムパターンというか、バックに流れる空気というか。
要するに、4拍子を「3+3+2」に分けたビートですね。
このビート感は、疾走感を感じさせる効果があり、
天空を風になって駆け巡る、あるいは広い広い大海原へ旅立つ、といったイメージを
聴き手に容易に抱かせられるように思います。
そのせいか、テンポが速くなってからの部分は
このリズムパターンを多用したことで知られるスウェアリンジェンの作風を想起させます。
ただ、朝日賞受賞曲ということを考えると、冒頭1分時点でのインパクトはとても弱い。
小粒な印象を受けます。
Ⅱ: マーチ「春の道を歩こう」
「THE 課題曲マーチ」です。それ以上でもそれ以下でもなしといったところ。
ところどころお洒落な響きが聴こえるのがとても爽やかです。
進行上違和感を感じるような部分はなく、優等生的、無難な曲想で
演奏時間が一番短いことを踏まえても、一番演奏されるんじゃないかなーという予想。
個人的にはアクのなさ=個性のなさになってしまわないかが心配。
1分以降にこの曲の持つ独自性が見えればガラッと印象は変わるだろうが、
面白くないと言えば面白くないかなという印象。
曲がではなく、こういう課題曲でコンクールに臨むという姿勢がね。
Ⅲ: 秘儀Ⅲ ~旋回舞踊のためのヘテロフォニー~
いや、こういう気持ち悪いの大好き。
フワフワとして落ち着かない浮遊感や、
どこか逼迫しているかのように焦りを感じさせる音の重なり。
受け付けない人はずっと気持ち悪いだけのままで終わりそうだし、
曲として形になるまでは精神的に苦行のような練習、合奏を強いられそうですが、
「秘儀」の雰囲気はこれ以上ないというほど出ていると思います。
見えますよ、グルグル回って踊る舞人の姿が。
エキゾチック、あるいは民俗的な課題曲は過去にもいくつか見られますが、
宗教的な匂いを前面に押し出したような課題曲は過去に例がないので、
非常に楽しみです。
……まあ、事前に秘儀Ⅰと秘儀Ⅱを聴いてたので、おおよそ予想の範囲内の曲調でしたが。
余談ですが、参考演奏があまり上手く聴こえないんですが……
Ⅳ: マーチ「プロヴァンスの風」
いいねー。スペイン風行進曲。
アマチュア作品と侮ってましたが、単純に好みです。
「会報すいそうがく」の作曲者エッセイによれば、
「スペインから出発して、Trioでプロヴァンスへ、そして最後は再びスペインへ帰っていく」というイメージだそうで、
スペイン→南仏→スペインを吹く風の旅です。
スペイン風マーチといえば、90年課題曲の「カタロニアの栄光」が有名です。
あちらは間宮氏独特の異国的な響きで以て、「西欧的とも思えるし、若干中東っぽい匂いも感じさせる」
ま、要は日本からは離れたどこか辺境の異国を思わせる曲だったわけで、
ミクソリディア旋法という教会旋法を用いて書かれているので、そういった印象になっているのですが、
こちらのマーチは、ガッツリカルメンチックなスペインぽさです。
旋法的に特に変わったことはしてないはずですが(耳コピでちょっとだけ弾いてみました)
すごくと独自性が見えます。構成は今のところ普通の課題曲マーチですが。
オーケストレーションも厚く書かれてるようですが、
演奏効果がどれほどのものなのかはややキニナルポイントではありますね。
何はともあれ、珍しく期待を持たせる課題曲マーチが来たかなという印象。
余談ですが、作曲者の田坂氏、おれの2歳上で修道大学で学指揮やってたということは、
修道大学へ進んだ中学時代の吹奏楽部同期のI君は、
彼を知っているということでしょうか?
