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酒都西条の地で、吹奏楽と作曲・編曲(……と、ちょこっと仕事)に勤しむラッパ吹き根魚のブログ
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♪ #37: よぞらのうた / アクアマリン

昨日は久しぶりにオフの日曜日だというのに、朝から最悪の気分でした。
後藤氏のニュースに非常に心がざわついてばかりです。
東日本大震災のときと似たような心中です。
正直な話、狂信的で理屈が通じる相手でないだけに、
こういう結末は避けられないかもしれないとは感じていましたが、
いざ本当にこういった事態になってしまうと、本当にやりきれない思いでいっぱいです。
というか、実は水面下で何か話が進んでいるのでは?という希望も捨てきれずにいたのですが。

「ああいう状況なのはわかっていて行くなんて自業自得だ!」
なんて声高に叫んでいる人も世の中にはいるのでしょうが、
ジャーナリストとして動いてくれる人がいるからこそ
僕らはそこで何が起きているかを一端でも知ることができ、
問題意識を持つことができ、平和な今の日本に感謝できるのです。
シリア国内でもヨルダン国内でも、みんな口を揃えて失意の声を漏らしていたことからも
彼が現地でどのような活動をしてきたのかが窺い知れるというものです。

もちろん僕は湯川氏とも後藤氏とも知り合いでもなんでもないですし、
即ちニュースで報じられていることからしか事態を推し量ることはできないですが、
後藤氏がああいった結末になってしまったことは非常に理解できません。
いよいよISに対して強い憤りが爆発しそうです。
この事態が終結を迎えた暁には、ISの連中を一人残らず同じ目に遭わせてやりたい。。。

そんな短絡的、感情的な考えしか出てこない自分の未熟さが情けないです。
残忍な結果と、そこから生まれる憎悪よりも、
後藤氏の紡いできた言葉や使命感に目を向けようと言われてるけど、
今のおれには無理。そこまで人間ができてません。

広島で生まれた人間としては、戦争になってしまうことには非常に胸中複雑なのですが……

ともあれ、湯川氏と後藤氏のご冥福をお祈りします。

願わくば、禍々しいあの1分の動画でなく、
彼が紛争地域で活動していた姿を映した映像が
全世界の人々に届き、いつまでもみんなの心に残り続けてほしいものです。



――――――――――――――――――――――――


さあ、頑張って気を取り直しましょう。


2015年度課題曲のフルスコア集とCDが日曜日に無事に届きました。

巨大掲示板では
「今年もつまらないな」とか
「全部ハズレ」とか
まあ毎年毎年飽きもせずにおんなじことばっかり吹いて回ってる連中がいますが、
あそこは基本的に「変わった曲、小難しい曲を評価する俺カッケー」とか思っちゃってる人間の吹き溜まりなんで、
言ってることの是非はどうあれ無視するのが吉です。
あんなところ覗いても何も生まれません。

ということで僕の全体の印象ですが、
ここ数年の水準から俯瞰すると、まあ横ばいといったところですかね。
でも、少なくとも去年よりは全然いいと思います。
マーチは去年のⅣよりはいずれもいいと思うし、
委嘱枠の曲も、祈りの旅はさすがに超えないけど、ここ10年の委嘱曲の中では個人的に一番好きです。


それでは、まだ5回ずつくらいしか聴いてないですが、偉そうにファーストインプレをば。。。




Ⅰ: 天空の旅 ―吹奏楽のための譚詩― (石原勇太郎)


前回記事で、「スウェアリンジェンっぽい」と書きました。
そして、そう感じる要因の一つに、「3+3+2」のリズムパターンにある、とも。
試聴の時は聴けなかった1分以降に「タタッタタタッタ」のリズムパターンも登場して、
いよいよスウェアリンジェンぽさが濃厚です。
『アヴェンテュラ』とか『誇りと祝典』とかに出てくるヤツね。

断っておきますが、決してこの曲をパクリだとか、貶めているとかいうわけではありません。
余談ですが、俺が特定の作曲家に初めて興味持ったのがスウェアリンジェンだったんです。
中学校の時に、最初期の作品集を借りて来たんですよね。
「中学生がやる曲しかない」なんてのたまう人もいますが、
そういう頭でっかちな人は、C.T.スミスとかだけ聴いて、
(高尚かもしれないけど)狭い世界で過ごしてればいいと思うんです。
ちなみにスウェアリンジェンの曲で一番好きなのは、『1730年冬: 川の旅』です。
『栄光の全てに』とか『狂詩曲ノヴェナ』あたりもいいですね。

さて、スウェアリンジェンぽいと散々言ってますが、
先日シモフリさんと話した際に、彼は「コープランドっぽい」と述べておりました。
かなーり乱暴にこれらをまとめますと、つまりは「アメリカっぽい」となるのでしょうか。
補足しますと、「ひと昔前のアメリカの作曲家の作風っぽい」かな。

この曲聴いて、ちょっと80年代の課題曲の匂いがするなと感じたんですよね。
『インヴェンション』とか『シンフォニエッタ』とか、あのあたり。
俺が昔、初めてインヴェンション聴いたときに、何故だか「アメリカっぽい」と感じたんですよ。漠然とですけど。
テンポが速くなってからの部分が特にね。
中間部に向かって落ち着いていくちょっと前に訪れるヤマの部分で、
後ろでシロホンとハイウッドが細かく動き回ってるんですけど、
それ聴いたとき、初めてスウェアリンジェンの曲聴いた記憶がフラッシュバックしたんですよ。

なんだかわかりづらい話になってきました。
これ以上書くと余計こんがらがりそうなので、
アメリカっぽく昔の課題曲っぽくもあるという話はここまで。


非常に躍動感のあるリズムパートに反して、
旋律は、オブリガード含めて全体にスラー中心の大きなフレーズという対比構造。
練習番号Eのコラールの変容という部分がこの曲の一番のヤマとなるフレーズでしょうか。
壮大さを感じさせてくれます。これは好きです。
ここでボンゴが出てくるけど、こういう毛色の曲では比較的珍しい使い方のように感じます。

中間部はソロが繋いでいくような構造の祈りのフレーズ。
フルート結構音域低いなぁ。これは周りが相当気遣わないといけなさそう。
でもこの中間部の旋律始め雰囲気は結構好きです。
あと弦バスに目立つ箇所がちょこちょこあって、しかもちゃんと必然性のある目立ち方なのが嬉しい。
これは絶対代用とかせずになんとか弦バスオンリーで聴かせたいですね。

そして練習番号I、中間部のヤマの部分。
話蒸し返すようで悪いのですが、
ここはスウェアリンジェンの『マジェスティア』の中間部が頭をよぎりました。
全編渡ってアメリカチックです。

後半、もっとなにか「さすが朝日賞!」といった展開を見せてくれればよかったんだけど、
ほとんど展開らしい展開がなく、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

曲のラスト、冒頭のファンファーレのフレーズを低音から繋いでいく部分でも
もう少し何かあると印象がよかったかなぁ。
ただ並列的に音域をあげているだけなので、
基本的に疾走感のある曲の最後で若干冗長な印象を受けてしまったのが残念。


ラッパ的には、結構激しい跳躍が多くて嫌らしいです。
しかも跳躍して上がる前の低い音が跳ねて詰まった後の16分音符という(「タッタ↓ター↑」の形)パターンが多くて、
吹く前から、指揮者につつかれまくるポイントなのが確定的です。


朝日作曲賞受賞という冠がついてるとどうしても小粒な印象は否めないけど、
試聴の段階で感じていた不安は結構消えました。
朝日賞でない入選作として選ばれていたら、より水準の出来だと感じていただろうなと思います。
個人的には上記のとおり80年代課題曲の匂いがしてちょっと嬉しい。
生まれてないけど懐かしい、みたいな。

でもやっぱりエッセイ読んでから聴くと、曲の雰囲気にどこか違和感を感じるんですよね。
快速部はちょっとイメージと違うかなぁと。



Ⅱ: マーチ「春の道を歩こう」 (佐藤邦宏)


うーーーん。。。
試聴できるあたりまでは普通の課題曲マーチながらも割と嫌いじゃなかったんですけども。

Trio以降が、なんというかスッキリしないなぁ。
空気がフワフワしてる、終止はしてるんだけど向かうところが安定しないような。
やや投げやりに曲が進んでいくようでやるせない。
ブリッジも、ありがちなパターンをパッチワークしたようで一貫性が見えません。

極め付きはラスト。
それまでの展開からすると明らかに唐突な印象。
別にそれ以前の部分で印象的に呈示されたわけでもないフレーズが
それまでの流れをぶった切って現われ、そのままなし崩し的に終結へと向かうのですが、
なんか消化不良といった感じで、言ってしまえば勿体ないんですよねぇ。
冒頭微妙だけど最後はすごいいい終り方する曲と
冒頭すごいいい始まり方だけど最後微妙な終り方する曲だと、
前者のほうが得てして印象はだいぶいいものです。


こうしてみると前半がかなり良作に思えます。
なんとも勿体ない。。。



Ⅲ: 秘儀Ⅲ ―旋回舞踊のためのヘテロフォニー (西村朗)


なんか久しぶりに市音のバリバリ音のバストロ聴いた気がする。
2004年の参考音源とかすげぇバリバリいってましたよね。
でも当時バリバリ言わせてた篠崎さん今もういないのね。。。


ということで、今年の委嘱枠なワケですが、
西村さん、一切手加減ナシです。容赦ナシ。

3拍子ですが、いわゆる「in one」の拍感で進み、
アクセントが1拍目にきたり2拍目にきたりするので
慣れるまでは拍子感を捉えにくく感じるかもしれません。

瞬間瞬間でそのときどこが主旋律に該当するのかという概念がなく
あるパートの奏しているフレーズの隙間を縫うように別のパートがフーガ的に登場し、
それらが立体的に複雑な階層構造を構築していきます。

特筆すべきは、委嘱枠の曲は総じてパーカスがヒマなことが多いのですが、
この曲は忙しいです。
オスティナートとまでは言いませんが、冒頭から基本的に出ずっぱりです。
そしてなんと言ってもティンパニ。
中盤過ぎたあたりからとんでもないことになってます。
ファイブリングスを髣髴とさせる乱れ打ち気味の楽譜です。
課題曲としての教育的配慮を考えたときにどうなのよ、というようなヒマな譜面よりはいいでしょうが、
これはこれでなかなかえげつないです。

課題曲という枠組みを超えて、非常に芸術的価値が高そうな曲で、
スコアの読みごたえもあります。読めば読むほど…なスルメ風味です。
ちなみにうちの指揮者はこの曲に興味津々でした。

強いて不安な要素を挙げるならば、ちゃんと鳴るのかなぁと。
音がぶつかるってことは、半音階がわんさか出てくるわけで、
普段吹きなれてるB-durとかの聴こえ方とあからさまに剥離した音になってしまうとやっぱり効果薄いですし。

あと、楽器始めたばっかりの中学生とかに吹かせるのは
難易度とは違う問題でやっぱりちょっと酷というか、怖さがありますね。
なんというか感覚がきっちり備わる前にこんな曲延々練習させて大丈夫かなぁと。


あー……そういえば問題のピッチの違うチャイニーズゴング2つ。
何かで代用できるのかと思いましたが、これは完全に無理ですね。
ライナーノーツの特記事項で、叩いた後に音程が上がるものと下がるものを1つずつ用意するように指示があり、
曲中で使用される部分でも、かなり目立つ形で印象的に使われてます。
調べたら1つ6000~8000円くらいで購入できるようなので、
よっぽどの団体を除けばこの曲のために買える範囲の値段なのかなという気もします。

無駄にしないためにも、この曲やったら今度はトゥーランドットやるのは既定路線ですかね。。。



Ⅳ: マーチ「プロヴァンスの風」 (田坂直樹)


「スペイン→プロヴァンス→スペイン」と吹く風の旅。
試聴の段階で前半のスペイン調の箇所は概ね聴けました。
久しぶりに課題曲に登場した短調のマーチにワクワクしながらも、
割と作曲者が表現しやすく、かつそれが聴き手にも伝わりやすい「スペインぽさ」に対し、
Trioからの「プロヴァンスぽさ」はどう表現するんだろう、なんて気になってました。

聴いてみましたが、なんかそれっぽく聴こえます。おお~!
や、具体的に「こういう和声進行がプロヴァンスを想起させる要因だ」なんてのはないんですが。

推測するに、旋律の特色とかではなく、
この曲のTrioって所謂マーチらしいリズムがほぼないも同然で、
それが全体を横方向への大きなフレーズ感の中に取り込んでしまうファクターになっていると思うのです。
(例を挙げると、97年の方の『ライジング・サン』のTrioの前半が近いかな)
個人的なイメージで恐縮なのですが、
僕の中でのプロヴァンス……というか地中海沿岸の南欧に対するイメージって「バカンス」なんですよ。

日本みたいなジメッとしてうだるような暑さの夏ではなく、
あくまでドライでカラッとした地中海沿岸特有の夏の訪れ。
夏を待ち侘びた人々は気心知れた家族や友人と一斉にリゾートへ繰り出す。
立ち並ぶ家々の真っ白な壁(これはアドリア海沿岸か)がよく映える抜けるような青空と陽光。
その中にあって人は、何かに追われるようにセコセコ働き詰めるなんて罪悪だと言わんばかりに
只管のんびりと体を休め、世間の喧噪から隔離された空間を満喫する――。

見ようによっては偏見なのですが、これらは全てプラス感情のイメージです。
僕の中の憧れを投影していると言ってもいいかもしれません。

こういったイメージそのままに
細々しいリズムがバックに流れることもなく、
のびやかなハーモニーとその上で歌われる旋律が
南欧らしい安寧でのどかな温かみを感じさせてくれるのかなと。
課題曲マーチ定番のピッコロソロも、
極力16分音符を使わず、軽やかになりすぎずという気の遣いようが見えて、
同じような他のマーチとしっかり差別化できてます。