気になるので今度聞いてみよう。
Ⅴ: 暁闇の宴
タイトルがそのままの意味であれば、
課題曲Ⅲと題材が若干被っちゃってる気もするのですが、
ムードはしっかり出てると思います。これは今年も元祖はこれ選びそうだなぁ。
この手の曲をあーだこーだ言うのは苦手なので曲についてはノーコメント。
例年に比べれば、ややとっつきやすくて難易度も少し低めなのではないかなと思うのですが。
一昨日新年一発目のウィンドの練習、そして運営委員会がありました。
運営委員会が始まるまでの間、木管5重奏が再来週の本番に向けて練習してたんですが、
トッキュウジャーの曲のサビが「ニャホニャホタマクロー」に聞こえてしょうがなかったなー。
さて、明けまして10日立ちますがおめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末に帰省した際に、3月に結婚式を控えるアネゴから
「アンタら2人(おれと弟)にはお色直しの中座で姉を手引きする役割を与えよう」
と仰せつかりました。
どれどれと披露宴のタイムテーブル的な紙を見せてもらうと、
中座の部分に相当するメモの中に、
「中座は弟2人(ザキヤマ似・細身)」と書かれてました。
どうも式場の人との打ち合わせの際に義兄が
「上の弟がメッチャザキヤマに似てるんですよ~」と言っていたらしく、
それで何故か目印として書き留められてしまったようです。
この遠慮の無さが既に現れてるというのは喜ばしいことなんですがね。
それにしても、大学のころからザキヤマに似てると言われ続けてきたわけで、
最初はそうか~?と思いながら聞き流してたのですが、
バイト先のラーメン屋で客の大学生グループにわざわざ呼び止められて
「スイマセン、ザキヤマに似てるって言われませんか?」
今の会社に入っても、(ウザさ含めて)ザキヤマと形容され、
見積もりについていった際に一度だけ面識のあったとある工務店の人からは
「おっ、来たね~ザキヤマさん」
ここまでされると実はホントに似てるのでは?なんて気にさせられます。
ちなみに他に似てると言われたのは、
バズライトイヤー、ウザイオレンジ、デッカチャン、諸見里、ドム……(他多数)
おれが芸人気質でよかったとつくづく思います。
―――――――――――――――――――――――
さて、その結婚式が行われる日ですが、
東広島ウィンド第25回定期演奏会の行われる日曜の次の土曜なのです。
例年練習が休みになりやすい定期翌週の土曜日、
しかも今年は開催が早い(例年より次に向けて急ぐ必要が少ない)、
さらにこの日はとある団員の結婚式も行われるため、
9割方練習は休みになるだろうと思っていたのですが、
運営委員会で休みにせず練習日になることが決まってしまいました。
これによって、毎年定期終了後第一発目の練習日恒例になっている課題曲の初見大会に出られないことが確定。
すげー悔しい。
しかも年によっては、その日1回吹いただけで「この曲はもうしない」みたいな曲も出てくることがあるので
その翌週に行くと、もうマーチ2曲に絞っちゃってるなんて光景も……
運営委員会で「課題曲はⅤを買うかどうか」みたいな議論になり、
紆余曲折の末、結局今年は買わない方向になったのですが、
さらに、「15年度は非マーチ(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)が4分半、マーチ(Ⅱ、Ⅳ)が3分と3分半」という情報だけで、
マーチのどちらか(しかもⅣよりⅡ)に話が進んでいったのが、課題曲マニアとしては、なんだかなぁという感じ。
誤解を恐れずに言えば、「この人らマジか…」と。
どこまで本気なのかわからないですけどね。
「課題曲Ⅲは特殊打楽器の準備が難しいからやめよう」とかならわかりますけどね。
2008年からもう100回以上言ってる気がしますが、
こういう考えのもとで曲を選ぼうとする人が続出するから、
現行の「マーチ非マーチ混合制」はさっさとやめてほしいと思ってるんですよね。
グチを続けても仕方ないので、
ついこないだから連盟のHPで始まった冒頭1分試聴を聴いてのファーストインプレッションをば。
Ⅰ: 天空の旅 ~吹奏楽のための譚詩~
ベルトーンからの、ホルン、次いでペットによるファンファーレで始まる。
これが非常に短くて、余計な要素を極力そぎ落とした簡素さ。
M-1と同じで、ツカミは極力短く、すぐに本題に入るというのは大事かと。