で、ブリッジ。ここはスペインですね。
のどかな風景が突如一変。
「トレロカモミロ」の前奏を髣髴とさせる3連符ファンファーレです。

ブリッジ後のTrio再現部はリズミックですが、
これはもうスペインに向けて帰っていると解釈すればいいでしょう。
再現部後半から、スネアが『ブルースカイ』や『エンターテインメント・マーチ』でも出てきた
裏拍でロールするパターンのリズムになってますが、
これはあんまり流行らないほうがスネア奏者的によいのかな。難しいよ。

そして最後は冒頭のテーマを再現して歯切れよく終わります。


第1テーマの旋律が、音符が詰まってるところと空いてるところが極端なので
縦の線揃えるのになかなか厄介な匂いがします。

でも、近年のアマチュア作のマーチの中ではかなり好きな部類です。


ところで、今年はどの曲も結構跳躍が激しい気がするんですが。
『トランペットが一番苦手としていることは「跳躍」』とプロのラッパ奏者も認めてるほどなので(『オーケストラ楽器別人間学』参照)、
ラッパ奏者の皆さん、今年は例年より特訓の夏になりそうですね。



Ⅴ: 暁闇の宴 (朴守賢)


やっぱりこの手の曲は、実際にスコア見ながら聴くに限ります。
試聴の段階では暗闇を手探りで歩くような感覚で聴いていたのに、
スコア見ながらだと楽器同士の絡みの妙や、瞬間瞬間で湧き起ったり消えたりするダイナミクスの波や音楽的ゆらぎ、
そういった情報が少しずつでも入ってくるので
途端に視界が開けてきて、曲の全体像も靄がかかっていながらもうっすら見えてきます。


単刀直入に言って、僕この曲結構好きですし、音楽的内容もとても優れた作品だと思います。
それでいて、課題曲Ⅴとしてはかなりとっつきやすい部類なのではないでしょうか。
難易度もそこまで高いわけではないように思いますし、曲想も理解しやすいでしょう。
総合的に見て課題曲としてかなり理想的な曲だと思っています。

僕的には、練習番号Eからすごく楽しくなってきました。
Iからが特にいいですね。夢想してるようなちょっと不思議な雰囲気が何とも言えず、
本来の意味でエクスタシー状態になれるような錯覚を受けます。

最終盤に現れる、井澗昌樹もビックリの荒ぶるチューブラーベルは見もの(聴きもの?)


さすがにこういう曲は数回見ただけではまだまだ語れません。
時間をかけてしっかり楽しもうと思います。


ところでライナーノーツにもありましたが、
フェルマータの三角バージョンみたいなのと四角バージョンみたいなの。
一般的な半円のフェルマータもちゃんと出てきますが、
これら3つはどうやって使い分ければいいんだろ。
不勉強で恐縮です。



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♪ #36: パラボラ / PARQUETS

一昨日新年一発目のウィンドの練習、そして運営委員会がありました。
運営委員会が始まるまでの間、木管5重奏が再来週の本番に向けて練習してたんですが、
トッキュウジャーの曲のサビが「ニャホニャホタマクロー」に聞こえてしょうがなかったなー。


さて、明けまして10日立ちますがおめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


年末に帰省した際に、3月に結婚式を控えるアネゴから
「アンタら2人(おれと弟)にはお色直しの中座で姉を手引きする役割を与えよう」
と仰せつかりました。

どれどれと披露宴のタイムテーブル的な紙を見せてもらうと、
中座の部分に相当するメモの中に、
「中座は弟2人(ザキヤマ似・細身)」と書かれてました。
どうも式場の人との打ち合わせの際に義兄が
「上の弟がメッチャザキヤマに似てるんですよ~」と言っていたらしく、
それで何故か目印として書き留められてしまったようです。
この遠慮の無さが既に現れてるというのは喜ばしいことなんですがね。

それにしても、大学のころからザキヤマに似てると言われ続けてきたわけで、
最初はそうか~?と思いながら聞き流してたのですが、
バイト先のラーメン屋で客の大学生グループにわざわざ呼び止められて
「スイマセン、ザキヤマに似てるって言われませんか?」
今の会社に入っても、(ウザさ含めて)ザキヤマと形容され、
見積もりについていった際に一度だけ面識のあったとある工務店の人からは
「おっ、来たね~ザキヤマさん」

ここまでされると実はホントに似てるのでは?なんて気にさせられます。

ちなみに他に似てると言われたのは、

バズライトイヤー、ウザイオレンジ、デッカチャン、諸見里、ドム……(他多数)


おれが芸人気質でよかったとつくづく思います。



―――――――――――――――――――――――


さて、その結婚式が行われる日ですが、
東広島ウィンド第25回定期演奏会の行われる日曜の次の土曜なのです。
例年練習が休みになりやすい定期翌週の土曜日、
しかも今年は開催が早い(例年より次に向けて急ぐ必要が少ない)、
さらにこの日はとある団員の結婚式も行われるため、
9割方練習は休みになるだろうと思っていたのですが、
運営委員会で休みにせず練習日になることが決まってしまいました。

これによって、毎年定期終了後第一発目の練習日恒例になっている課題曲の初見大会に出られないことが確定。
すげー悔しい。
しかも年によっては、その日1回吹いただけで「この曲はもうしない」みたいな曲も出てくることがあるので
その翌週に行くと、もうマーチ2曲に絞っちゃってるなんて光景も……


運営委員会で「課題曲はⅤを買うかどうか」みたいな議論になり、
紆余曲折の末、結局今年は買わない方向になったのですが、
さらに、「15年度は非マーチ(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)が4分半、マーチ(Ⅱ、Ⅳ)が3分と3分半」という情報だけで、
マーチのどちらか(しかもⅣよりⅡ)に話が進んでいったのが、課題曲マニアとしては、なんだかなぁという感じ。
誤解を恐れずに言えば、「この人らマジか…」と。
どこまで本気なのかわからないですけどね。
「課題曲Ⅲは特殊打楽器の準備が難しいからやめよう」とかならわかりますけどね。

2008年からもう100回以上言ってる気がしますが、
こういう考えのもとで曲を選ぼうとする人が続出するから、
現行の「マーチ非マーチ混合制」はさっさとやめてほしいと思ってるんですよね。



グチを続けても仕方ないので、
ついこないだから連盟のHPで始まった冒頭1分試聴を聴いてのファーストインプレッションをば。



Ⅰ: 天空の旅 ~吹奏楽のための譚詩~


ベルトーンからの、ホルン、次いでペットによるファンファーレで始まる。
これが非常に短くて、余計な要素を極力そぎ落とした簡素さ。
M-1と同じで、ツカミは極力短く、すぐに本題に入るというのは大事かと。

テンポが速くなった主部ですが、ビックリするくらい想像通りでした。
や、もちろん旋律については想像しようがないのですが、
リズムパターンというか、バックに流れる空気というか。
要するに、4拍子を「3+3+2」に分けたビートですね。
このビート感は、疾走感を感じさせる効果があり、
天空を風になって駆け巡る、あるいは広い広い大海原へ旅立つ、といったイメージを
聴き手に容易に抱かせられるように思います。

そのせいか、テンポが速くなってからの部分は
このリズムパターンを多用したことで知られるスウェアリンジェンの作風を想起させます。

ただ、朝日賞受賞曲ということを考えると、冒頭1分時点でのインパクトはとても弱い。
小粒な印象を受けます。



Ⅱ: マーチ「春の道を歩こう」


「THE 課題曲マーチ」です。それ以上でもそれ以下でもなしといったところ。
ところどころお洒落な響きが聴こえるのがとても爽やかです。
進行上違和感を感じるような部分はなく、優等生的、無難な曲想で
演奏時間が一番短いことを踏まえても、一番演奏されるんじゃないかなーという予想。
個人的にはアクのなさ=個性のなさになってしまわないかが心配。
1分以降にこの曲の持つ独自性が見えればガラッと印象は変わるだろうが、
面白くないと言えば面白くないかなという印象。
曲がではなく、こういう課題曲でコンクールに臨むという姿勢がね。



Ⅲ: 秘儀Ⅲ ~旋回舞踊のためのヘテロフォニー~


いや、こういう気持ち悪いの大好き。
フワフワとして落ち着かない浮遊感や、
どこか逼迫しているかのように焦りを感じさせる音の重なり。
受け付けない人はずっと気持ち悪いだけのままで終わりそうだし、
曲として形になるまでは精神的に苦行のような練習、合奏を強いられそうですが、
「秘儀」の雰囲気はこれ以上ないというほど出ていると思います。
見えますよ、グルグル回って踊る舞人の姿が。
エキゾチック、あるいは民俗的な課題曲は過去にもいくつか見られますが、
宗教的な匂いを前面に押し出したような課題曲は過去に例がないので、
非常に楽しみです。

……まあ、事前に秘儀Ⅰと秘儀Ⅱを聴いてたので、おおよそ予想の範囲内の曲調でしたが。

余談ですが、参考演奏があまり上手く聴こえないんですが……



Ⅳ: マーチ「プロヴァンスの風」


いいねー。スペイン風行進曲。
アマチュア作品と侮ってましたが、単純に好みです。
「会報すいそうがく」の作曲者エッセイによれば、
「スペインから出発して、Trioでプロヴァンスへ、そして最後は再びスペインへ帰っていく」というイメージだそうで、
スペイン→南仏→スペインを吹く風の旅です。

スペイン風マーチといえば、90年課題曲の「カタロニアの栄光」が有名です。
あちらは間宮氏独特の異国的な響きで以て、「西欧的とも思えるし、若干中東っぽい匂いも感じさせる」
ま、要は日本からは離れたどこか辺境の異国を思わせる曲だったわけで、
ミクソリディア旋法という教会旋法を用いて書かれているので、そういった印象になっているのですが、
こちらのマーチは、ガッツリカルメンチックなスペインぽさです。
旋法的に特に変わったことはしてないはずですが(耳コピでちょっとだけ弾いてみました)
すごくと独自性が見えます。構成は今のところ普通の課題曲マーチですが。
オーケストレーションも厚く書かれてるようですが、
演奏効果がどれほどのものなのかはややキニナルポイントではありますね。
何はともあれ、珍しく期待を持たせる課題曲マーチが来たかなという印象。

余談ですが、作曲者の田坂氏、おれの2歳上で修道大学で学指揮やってたということは、
修道大学へ進んだ中学時代の吹奏楽部同期のI君は、
彼を知っているということでしょうか?
気になるので今度聞いてみよう。



Ⅴ: 暁闇の宴


タイトルがそのままの意味であれば、
課題曲Ⅲと題材が若干被っちゃってる気もするのですが、
ムードはしっかり出てると思います。これは今年も元祖はこれ選びそうだなぁ。

この手の曲をあーだこーだ言うのは苦手なので曲についてはノーコメント。
例年に比べれば、ややとっつきやすくて難易度も少し低めなのではないかなと思うのですが。



♪ #35: おせっかい天使 / PARQUETS

ということで、ロンリー・オンリー・ホーリーナイトの根魚です。
12月中旬ごろからクリスマスすっ飛ばして気分はもう正月です。ハッピーニャーイヤー

正月と言えば、年末になると出現する越後製菓のCMですが、
今年は完全にらくポイポイに押されてる気がします。
まあ毎年毎年解答ボタンを押し続けるムサイオッサンよりは、
可愛らしい娘が晴れ着で踊ってる方が受けはいいに決まってますよねぇ。



さて、ここ1か月の間、現在進行形で買って読んでる漫画の単行本の新刊ラッシュで大変。
3か月に1度のONE PIECEと銀魂はまあいいとして、
だいたい半年弱に1度のコナンと金田一R、
そして年に1度の3月のライオンが11月末~正月に集中するなんてヒドイ。
年末年始で色々と物入りなのに……

まあ、ワンピと銀魂と金田一Rは週刊で立ち読みしてるので後回しでもいいっちゃいいんですが。

問題は週刊で追ってないコナンとライオン。

やー、コナン85巻メチャメチャ面白かったです。
昔に比べれば大分スパンが短くなって登場するようになった組織絡みの長編ですが、
今回の『緋色シリーズ』、今まででも最高だったように思います。

毎回「今度の長編でついに組織の中枢へ…」みたいな大仰なアオリ文句の割に
全然展開しない内容で期待を裏切られ続けてきた組織対峙編ですが、
(←必要以上のアオリが悪いのであって、
内容自体は今後への伏線だったり徐々に謎が明かされてきたりと決して悪くはない)
今回は色々とスッキリできましたね。。。


「沖矢昴=赤井秀一」という予想は、
前々から伏線が徐々に積み上げられてきたこともあって、
ネット上では半ば自明として捉えられてきてましたが、
ここにきてついに作中で明らかにされましたね。


そして同時にバーボンこと安室透。
初登場時期が比較的近かった昴さんと安室と世良の3人のうち誰かがバーボンだという予想から始まり、
ベルツリー急行編で「安室=バーボン」が確定してましたが、
「水無怜奈=キール=CIAからのスパイ」という前例がある通り、
気になる描写の多かった安室は純粋に組織の人間なのかという謎が残ってました。
こちらも氷解。
ハッキリと言及されてるわけではないですが、いくつかの伏線から判断すれば、
「バーボン=安室透=本名:降谷零=公安警察からのスパイ(?)」
でOKですかね。
シリーズのラストでポアロを訪れたコナンとの会話、そしてその時の2人の穏やかな表情がいいですね。
敵に回すと赤井並に手強そうな安室だけに、なんとかすんなり協力体制をとってくれないかなー。