テンポが速くなった主部ですが、ビックリするくらい想像通りでした。
や、もちろん旋律については想像しようがないのですが、
リズムパターンというか、バックに流れる空気というか。
要するに、4拍子を「3+3+2」に分けたビートですね。
このビート感は、疾走感を感じさせる効果があり、
天空を風になって駆け巡る、あるいは広い広い大海原へ旅立つ、といったイメージを
聴き手に容易に抱かせられるように思います。
そのせいか、テンポが速くなってからの部分は
このリズムパターンを多用したことで知られるスウェアリンジェンの作風を想起させます。
ただ、朝日賞受賞曲ということを考えると、冒頭1分時点でのインパクトはとても弱い。
小粒な印象を受けます。
Ⅱ: マーチ「春の道を歩こう」
「THE 課題曲マーチ」です。それ以上でもそれ以下でもなしといったところ。
ところどころお洒落な響きが聴こえるのがとても爽やかです。
進行上違和感を感じるような部分はなく、優等生的、無難な曲想で
演奏時間が一番短いことを踏まえても、一番演奏されるんじゃないかなーという予想。
個人的にはアクのなさ=個性のなさになってしまわないかが心配。
1分以降にこの曲の持つ独自性が見えればガラッと印象は変わるだろうが、
面白くないと言えば面白くないかなという印象。
曲がではなく、こういう課題曲でコンクールに臨むという姿勢がね。
Ⅲ: 秘儀Ⅲ ~旋回舞踊のためのヘテロフォニー~
いや、こういう気持ち悪いの大好き。
フワフワとして落ち着かない浮遊感や、
どこか逼迫しているかのように焦りを感じさせる音の重なり。
受け付けない人はずっと気持ち悪いだけのままで終わりそうだし、
曲として形になるまでは精神的に苦行のような練習、合奏を強いられそうですが、
「秘儀」の雰囲気はこれ以上ないというほど出ていると思います。
見えますよ、グルグル回って踊る舞人の姿が。
エキゾチック、あるいは民俗的な課題曲は過去にもいくつか見られますが、
宗教的な匂いを前面に押し出したような課題曲は過去に例がないので、
非常に楽しみです。
……まあ、事前に秘儀Ⅰと秘儀Ⅱを聴いてたので、おおよそ予想の範囲内の曲調でしたが。
余談ですが、参考演奏があまり上手く聴こえないんですが……
Ⅳ: マーチ「プロヴァンスの風」
いいねー。スペイン風行進曲。
アマチュア作品と侮ってましたが、単純に好みです。
「会報すいそうがく」の作曲者エッセイによれば、
「スペインから出発して、Trioでプロヴァンスへ、そして最後は再びスペインへ帰っていく」というイメージだそうで、
スペイン→南仏→スペインを吹く風の旅です。
スペイン風マーチといえば、90年課題曲の「カタロニアの栄光」が有名です。
あちらは間宮氏独特の異国的な響きで以て、「西欧的とも思えるし、若干中東っぽい匂いも感じさせる」
ま、要は日本からは離れたどこか辺境の異国を思わせる曲だったわけで、
ミクソリディア旋法という教会旋法を用いて書かれているので、そういった印象になっているのですが、
こちらのマーチは、ガッツリカルメンチックなスペインぽさです。
旋法的に特に変わったことはしてないはずですが(耳コピでちょっとだけ弾いてみました)
すごくと独自性が見えます。構成は今のところ普通の課題曲マーチですが。
オーケストレーションも厚く書かれてるようですが、
演奏効果がどれほどのものなのかはややキニナルポイントではありますね。
何はともあれ、珍しく期待を持たせる課題曲マーチが来たかなという印象。
余談ですが、作曲者の田坂氏、おれの2歳上で修道大学で学指揮やってたということは、
修道大学へ進んだ中学時代の吹奏楽部同期のI君は、
彼を知っているということでしょうか?
気になるので今度聞いてみよう。
Ⅴ: 暁闇の宴
タイトルがそのままの意味であれば、
課題曲Ⅲと題材が若干被っちゃってる気もするのですが、
ムードはしっかり出てると思います。これは今年も元祖はこれ選びそうだなぁ。
この手の曲をあーだこーだ言うのは苦手なので曲についてはノーコメント。
例年に比べれば、ややとっつきやすくて難易度も少し低めなのではないかなと思うのですが。
カウンター
プロフィール
HN:
根魚
年齢:
35
性別:
男性
誕生日:
1989/09/16
職業:
臨時職員
趣味:
作曲・編曲、釣り、ラーメン屋巡り
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