ところで、安室が赤井を恨んでいる(誤解っぽくもあるけど)理由である、赤井の言う「彼」とは、
やはり伊達刑事でしょうね。どう繋がってくるんでしょうか。

(ちなみに、「あむろ」だの「とおる」だの「ふるや」だの「赤井(赤い)」だの「秀一」だのは、
世代の人なら誰でも気づくに決まってるニヤリポイントです。おれは当然世代じゃないですが)


何より、今回は純粋な組織の人間がほとんど出てこない代わりに、
FBIの3人、特にジョディ先生とキャメルの絡みが満喫できて楽しい。
過去の一件に加え、今回も(状況的に仕方ないとはいえ)ミスったキャメルにも
得意の超絶ドライブテクで名誉挽回のシーンが与えられててよかった。

そしてハイライトは何と言っても後部座席に乗っていた赤井が姿を現すシーン。
キャメルの「赤井しゃん」がドツボでした。涙流しちゃってるし。これジョディ先生以上に喜んでんじゃない?
やー、何か前々から思ってたんですけど、キャメルって赤井さん大好きですよね。
結果的に明美さんが死ぬ遠因を自分が作ってしまった負い目があるとはいえ。
でもそんなキャメルがおれはFBIメンバーの中で一番好きだ。

ていうか赤井さん、もはやFBIの誰よりコナンを一番信頼してるよね。
余談ですが、コナンと赤井の会話で好きなのが、

コナン「赤井さんが味方でよかったよ」

赤井「ボウヤもな」

です。会話してるシチュエーションも含めてかなり好きなシーンです。


そして組織とは離れますが、もう一つ気になるのが、チュウ吉こと羽田名人。
由美さんの彼氏で将棋棋士(七冠)の彼が、再登場して事件に巻き込まれたわけですが、
事件後に名人戦をとって見事七冠を達成した際、
そのニュースを見て喜ぶ素振りを見せる人間が2人いましたね。
昴さんと、世良と一緒にいる少女(APTXによる幼児化の匂いがプンプンするけど)。

前に世良が「兄が2人いる」と言っていたことを踏まえると、
長兄が赤井というのはほとんど確定として、次兄はもしやチュウ吉か?
確かに棋士ならではのとんでもない記憶力に加え、
コナンと同等以上の恐るべき推理力を持つ彼ならば血筋として非常に納得。
80巻で初登場した彼ですが、思わぬミッシングリンクがここにきて浮かび上がってきました。
一体百何十巻まで続くの。
まあコナン終わったらサンデー死亡だから延ばされてるんだろうけど。。。



さて、コナンで将棋の話を読んだ後は、そのまま3月のライオンへ。
(3月のライオンを「将棋漫画」と称するのは厳しいとは思うけども。)
リアリティある盤上の勝負を描くだけに膨大な記譜の取材や打ち合わせなどで休載が多い都合上、
発刊ペースが年一弱くらいですが、
この内容が読めるならば文句はありません。
今回出た10巻は、「将棋パート」「学校パート」「川本家パート」の主たる3つが
非常にバランスよく配分されてて読みごたえがありました。



周りにほとんど知られてないと思われるおれの好きなことの一つに、「将棋」があります。
尤も、昔から好きだったわけではないので誰かと対局して遊ぶなんて経験はほとんどなく、
今では専ら詰将棋を解いて楽しむ程度のことしかできてませんが。
しかも5手詰くらいのみやすいレベルだし。


実戦経験が決定的に不足しているので全く話にならない強さですが、どなたか一局指しませんか?



―――――――――――――――――――――――――――――


少し前になりますが、吹連のHP上で来年の課題曲の販売が始まりました。
告知が出された翌日が丁度雨で現場が休みだったので、
仕事中にトラックのオイル交換に行った足で郵便局に寄って早々に振り込みを済ませてきました。
雨の日の正しいサボり方
いつも通り、フルスコア集とCDの2点。1月末を待つばかりです。


そして同時に編成表も公開されました。
見る限りでは、ⅡとⅢが小編成ですね。
特殊打楽器については、今年は「2 Chinese Gongs」というモノがありました。しかもⅤではなくⅢに。
要するに大小2つのサイズのドラみたいなのでしょうが、
これはなかなかハードル高い気がします。


更に同時に、「会報すいそうがく」が公開されました。
毎年この時期に出るヤツは、来年の課題曲作曲者によるエッセイが載るので楽しみにしてる号なのです。


特に『天空の旅 -吹奏楽のための譚詩-』は色々気づいたことがありました。

 ・タイトルから受ける印象と、エッセイ読んでの印象が大分変わる。
 ・ちなみに英題は「Pilgrimage - Ballade for wind orchestra」。
 ・2004年の「祈りの旅」の英題も「Pilgrimage」。ちなみに単語の意味は「巡礼の旅」。
 ・エッセイを読んでないと、この英題の意図が理解できないと思う。
 ・作曲者の略歴欄に話題の人物が。石原氏が作曲を師事した中に「新垣隆」の文字。



そして更に更に同時に、来年春の朝日作曲賞及び吹連作曲コンの募集要項がアップされてましたが、
こちらに大きな大きな変更点が。
なんと!
今回応募からは応募料を取るようです。しかも1万円。

これは応募者の中に数多混じってるおれみたいな「日曜作曲家」、
とりわけ「出来たからとりあえず」みたいな記念応募の類を振るい落とそうとしているのでしょうか。
審査員からすれば、
毎年一定数存在する「一見しただけで論外とわかる」作品を落とす作業は難しいものではないでしょうが、
手間なことに変わりはないでしょうし、
「1万円取られるくらいなら出さんとこ……」程度の作品が万一選出されてしまうリスクも消滅です。
日曜作曲家の一人としては厳しいニュースですが、
課題曲ファンとして見れば、質の向上に繋がる契機として前向きに捉えています。

一つ言うならば、
「その分朝日賞の賞金を上乗せして、プロがこぞって手出したくなるようにすればいいのに」ってこと。
じゃないと折角1万取られるのに納得いかない。
1万出しても、それで課題曲の質が上がるならおれは惜しくないぞ。



♪ #34: EVERY / RYTHEM

母校の中学校の吹奏楽部がマーチングで全国大会に進出した模様。おめでとうございます!
この情報は、現在その中学で顧問を務めている先生が指揮を振ってる某一般バンドYの団長さんのブログで知ったのですが、
おれ自身はその顧問の先生とは面識がない(おれが卒業したのと入れ替わりくらいで顧問が代わった)ので、全国進出という事の大きさはほとんど実感していません。
おれが中学生だったころは、コンクールの審査評定で「E」が混じるほどド下手クソもいいとこだったので、
「あんなだったウチの中学がねぇ」という感慨はあるけども。

尤も、ド下手クソだったのはおれの在籍時を含む6年間で、
ちょうどおれのときの顧問が指揮を振ってた時期と被るのです。
ちなみにその暗黒期より以前も以後も、コンクール県大会では金賞常連校なので、
実際にその時期に在籍してた人以外の県内の吹奏楽ファンにとっては
「Y中学校=金賞」のイメージが強いのかも。

それにしても、中学吹奏楽は顧問の力量による比重がかなり大きいというので、
もしおれが中学のとき、顧問が金賞請負人みたいな敏腕だったら
その後の吹奏楽人生において、何か今と変わってたのかなぁと思ったり。他力本願ですがね。


ちなみにこの情報元となった団長さん率いる一般バンドYは、団名に安佐南区のとある地区名を冠しているが、
指揮者であるK先生が務めている都合上か、日々の練習はその中学校でしているらしいので、
おれがもし今実家にいたなら、その団体に入っていたのかもしれません。


――――――――――――――――――――――――――――――


私事ですが、アネゴが来春結婚するのです。
相手の男性とは夏にアネゴを含めて3人で遊びに行ったのできっともう仲良し。


おれ自身、結婚式に出席するのはこれで6回目になりますが、
少なくとも今のところは結婚願望がまったくなく、将来的にそのようなビジョンも見えないにもかかわらず、
「結婚披露宴をしてみたい」という妄想は出席するたびに毎回湧き上がってくるんですよね。
準備にかける膨大な時間や手間なんかは全く無視です。


なんといってもあのムービーみたいなの作る(作ってもらう)のが楽しそう。
紹介VTRみたいなのと、出席者の名前をエンドロールみたいにして新郎新婦が出た後で最後に流すVTR。

VTRを作る妄想する際に一番考えることが、
最後に流すVTRのBGMを何にするかということ。結婚式のエンディングみたいなものなので重要です。
1人で一体なんて妄想をしてるのかと哀しくなってきますが、
ニコニコやようつべなんかで曲聴いてたりすると、「自分の結婚式で使いたい」なんてコメントもよく見られるように、こだわる人も結構いるみたいですし、ま、多少はね。


ということで、おれが好きな歌手ごとに、
「ぼくのかんがえたさいきょうのけっこんしきBGM」を紹介してみたいと思います。



① 槇原敬之

最初はマッキー。90年代の恋うたといえばこの人でしょう。
おれが好きな歌手の中で一番メジャーで、
それについて別にあんまり深く話をする必要もないと判断した人から「好きな歌手」を聞かれたときは
いちいち説明しなくていいのでマッキーの名しか挙げないことが多いです。
マッキーと言えばフラれた系、あるいは「叶わぬ2人」系の曲ですが、
村下孝蔵を聴いた後で聴くと、マッキーは意外と幸せな方向性の曲も多いことに気付かされます。

そんなマッキーの曲からは、この曲をチョイス。


♪ 君は僕の宝物




この曲はマッキー自身最高売上を記録した3rdアルバムの表題曲で、
シングルではないものの、幸福感に満ちた壮大なバラードの大傑作で、ファン人気も高い曲です。
「安部礼司」の安部きゅんと優ちゃんの結婚式イベントでも流されました。
アルバムでもトリを飾りましたが、まさに感動のエンディングとなること請け合いです。

マッキーだと他に、『僕の彼女はウェイトレス』『キミノイイトコロ』なんかも候補です。


♪ 僕の彼女はウェイトレス


♪ キミノイイトコロ



② 村下孝蔵

お次は村下孝蔵。
先ほどの「好きな歌手」の話題で、50歳前後以上の人から聞かれた際には彼の名前も加えています。
「キング・オブ・悲恋」のようなイメージ通り、
「おっ、なかなか幸せな曲じゃないか」と思いきや、突然『♪~君はいない』(『ロマンスカー』)『♪~そんな日々が今日で終わる』(『大安吉日』)なんて歌詞が出て突き落とされたような気分になることも多いので
結婚式のBGMに使える曲がホントに少ない。
『結婚式』というタイトルの曲もあるが、好きだった女性の結婚を笑顔で祝福するという内容なので、これも悲恋と言えば悲恋。

散々悩んだ末に選んだのはこの曲。


♪ 君には勝てない




この曲はかなり最後期のアルバムに収録された曲で、
いわゆる「THE 村下孝蔵」といった作風とは違う、彼の曲の中でも比較的異色の部類に入る曲ですが、
いい意味で軽いポップなノリと、ひたすら幸せそうな日常を切り取った描写が新鮮です。

村下孝蔵だと他には『幸せのメロディー』くらいか。
やっぱり結婚式という土俵では彼の曲はしっくりとこない。残念ながら。


♪ 幸せのメロディー




③ RYTHEM

続いてはRYTHEM(リズム)。
ここらへんからは「好きな歌手」の話題で話しても知らない人が多いです。
2003年ごろから10年くらい活動していた女性シンガーソングライターデュオで、
あと5年デビューが早かったら、「kiroroと花花がごっちゃになる」という話題の中に
人によってはRYTHEMも入っていたかもしれません。
美しいハモリ、コーラスが大きな特徴で、恋愛モノ一辺倒なJ-POP界において
活動中期までは夢や友情、幻想といったテーマを中心に据えて童話的に描いたような世界観は独創的でした。
ドラマ(「光とともに」「ギネ」)、NHK連ドラ(「てるてる家族」)、アニメ(「NARUTO」「ハム太郎」「焼きたてジャぱん」)なんかにちょこちょこタイアップされていたものの
世の認知度的にあんまりメジャーにならないまま解散してしまいました。
ビジュアルもよかったのになー、なんでだろ。

さて、RYTHEMの曲から選んだのはこちら


♪ ラプンツェル 


もう前奏からいかにも結婚式で流したいムード満点です。歌詞も曲もピッタリ。
壮麗、壮大なラブバラードで、「自分と相手」というよりももっと大きな意味での「こんなに人を好きになれてよかった」と捉えることもできます。

個人的に、RYTHEMにはコテコテの恋愛ネタとかそういうありきたり路線に行ってほしくない思いが強かったので、
そういった曲が増えてきた活動後期以降の曲はあんまり聴いてません。

ちなみに『ラプンツェル』は1stアルバムに収録された初期の曲で、
単なる恋うたというよりも、「包み込む大きな愛」「幻想的」といったRYTHEM本来の味が出ている曲だと思います。

さて、RYTHEMの曲は(というより、歌声が、なのかな)、
披露宴最後のVTRのBGMとして非常にマッチする(あくまでおれの妄想の中でのイメージで、ですが)。

なので他にいくらでも使えそうな曲があるんですよね。
個人的に特に好きなものを以下に挙げてみましょう。
中には歌詞が結婚式という場とあんまり関係ないものも交じってますけど、まあついでです。


♪ 月のウサギ




♪ 小麦色のラブソング (動画は2番がカットされてます)




♪ ホウキ雲




♪ ココロビーダマ




♪ 願い





④ アクアマリン

どんどん行きます。アクアマリンです。
これはもう本当に超ド級のマイナーです。
作詞作曲、及びキーボード、コーラス(たまにボーカル)担当のミマスとボーカル担当のSachikoの2人からなる夫婦のユニットで、
宇宙(天体、星座、銀河等)、地球の自然、外国の特定の地への旅、といった題材を扱った曲を作り、歌うのですが、
いわゆる一般的なJ-POPみたいにCDショップで売ってるようなカンジではないです。
かなり限られた範囲でしか流通してなく、恐らく彼らの歌を聴いてる人もかなり限られた範囲の人なんではないかと思います。

ズバリ、天体ファン。
主に各地のプラネタリウムなどの天文関係の施設やイベントでライブをしているようです。
おれ自身はプラネタリウムに行った記憶は1回しかなのですが、
近くにあれば行きたいと思うし、天体モノはすごく好きでその手の本も持ってますし、
その他の題材もおれの興味の対象とズバリ一致してます。

アクアマリンの曲で有名なものがあるとすれば、合唱曲にもアレンジされた『COSMOS』ですかね。
2000年以降に中学・高校を通過した人なら、
校内の合唱コンクールなんかで恐らく一度は聞いてるんじゃないかというほど、合唱曲では定番のレパートリーですが、
もともとはこのアクアマリンが作った歌が、合唱曲用に編曲されたものなんですねー。

アクマリ知ってる人なんて、果たして西条に他にいるのだろうかと思ってしまうほどマイナーすぎるので、
ちょっと紹介を張り切りすぎました。だっていい曲いっぱいあるのにもったいないもん。

そんなアクマリの曲からはこちら。偶然にも奇跡的にyoutubeにありました。


♪ 流星




なお、この曲は普通に調べても歌詞がなかなか見つからないので、以下に歌詞が記載されたサイトのURLをば↓↓

http://club.pep.ne.jp/~johnny.kawai/aquamarine/MIDI/ryusei.html

とっくに絶版になってるとは言え、シングルで出たたった3枚の曲のうちの1曲だけあって
COSMOSに次ぐくらいの存在感があります。
得意の天体をテーマに据えているだけあって、世界観が雄大
それでいてとめどなく流れるような曲調が爽やかです。

他にアクアマリンから選ぶならば、『Albireo』と『南十字星』ですかねー。
前者は、実際に結婚する友人のために作られた曲なんですが、動画が上がっておりませんでしたので…


♪ 南十字星




⑤ 小松未歩

最後はこの方、小松未歩。
最初期の名探偵コナンのアニメを見ていた方ならお馴染み、そうでない方はほとんど知らない歌手。
メディアへの露出がほぼなかったので仕方ないとは思いますが。
正統派シンガーソングライターとして安定した曲作りをされていましたが、
00年代後半になってくると、死亡説まで流れ始めるほどにパッタリ姿を消してしまいました。
明言されてないだけで、ほとんど引退みたいな状態になってます。
もうこれは完全に本人のみぞ知る、というカンジで全くの謎に包まれてます。
あの透明感のある歌声をまた聴きたいなぁと思ってるのですが。。。

そんな彼女の曲から選んだ1曲は、


♪ あなた色 (動画内容がアレですが、これしか音源ないので…)




等身大の相手を全部ひっくるめて大好きという内容の歌詞がひたすらに幸せ。甘い。
「いいところも悪いところも」が大事な結婚にまつわる曲としてピッタリだと思います。



なお、

⑥ パーキッツ
⑦ キンモクセイ
⑧ 岡崎律子

あたりも大好きなのですが、
今回は該当曲なしということで割愛させていただきます。


ということで、今までになく動画を貼りまくるという荒業に挑んだ記事でした。
1人でこんな妄想している自分が不思議と嫌じゃないです。


♪ #33: 小麦色のラブソング / RYTHEM

こないだ『アグレッシブですけど何か』の直前CMで、MCの中島尚樹が
「好きな駅は矢野駅です」と言っておりました。何故?

CMといえばもうひとつ。
最近流れてるエプソンのCMの音楽、あれどう聞いても「カウボーイビバップ」メインテーマ「Tank!」のパクリだろ。
酒まつりでTank吹いたから余計耳につくし、そうでなくとも誰でも知ってるような音楽をパクるとはいい度胸です。
さすが一部上場企業はやることが違いますなぁ。
ちなみにおれは昔からCANON一筋です。プリンタの話ね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こないだ近所のファミマで「ルパン三世 カリオストロの城 一番くじ」なるものをやっておりました。
中日時代も阪神時代も久慈は1番じゃなくて2番だったろという懐古ボケはさておき、
やっぱり宮崎ルパンはフィギュアレベルのクオリティでもハッキリ「ジブリ顔」なんですよね。
過去に何度か
おれ「ルパンの映画はマモーのが最高」
相手「いやいややっぱりカリオストロだ」
という応酬を繰り広げたことがあったっけ。
映画として見れば確かにカリ城はいい作品だとは思いますが、
「ルパン三世という作品の」映画としてはそこまで優れた作品だとは思わないのです。
まだバビロンの方がルパン映画としてはいいものなんでないかとすら思います(声優は別として…)。
カリ城は宮崎色が濃すぎて、どう見てもジブリ作品の一つでしかないような気がして……
あれはルパン三世の外伝というくらいの立ち位置で見るとよいと思うのです。

大学時代にルパン好きの友人が、近所のリサイクルショップで買ったというクラリスと不二子(カリ城ver.)の25cmくらいのフィギュアを持ってたのですが、
「これしかなかったけぇとりあえず買ったけど、これだけだとただの美少女趣味みたいでヤダ」
と、同意必至の事態を嘆いていたのが思い出深いです。

一番くじなんておれはやりませんが、おれもカリ城ver.のルパンと次元の小さいフィギュアなら持ってます。
どちらも劇中終盤の決戦時を切り取ったデザインで、
ルパンは頭に包帯、次元は対戦車ライフルを構え、頭にはクラリスの置き土産の王冠を被るという仕様。
ちなみにこれは実家を出るときに姉から強奪したもの。

余談ですが、おれは昔からずっと「カリ城」を「かりじょう」と呼んでいたのですが、
一般的には「かりしろ」なんですね。最近知りました。
言われてみれば「カリオストロのしろ」なのだから、まあ妥当か。


――――――――――――――――――――――――――


そうめん弁当地獄から解放された10月頃から、
ようやく弁当を真面目に作るようになりました。

思えば、大学時代は弁当なんて作ったことなどありませんでした。
3年ごろまでは学食か、カップラーメンを買ってそこらで食べるという昼事情。
大学末期は昼飯時に大学にいること自体ほとんどなかったので、
たまーにウィンドの日曜練のときにむすびを作って持参する程度。


今年の2月に今の会社に入って以降、昼に弁当が必要になる生活になったのですが、
初期はむすびか、弁当箱に白飯を詰め込み、上にサケかサバかブリの照り焼きをのっけただけの粗末なシロモノ、
もっとヒドイ時は、ご飯だけ弁当箱に詰めていって、缶詰を持参するというザマでした。

夏場に入ると、前夜にそうめんを茹でて冷やしておき、
保冷剤代わりの凍らせた麺つゆをぶっかけるというメニューがメインになりました。
それだけだと足りないので、バテても食べやすいように小さめに握った俵むすびが3個くらい。
ちょっと「むすびのむさし」っぽい味付けをするという一工夫が加わった分、それまでよりはマシになったでしょうか。

そしてそうめんシーズン終了となったころ、
「弁当を朝作ろうと思うから時間ないし面倒なのであって、前夜に作ればコワくない」という考えに行きつき、
ここにきてようやっとまともな弁当の体裁が整ってきたのでありました。パチパチ。

とは言え、別に誰かに食べさせるワケでもないので、メニューが毎日ほぼ一緒になってくるんですよね。
弁当箱の半分ご飯を詰め、おかずスペースを4つに区切って、
・ピーマン炒め
・目玉焼きを折りたたんで半分に切ったの
・ウインナーorちくわの中にきゅうり突っ込んだヤツ
・業務用の小さい白身魚フライor塩麹竜田唐揚げ(ニッポンハム)

だいたいこんな感じのラインナップ。
それぞれ、野菜枠、玉子枠、長モノ枠、揚げ物枠というポジション。
実際に作って現物を見ると分かるのですが、色合い的に赤系統が欲しくなるので、
ご飯の上にはゆかりふりかけか鮭フレークをのっけてせめてもの取り繕いをするわけです。

弁当作りに要する時間なんてほんの10分くらいのモンですが、
その10分が朝は惜しいので、夜に作れるならそうした方がいいに決まってます。
当たるも八卦、当たらぬも八卦ということで、自己責任ですがね。常温放置だし。

もともと料理はするほうとはいえ、弁当作りとなるとまた違った能力というか手際が要求される気がします。
毎朝早起きしてバラエティ豊かな弁当を作り続けている世の奥さん、お母さん方に
尊敬の念を抱かずにはおれません。
というか、もう弁当作りの話題で「世の奥さん、お母さん」なんて言うのは時代遅れなのかもね。
職場では、還暦超えの職人も何人かいる平均年齢の高さゆえか
「よーやるわ、ワシらにゃとてもよーせん。」
「このあんやんはこまめなよ。」
なんて言われますが、
今じゃ独身で彼女もいない安月給の男なんてみんなこんなもんじゃないでしょうか。
うちなんて安月給な上に給料遅れまくるのでテキメンです。


――――――――――――――――――――――――――

料理と言えば、先日うちのオカンから唐突に
「圧力鍋もう持っとるん?」
と聞かれ、まだ持っとらんと返事すると、
数日後、実家にあるヤツよりハイグレードな活力鍋が送られてきたのです。

あまりにも唐突かつありがた過ぎるこのオカンの行動に
「もしや余命宣告でもされたのでは?」なんて心配もよぎったのですが、
単純に「アンタならよー使うじゃろうけぇ」ということで買ってくれたようでした。

前述したように、給料の振り込みが平気で1か月遅れるような状態なので
(外注の職人さんは3か月くらいはザラらしい)
いつ何が起こるかもわからない不安ゆえにあまり散財するわけにもいかず、
本来なら親に何か買ってあげるなり旅行に連れて行くなりしたいところなのだけど、それも叶わず、
逆に今だに親にスネかじらせてもらってる状況自体は全く喜べないのですが、
活力鍋が我が手中に収まったことは非常に喜ばしいですねー。

活力鍋を活用したレシピ本なんかも一緒に入ってたので熟読。
今日さっそく角煮を作ってみたのですが、やっぱりパスカルの力はスゴイですね。
バラ肉の脂なんかひとったまりもありません。
プレッシャーですぐにデロデロになるところなんかおれにクリソツです。

角煮やチャーシューなんか作るときは、よく冷やしてから切らないとボロボロに崩れるなんてことはわかりきってるのですが、
冷やす時間が待ちきれなくて温かいまま切ってボロボロに崩れさせるという
失敗することなど百も承知の上で行った行為で案の定失敗するという愚かな行為、
しかも活力鍋を初めて使ったから、などとはまるで関係のないレベルでの残念な結果になりました。
まあ1回目の様子見で少量作ったものだし、どうせ自分で食べるから見た目は関係ないし。


活力鍋を使えば、骨まで食べられる魚の煮込みなんて朝飯前。
サバ味噌か、サンマの松前煮なんていいですねぇ。
あとはシンプルにカレーか。クリスマスにビーフシチューかローストビーフもいいかもね。
とにかくこれで今まで作りたくてもなかなか作れなかった、
あるいは作るのが面倒だったものが網羅できるようになって幸せです。


これであとは一緒に食卓を囲んでくれる人が……いや、それは言わないでおきましょう。


―――――――――――――――――――――――


やっとこさ定期で使うサックスソロ用アレンジが終わりました。
今回の作業は市販の楽譜をサックスコンチェルト仕様にするだけなので
楽譜を全て打ち込んだ後は(←これが一番時間かかる面倒な仕事なのだが)
移植手術が主な作業になったわけですが、
ただそれだけだとやっぱり芸がないしオモシロくないので、
少しオリジナルなテイストも加えてみました。

あとはこれをパート譜に浄書して印刷するだけだ。
この作業も実に面倒なのだが……

あとはホルンコンチェルト用の楽譜のアレンジだ。
こちらはホルンとトロンボーンだけをいじればいいので楽だ。
早くしないと1月の本番でも使うからね、こっちの曲は。


でも最近思うようになってきましたが、
団内にあと1人くらいはアレンジできる人がいると助かるなーと。
性格的に、形に残るものは自分でやらないと気が済まない性分なんですが、
例えば楽譜を打ち込むという機械的な作業なら誰だってできるわけで、
そういった部分だけでも手伝ってくれる人がいればなぁと。
何人かAllegroのソフト持ってる人いるのは知ってますし。

ただやっぱりそれをせずに今まで来たということは、
自分の中に、「やっぱり自分で全部やってしまいたい」という気持ちがあるのかも。
質の高い低いはともかく、アレンジはウィンドにおけるおれの大きな武器というか、存在意義であり、
それを他の人がやってしまうようになると、
その時点でおれの爪は削がれ、存在意義を失ってしまいそうで嫌なのです。
「そんなもんなくてもお前はウチに必要なんだよ」と言われるようになるために、
今企画やアレンジで信頼を積みあげてる段階なのです。

年に1回は、おれが少しでもアレンジで関わった曲をプログラムに組み込みたいなーと。
おれが企画でいるうちは。
そしていずれおれが企画を退いたあとも、
「○○やりたいんですけど編曲してもらえませんか?」
と言われるようになれればなぁ、と。
ヒーローメドレーの時の、
「あいつヒマそうだしあいつにさせとけばいいんじゃない?」
的なのじゃなくてね。


信頼を得るために、日々勉強して邁進しているわけなのです。
その情熱を金儲けの方に生かせれば言うことはないのですが……


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